エーガ愛好会(250)映画音楽のお好みは?

(42 保屋野)昨日からの悪天で引きこもり状態なので、ユーチューブによる音楽鑑賞でヒマつぶしをしています。昨日は「ピアノ曲20選」今日は「映画音楽(スクリーンショット)20選」を聴きました。ちなみに、映画音楽20選には次の曲が入っていました。

①   風と共に去りぬ(タラのテーマ)②第三の男③禁じられた遊び④慕情⑤道(ジェルソミーナ)⑥太陽がいっぱい⑦黒いオルフェ⑧その男ゾルバ(日曜はだめよ)⑨ティファニーで朝食を(ムーンリバー)⑩ウエストサイド(トウナイト)⑪世界残酷物語(モア)⑫史上最大の作戦⑬アラビアのロレンス⑭シェルブールの雨傘⑮ドクトルジバゴ(ララのテーマ)⑯男と女⑰華麗なる賭け(風のささやき)⑱ロミオとジュリエット⑲ある愛の詩⑳ゴッドファーザー(愛のテーマ)

(44 安田)ベスト映画音楽20選は、最新がゴッドファーザー(1972年)で全て半世紀より昔の作品ですね。それ以後で僕の一推しは、エンニオ・モリコーネ作曲の「ニューシネマパラダイス」です。前世紀の方が優れた映画音楽が圧倒的に多いです。55年前の「ウエスタン」も良いです。「ヴェニスに死す」(1971年、ヴィスコンティ監督)のテーマ曲、グスタフ・マーラーの交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」も好きです。

(クラスメート 飯田)セーブ劇以外で保屋野さんリストに、私の好きな曲を追加するとすると、「会議は踊る」からDas gibt’s  nur Einmal(唯一度の機会)はオペレッタ並みの名曲、「モダンタイムス」テーマ曲のスマイル、「旅愁」テーマ曲のセプテンバー・ソング(ビクター・ヤング作曲)などです。

(保屋野)ララのテーマは、純粋に「優れた音楽性」に惹かれたのですが、ララ役のジュリー・クリスティーも魅力的でした。なお、ミュージカルと西部劇を除けば、次の10曲も良いですね。

①   エデンの東②ニューシネマパラダイス③いそしぎ④ライムライト⑤鉄道員⑥ひまわり⑦旅情(ヴェニスの夏の日)⑧80日間世界一周⑨昼下がりの情事(魅惑のワルツ)⑩カサブランカ

(34 小泉) 皆さんのタイミングの早いこと。映画音楽20選から西部劇の音楽に至るまで、稲妻の如く排出され、とても追い付けません。中々思い出せませんが、こちとらも何とか思いつくままに書くほかないか。今更同じことを書くようになってしまうかも知れませんが、書かしてもらいます。

愛しのクレメンタインたる雪山讃歌の「荒野の決闘」、淋しい高原に埋めないでの「駅馬車」、ヒロインのテーマ「黄色いリボン」。主題歌とドラマの遭遇「真昼の決闘」「OK牧場の決闘」、皆殺しの唄「アラモ」。西部の歌手ではボタンとリボンの「腰抜け二挺拳銃」、「リオ・ブラボー」のライフルと愛馬、ペギーリーのジャニーギター「大砂塵」、「帰らざる河」のモンロー、「カラミティ・ジェーン」「彼女は二挺拳銃」のドリスディ。

(保屋野)西部劇では,「大いなる西部」「駅馬車」の他、人気No1の、シェーン「遥かなる山の呼び声」、真昼の決闘「ハイヌーン」「騎兵隊マーチ」そして忘れてはならないのは「遥かなるアラモ」、また、あまり有名ではありませんが「縛り首の木」・・・ところで、ジャイさんの、リッキー・ネルソンは「ライフルと愛馬」ですね。また西部劇ではない?というジャイアンツの「テーマ曲」やラストシーンの「テキサスの黄色いバラ」も印象的でした。そして、もちろん西部劇ではありませんが、「オクラホマ」の冒頭、牧童が馬上で歌う「美しい朝」は最高です。

(菅原)西部劇と言えば、何も映画に限った話しではない。
1959年、毎週、土曜日、夜10時だったかな、フランキー・レインの「ローレン、ローレン、ローレン」(Rollin’,Rollin’,Rollin’,)で始まる「ローハイド」
(Rawhide)。エリック・フレミングの隊長は実に頼もしかったが、今、90歳を超えるクリント・イーストウッドは、その当時、青臭かったな。
兎に角、あの「ローレン、ローレン、ローレン」と鞭打ちの音は、耳にこびり付いて離れない。

