クーパーの外人部隊傭兵の軍服姿と砂漠のシーンは「モロッコ」を彷彿とさせる。また、1932年の「戦場よさらば」(A Farewell to Arms ― ヘミングウェイの小説「武器よさらば」の映画化)とも似通っている。兎に角、男から見ても惚れ惚れするイイ男である。彼の弟(次男)役のレイ・ミランドもクーパーに負けず劣らずハンサム男。「失われた週末」(The Lost Weekend)1945年でアル中毒の作家役でアカデミー主演男優賞獲得。この映画を観たが、オスカーに相応しい好演。彼を支え勇気づけ最後にはアル中の地獄から助け出す恋人役のジェーン・ワイマンは元大統領ロナルド・リーガンの最初の妻。ミランドはヒッチコック映画「ダイヤルMを廻せ!」(1954)ではグレース・ケリーと共演。
ミランドが演じる次男役の恋人役のスーザン・ヘイワード(I Want To Live 私は死にたくない1958年でアカデミー主演女優賞)も初々しくチョイ役であったが、当時21歳、ハリウッド第一の美女とも評されとても魅力的だ。
悪徳軍曹悪を演じた、ブライアン・ダンレビーが特に好演で、アカデミー助演男優賞にノミネートされるほどだった。何よりも、子供時代(12歳時)のボー・ジェスト役として、ドナルド・オコーナ―(Donald O‘Connor – “Singin’ in the Rain 雨に唄えば“ でジーン・ケリーとの共演で有名)が出ているのに、気づいて驚いた。
その際の最後のブランドン夫人の台詞か素敵だ。「 “Beau Geste”, Beau Geste….gallant geste (勇気ある行為). We didn’t name him wrong, did we? 」(ボー・ジェスト、私たちは彼に間違った名前を付けてなかったよね)。主人公の名前とフランス語の「優雅な・勇気ある行為」という意味を兼ね合わせた言葉を映画の題名にしているあたりにセンスの良さを感じる映画だ。
でした)。良くできた正統的セーブゲキだと思ってます。ケヴィン・コスナーがまだ有名になる前でしたし、スコット・グレンという俳優をこの作品で初めて見て、以後、気に入っています。レッドオクトーバーを追え で準主役を務め、冷静な海軍士官を好演していましたね。ほかの作品でも同様なセリフがありましたが、カリフォルニアがあこがれの地であった時期で、主人公ふたりが California ! という発音が(東海岸は知らないけどカリフォルニアにはちょっとうるさい小生にとって、ですが)とても耳によく響いたのを覚えています。ワインで名高いナパ地域にはシルバラード、という高級ゴルフコースもあります(この映画