懐かしい顔がならぶ昭和の刑事もの

エーガ愛好会各位の嘆き通り、BS劇場が無くなってしまい、やっこの情報を頼りにしているが、このジケンのおかげでCSチャンネルなんかをあさっていてみつけた古い刑事ものにはまっている。中でも、これまで知らなかったのだが、トラベルミステリという分野で有名になった西村京太郎の十津川警部ものが数多くつくられていたことを知った。いくつかの作品のシリーズになったものだけで3本あり、渡瀬恒彦が十津川を、サブ主人公の亀井刑事を伊東四朗が演じたものがTBS系で54回放映され、その後主人公コンビを内藤剛志・石丸謙二郎に変更して継続放映されたという事だ。

編集子も実をいうと一時期、西村京太郎に入れ込んだことがあり、十津川警部物はずいぶん読んだものだが、なぜだかわからないがこのテレビ番組は一度も見た記憶がない。それだけに渡や伊東という他では見慣れた顔を何か新しい感覚で見直している。このシリーズのほかに船越英一郎, 内藤剛志が十津川、というシリーズも同じように再放映されているので、ときどき見比べるが、ほかにも十津川を演じたのが若林豪とか宝田明とか三橋達也に高橋英樹、なんてのもあったようだ。面白いのは十津川の無二の部下、亀井刑事の役がこれらの作品に共通してコミカルなキャラクタであることだ。順不同だが、坂上二郎、犬塚弘、高田純次、いかりや長介に愛川欣也。彼らの刑事役がどんなだったか、何とかしてみたいものだが難しいようだ。テレビキー局が穴埋めでもいいからやってくれるといいのだが、ま、BS劇場閉館のおかげで今まで試したこともなかったがオールドファンには懐かしい顔ぶれを見直す結果になった。万事塞翁が馬、であろうか。