(編集子)小生としては順番は別として、”大いなる西部” と ”黄色いリボン” ”リオブラボー” の”ライフルと愛馬” とリッキー・ネルソンがギター弾きながら歌ったやつ、それとやはり ”駅馬車” はかかせまい。 ”荒野の決闘” ももちろんあるけど、ハスキーなモンローの River of no return にはしびれたもんだ。あとはマカロニシリーズのテーマも好きない人はいるのだろう。カーク・ダグラスが実は自分の娘とは知らずに若い女にほれこんでしまうやつ(”ガンファイター” だったかな)や、リチャード・イーガンの ”テーブルロックの決闘” のテーマもよかったなあ。

西部劇の音楽、というのと、いわゆるC&Wと言われる曲の境目がはっきりしないが、映画に使われたかどうか記憶にないけれどジョニー・キャッシュのいくつかは彼個人の入り組んだ人生を反映した、それをベースにいいエーガができたんじゃないか、と思うことがある。そこへ行くとやはりハンク・ウイリアムズだとかハンク・トンプソンなんてのはやはり映画になじむ曲ではないのだろうな。

保屋野くん、ここらでセーブゲキもふくめて、”これがエーガ音楽トップ20”を編集してよ。

(保屋野)”ガンファイター” 曲名は 黄色いドレスの可愛い娘 です!

同好会各位 このコラムもついに250まで来ました。次の目標は高く掲げて500にしましょう!

 

老化進行防止―ドクターの独り言ですけど  (普通部OB  篠原幸人)

どうも最近、何かをやろうと思っても、なかなか始められません。初めても長続きしません。例えば、今、自分の部屋には読みたい文献のコピーが“所狭し(この言葉は源氏物語や宇津保物語、枕草子にも出てくる由緒ある言葉だけれど、今回は全く関係なし)”と散乱しているし、部屋自体も今は散らかり放題です。一念発起して片づけを初めても直ぐ嫌になり、途中でやめてしまいます。また明日やればいいかと、まさに“あすなろ物語”ではなく“あすやろ物語”と自分で揶揄している状態がずーと続いています。この“根気のなさ”もいわゆる老年期の症状なのかもしれません。皆さんはどうですか?

今年は、寝る前に毎日、最新の自分の専門に関係ある最新英文論文を1文献だけでも読んで睡眠薬替わりにしよう一念発起しましたが、ついアジアカップのサッカーを見ちゃったりして。

でも一つ、初めてから半年以上続いていることがあります。最近、テニスコートに行っても同年配の方々はほぼ引退か病気休養中。相手にも困っていましたが、東京ローンテニスクラブでアメリカ人のテニスコーチと知り合い(念のために言っておきますが、男性です)、週に1回はこのコーチと30分程打つことを始めました。バックハンドストロークを従来の片手打ちから、両手打ちに遅まきながら変えたので、その修正も含め、また久しぶりに英会話を忘れない為にも、丁度いいお相手です。無論、コーチ代はしっかり取られますが。

但し、相手はレッスンプロ。ほぼミスはしないから、15分も続けて打ったら、こちらは息も絶え絶え。途中でミスしてホッと一息つこうにも、相手はボールの入っている籠から手品のように次々に球を出してくる。フラフラになりながら30分が終了。サディスティックな趣味と言わないでください。前後で血圧値も殆ど変わりませんよ。

これはほんの一例ですが、皆さんも何か多少きつい何かを始めませんか。最初は義務みたいな感じでもいいと思いますよ。このような85歳からの手習いも老化防止にはいいかも。老化はもう始まっているから、正しくは老化進行防止かな。

先輩・同期・後輩 猪苗代で滑る    

 (42 保屋野)猪苗代高原に先輩、同期(保屋野さん)、後輩夫婦の6人でスキーに行ってきました。この地に建つ先輩の山荘を拠点に、スキー、温泉、鍋パーティ、そして数十年ぶりのマージャンと皆で雪国の冬を楽しみました。

初めてこの山荘にお世話になりましたが、広すぎず狭すぎず山男には手頃の大きさで、ほんわかと落ちついた居間は自宅でくつろいでいるかのような居心地のよさ。目覚めに先輩と飲むコーヒータイムも黄金のひと時でした。かつては近寄りがたかったこわもての先輩でしたが・・・。

大学を出て60年弱。学生時代の1学年上の先輩は鬼軍曹、2学年上は将軍、最上級生は天皇陛下と言われていた時代。ワンゲル卒業の半世紀後にこんな世界が待っているとは想像すらできませんでした。山荘利用のほか往路・復路も先輩の車に便乗、飯炊き・鍋料理は後輩夫婦、スキーの伴走役は別の先輩と同期。お世話になり放題のスキー行でした。

