(36 菅原)キルギスの状況については、小生、全く知りません。ですが、前後の文脈は分かりませんが、「強権か民主かは私にはわからない。生活を改善してくれる指導者が必要だ」を一般化すると、これにピタリと当て嵌まるのは中華人民共和国の指導者です、毛沢東から始まって習近平まで。生活水準はべら棒に向上しています。その一方、デストピアに向かってまっしぐら。いや、もう既に一歩足を踏み入れているかもしれません。蓮舫じゃないけど、「これで良いんでしょうか?」。もし、これで良いんであれば、地球全体を中華人民共和国にすべきじゃないでしょうか。生活は、べら棒に改善されるのは間違いありません。
(36 船津)やや難しいイデエロギーの話になっていますが、「中華人民共枠国」が「正当な民主主義」だと言い出していますね。そもそも「民主氏主義」ってどんな状態を言うのかしら。
米国は何でも「保険」でカバーする!ある意味では「共産」ですよね。貧富の差、人権、等々米国型「民主主義」の今大きく成って居て、「中共」はそれを指摘している。どの様に経済を持って行くのが「民主主義」なのか?
ウェーバー(マックス・ヴェーバー , Max Weber 1864-1920)の資本主義の定義は、組織的におこなわれ る金もうけで、暴力をともなわない経済的な営みをすべて資本主義とみなしていた。
まぁ資本主義と民主主義と強権での「民主主義」と世界はどう向かおうとしているのかなぁ。門外漢は分からない。
(44 安田)マルクス・レー二ン主義を掲げて実践しているという意味での共産国家は、現在もはや存在していない。民主主義下にないプーチン個人の権力強化を目指し専制主義を採るロシア、一党独裁を維持するため専制主義を採る中国 両国とも建国当初はあらまほしき人間社会を目指す政体を選択したはずであるが、為政者は権力維持を図るため民衆に対して強権主義的に対応する国家に変貌して来たのが歴史の流れである。あまりに急に発展巨大化した中国はその巨体故、自らの身体を健康に維持する課題に対処する方が、対外的な問題以上に難しくなると予想する。国内の貧富格差拡大、都市と農村の乖離、経済成長鈍化、少子化、力で抑え込んでいる大衆の自由と民主的動向など、人間でいえば内臓疾患が発症するのと似通っている。
少なくとも他国に見える形の恐怖であからさまに民衆を統治する手法は(いくつかの国には存在するが)、もはや時代遅れとなった現在では、「恐怖」の鎧を出来るだけ隠そうとしつつ専制主義体制の国では権力当局は反対勢力を力でねじ伏せ(左遷、降格、解雇、逮捕、場合には暗殺)つつ、一般大衆に対しては、古代ローマの統治の代名詞ともなった「パンとサーカス」と、生命保全のための「医療」がそれに加わり、これらの「利」を潤沢に提供することを目指してきた。それらを満足に享受できれば、一般大衆は極論すれば「理」即ち政治形態(民主主義か強権主義か)はどうでも良いのだ。まさに、キルギスの主婦の発言が一般大衆の本音を言い当てている。
中国では、独裁権力維持の対価として国民へは経済成長を通して豊かさを享受すべく宿命づけられている。そして裏技として、国民が反政府活動に決起せぬよう国民の諸々の自由の権利を奪い、且つ個人情報を丸裸にして保持し、全国津々浦々に配備した監視カメラを用いつつ厳しい管理下に置いている。一般大衆は無邪気な羊のように豊富な草をついばむことさえ出来れば、国内政治や政府に関する発言を一切封じられていても何の文句を言わず(言えず)、個人情報を握られていても満足げに日常生活を送る。国民の多数は多分気付いていないだろうがまさにデストピアに暮らしているのだ。大衆が豊かに成り続ける経済成長こそが権力維持の最大の礎と源だということを政府は強く認識している。長期的に観れば、中国の将来も予断を許さないだろう。 従って、国内経済成長の早晩の鈍化を予見し、海外に経済成長の種を蒔こうとしたのが壮大な「一帯一路」構想である。この構想の、軍国化の鎧をまとい力をちらせつかせながら、「飴」の部分の「利」の下心が見え隠れして警戒する国々が出て来ている。中国の思惑の予断は許さない状況になってきたのが今の現状ではないか。民主主義国家の結束と効果的な対応能力が問われる時代へと明らかに突入してきた。
日本は戦後80年間に亘り、戦争による犠牲者を出さず、キルギスの主婦からみれば桃源郷にでもいるような平和で安全な社会で、満足いく「パンとサーカス」を享受してきたのは誇るべきだと思う。
(36 大塚)「経験の範囲でいうと、公共の福祉と個人の権利が一番調和がとれているのは日本で、世界に誇れる社会的インタンジブルス」と書こうと思っていたところです(編集子注参照)。
フランスは個人権利偏重すぎで不愉快なことが多い社会。イギリスはいまだに階級制社会。アメリカは外出したらいつも身構える社会(加えて国語がない国)。
ちなみに、アイルランドはイギリスでは4階級にも入れてもらえず階級からの落ちこぼれだとか。
Covid-19への対応に小生の言おうとする日本らしさが見て取れる。Covid-19の実態が分からないうちは日本は大混乱した。新しい事態への対応のまずさはいかにも日本らしい。しかし実態が分かるにつれて、政府も地方行政府も国民もそれぞれの立場で実践的に対応し、いまでは感染者も死亡者も世界で最も低い国の代表になった。人口が1億2,000万人もいるのに。しかも、今後の感染急拡大への備えもできている。一方、国家権力で私権を大幅に押さえて初動に成功した国々は、国家権力の押さえが緩むと、大幅に感染者数が増加した。
ついでに言うと、世界が享受している電気・電子製品にしても、ほぼ全部欧米の発明品で、日本が発明したのは皆無にちかい。技術のソニー、発明のソニーと言われるソニーだって、ラジオ・テープレコーダー・白黒テレビ、カラーテレビ、スマホ、VTR、カメラ、半導体は全部アメリカの発明品。ソニーはそれらを改善・進化させただけ。最初からたづさわったのはいぜい、録音・録画用のCD程度。しかし、発明元のアメリカのメーカーは、とうに消え去り、日本はいまでも世界中で商売をしている。日本はそういう国で、日本人はそうした応用力・実践力を持った人々の集団だと思う。これで今後も行けるか分からないけれど。
(注:大塚君はかの “五番街の日章旗” とよばれたソニーの米国進出にたずさわり、その後JETRO関連などでアイルランドに長期滞在の経験があり、日本の事情を外部から長い間見てきた。その経験などを生かした著書を執筆中)