「キルギスお母さん」につきましてはボスは基より、メンバー各位並びに級友飯田君の刮目に値する論議に夫々の随所に同意を覚えながら、大変興味深く拝読しました。つぃては小生にとって楽しみな教養番組の一つであるNHK・Eテレ2チャンネルで毎週月曜日に放映の「100分で名著」で「資本論」を学びました。(講師は大阪市立大学経済学部斎藤幸平准教授) これはマルクスが当時(1867年)人々の暮らしを激変させていた「資本主義」のメカニズムを徹底的に解析し、その矛盾や限界を明らかにした名著です。彼の慧眼と時世に応じた対策に改めて敬意を表する次第です。
価値法則、剰余価値の生産と分配に基いて資本家・賃金労働者・土地所有者の三大階級の敵対関係の相克が進み、マルクスが警告した現在の資本主義の限界が謳われる中、「キルギスのお母さん」の訴えこそ、国家、体制、階級、職業、ジェエンダの如何を問わず、虐げられた人々に共通の悲痛な叫びと言えましょう。
そこで世界に冠たる有能、勤勉で底力のある、美しい我が国(と思いたい)にとって、変わり行く未来に向けて、如何なる対策を講ずるべきでしょうか? 受け売りですが、過って故梶山静六代議士が「政治の要諦は如何に民の食い扶持を確保するかにある」と語った由。解釈するに、国民全員が夫々持つ能力を発揮し、多彩な資源を活用しながら、食料を始め生活必需品を確保することを筆頭に「SDGS」18項目に果敢に取り組み達成するなど世界に範たる豊かな大国に成長し、世界平和に貢献して行くことにあると思います。
(編集子)数多い我が学友の中にあって、一頭地を抜く勉強家だった男の議論を改めて読ませてもらった。多謝。なお、本稿は キルギスお母さん、となっていたが継続性のこともあり、原文の ”小母さん” に訂正させてもらった。不悪。
(安田)戦後80年間近く戦争に関与することなく平和を享受できた国家運