(保屋野)スキーは初日、裏磐梯の「グランデコ」2日目は「猪苗代」でした。グランデコは天気も雪質も良く最高でしたが、猪苗代は朝方まで降った雨や強い風のためイマイチでした。夕食は、初日「豚汁」2日目「すき焼き」3日目「豚シャブ」で猪俣夫人が90%用意してくれました。

なお、今回は厳冬期の山岳風景も多く楽しめました。まず、東北道からは日光連山(男体山、女峰山、日光白根)や那須連峰(茶臼岳、朝日岳)会津に入っては、、磐梯山の鋭峰、樹氷に輝く吾妻連峰、昔、何回か縦走した安達太良連山・・・そう、猪苗代湖や小野川湖も良かった。

(河瀬)裏磐梯スキー、羨ましい。ヤリさんの山荘に3代泊めてもらったのですね。写真では先輩のヤリさんが最も細身で若く見えるね。私は今週は経営するマンションの大木の高枝狩り(冬は葉が少なくベスト)で毎日梯子に登って植木屋をやっていました。ワンゲルの山荘ワークキャンプを思い出して。高齢でもまだ大丈夫だがノコギリで枝を細かく整理して袋つめするので手にマメができそう。

(下村)河瀬さん 説明不足で済みません。

猪苗代の山荘は藍原さんの山荘です。行きも帰りも藍原さんの車に便乗させて頂きましたが、藍原さんご自身はあいにく風邪気味でスキーは自粛なさっていました。今回は藍原さんは車の提供、山荘の提供、行き帰りの運転手役だけになってしまい、まったく申し訳なく思っています。

(編集子)ゴーグルの品評会じゃああるめえし、集合写真のときくらい顔を見せたらどうなんでえ、後輩ども。

*添付写真は、グランデコで、左から、私、シモさん(42年)、武鑓さん(40年)、猪俣夫妻(43年、46年)です(ホスト役の藍原さん(40年)は風邪のため休養)。

 

懐かしい顔がならぶ昭和の刑事もの

エーガ愛好会各位の嘆き通り、BS劇場が無くなってしまい、やっこの情報を頼りにしているが、このジケンのおかげでCSチャンネルなんかをあさっていてみつけた古い刑事ものにはまっている。中でも、これまで知らなかったのだが、トラベルミステリという分野で有名になった西村京太郎の十津川警部ものが数多くつくられていたことを知った。いくつかの作品のシリーズになったものだけで3本あり、渡瀬恒彦が十津川を、サブ主人公の亀井刑事を伊東四朗が演じたものがTBS系で54回放映され、その後主人公コンビを内藤剛志・石丸謙二郎に変更して継続放映されたという事だ。

編集子も実をいうと一時期、西村京太郎に入れ込んだことがあり、十津川警部物はずいぶん読んだものだが、なぜだかわからないがこのテレビ番組は一度も見た記憶がない。それだけに渡や伊東という他では見慣れた顔を何か新しい感覚で見直している。このシリーズのほかに船越英一郎, 内藤剛志が十津川、というシリーズも同じように再放映されているので、ときどき見比べるが、ほかにも十津川を演じたのが若林豪とか宝田明とか三橋達也に高橋英樹、なんてのもあったようだ。面白いのは十津川の無二の部下、亀井刑事の役がこれらの作品に共通してコミカルなキャラクタであることだ。順不同だが、坂上二郎、犬塚弘、高田純次、いかりや長介に愛川欣也。彼らの刑事役がどんなだったか、何とかしてみたいものだが難しいようだ。テレビキー局が穴埋めでもいいからやってくれるといいのだが、ま、BS劇場閉館のおかげで今まで試したこともなかったがオールドファンには懐かしい顔ぶれを見直す結果になった。万事塞翁が馬、であろうか。

なんだかわからないけど懐かしい街

以前住んでいた多摩市、聖蹟桜ケ丘へは毎月、散髪に出かける。

親子三代にわたる いかにも ”昭和時代の床屋” である。その店のすぐ手前に大栗川にかかる小さな橋があるのだが、今朝はどういうものか、鳥のグループが集まっていた。たまたま通りがかった人が云うには3種類、違うんだそうだ。白いのと黒いのがいるくらいはわかるが、ま、何でもいい、ほんわかとした川面に最近できたマンションが映っていた。此処を離れて10年以上になるのだが、いつかも書いたがフルサトというものを持たない小生にはこの街がとても懐かしい。

20年前に読みたかったよ、オーツカくん

kWV36年卒仲間はなんといっても数が多く、いろんな奴がいて、いろんなタイプがいた。学者もいればミュージシャンのほうがよかったんじゃねえかと思えた奴、破滅的な呑み助、絵にかいたような音痴、銀時計をもらったのもいれば銀座のマダムまで、思い出すだけで楽しい。そういう中にいわば硬派、というのか、独特の思考体系をしっかりともちつづけ、時としてユニークな発想で仲間を驚かす、”エーガ愛好会”グループの用語でいえば キジン といえばいいか、そういう連中もいた。

その代表的人物,”フミ” こと大塚文雄が退職後、ライフワークとでもいうべき情熱をもって取り組んできたプロジェクトがあったが、先週、その結果として一冊の本を上梓した。編集子とは仕事の場としての アメリカ生活という共通項を持ち、肝胆相照らす部分も多かったので、彼がこの本に賭けた意気込みは尊敬してきたのだが、それがとうとう完成した。友人として嬉しいかぎりである。

本のタイトルは少々長ったらしいし、僻目で見れば世の中に氾濫するビジネステキストの一つにも見えるが、通読してみて、この本を20年前に読んでいれば、という慨嘆に駆られた。

ビジネスの世界にいれば、財務諸表というものに無関心ではいられないし、その知識の深浅の程度こそあれ、理解に努めようとしたものだった。しかしその中でも、どちらかと言えば等閑に付されるというかあまり興味を持たないできてしまったのがこの本のタイトルになっている無形資産、というジャンルだったような気がする。この本はこの領域における知識の拡充、という事もあるが、何より企業経営、というものをあらためて勉強する、(いまさら聞くわけにもいかない)部分の確認、には得難いテキストだと思う。

…….と書いてしまえばこれはどんな本の宣伝にも使える文句になってしまうのだが、本書のユニークなところ、言ってみれば著者が云いたいことがテキストではなくストーリーというかある意味ではライトノベルとして理解できる仕掛けがあることで、それが目次で言えば第三部の(本書は全部で4部にわかれている) 物語で読む無形資産の実践例 というくだりである。大塚が送ってきてくれた本書のタイトルをみて(私なんかカンケーないよ)という顔だった我がパートナーが気まぐれにこの部を開いてみてすっかりコーフンしてしまったのにはおどろいた。彼女の感想は (小説よりおもしれえ)であった。これを 小説のかたちをとった啓蒙書、とすればその意義は素晴らしいものだと思う。

フミは昭和36年、当時はまだ新興企業、というイメージだったソニーに入社、法務関係に従事したあと、当時 ”五番街の日章旗” と言われた同社の米国進出に関わり、その後いくつかの関係会社のトップを経験したあと、JETROに派遣されるなど、一貫して同社の国際事業領域に従事、引退後はアイルランドにわたり地元企業の育成に関わった。上記した(小説よりおもしれえ)部分は其の実録である。あまたのテキスト本に比べて本書が実感を持って読めるのは彼自身の体験で裏打ちされるからだ。

編集子を含めてすでに企業戦線の現場にはいない人間も、企業OBとしてのジョーシキの整理と、もっと広い意味で、たとえば ”日本のGNPは衰退している” などという出羽守的自虐論は正しいのか、などといった、いまでこそ知っておくべき事柄に理解を深めるにはまことにうってつけの一冊だし、後輩諸君やたったいま企業戦線にある子供たちにはぜひ読ませたい本だ。

ただ、同書は プリントオンデマンド方式で上梓されたので、現時点では一般書店では入手できず、アマゾン経由になる。アマゾンの “本” から ”大塚文雄” で検索すればよい。多少手間がかかるのは致し方ないが、その手間に十分すぎる一冊だと思う。

(HPOB 安斎)大塚文雄さんの本 大変興味深く読みました。実務情報もさることながら 実践例のお話は確かに下手な小説よりも面白く、大塚さんのご苦労や実践がよくわかる素晴らしいお話でした。ある意味、アイルランドの中小企業に限らず、どこでも通用する考え方、実践だと思いました。一部 HP 時代の コンピュータ事業部とのやり取りやデル、シスコ時代でも 本社のいろいろ頭の固い方々とのいろいろなやり取りが思い起こされ ビジネスを回していくためには いろいろな無形資産の活用が重要だったと思いました。

 

ほんとによい本の推薦をありがとうございました。

 

シェルブール風景   (在パリ  平井愛子)

1月11日から、シェルブールで通訳として約1ヶ月の仕事中です。ここには世界で唯一の核燃料リサイクルセンターが、郊外にあるのです。ここに日本の六ケ所村のまだ稼働しておりませんがやはり核燃料リサイクル工場がありまして、研修に来られたオペレーターと各工程のチーフが近い将来の稼働開始に向けて研修されているのです。アートは私の分野ですが、このような科学分野には、もうパニック気味で挑戦しております。勉強しつつこの分野は全く必要不可分で日本もここで処理しています。フランスに取ってはこの研修生たちはお客様でもあるわけです。2月8日まで私の格闘は続きます。