ジョン・ヤングさん 逝去

John A. Young, the pioneering executive who succeeded founders Bill Hewlett and David Packard as CEO of Hewlett-Packard, passed away peacefully at home with his family on May 26, 2025, at the age of 93.

A transformative force in technology and business, John helped shape the trajectory of Silicon Valley, modern computing, and U.S. industrial policy. As CEO of HP from 1978 to 1992, he led the company through extraordinary growth – transforming it from a pioneer in test and measurement equipment into a global computing powerhouse. During his tenure, HP’s annual revenue grew from $1.3 billion to $16 billion. (US版 Google より抜粋転載)

横河ヒューレット・パッカード (YHP) の創業にかかわった僕らの世代にとって、 ”ジョン・ヤング” という名前はおなじみであった。ヒューレット、パッカードの創業者二人の後継者として、誰でもが認めていた存在だった。HPが押しも押されれもしない世界企業になった時期、”Bill and Dave” をついで経営手腕はもちろん、控えめながらことにおいて断固とした姿勢をみせた、理想の経営者だったと思う。いまはただ、ご冥福をいのりたい。

編集子は縁あって、日の目は見なかったがHP本社がかかわる大規模なプロジェクトの日本側の責任者を務めた関係で、親会社トップマネジメントと直接の接点が生まれ、ジョン(HPの伝統としてファーストネームでよぶ)と個人的にも接触があった。温厚な紳士であった。

アメリカを代表する企業のトップでありながら、景気対策で経費節減、が課題になると、海外出張の旅行に当たってはファーストクラスから直ちにビジネスクラスに切り替えて率先するような人物だった。その後、鳴り物入りでトップにスカウトされた女性社長がアメリカンドリームの体現を図ったのかどうか知らないが、自家用機にボディガードをつけて帝国ホテルの最高級ルームに美容体操用のセットまで運ばせた、そういう場面にも親会社のトップの接遇を命じられた経験と引き比べて、暗然としたものだった。予想にたがわず、”俺たちのHP” は名前だけの存在になってしまったが。

トランプ騒動 = ”群盲象を撫でる” か?

(菅井)【スマホにハゲたアメリカ副大統領J・D・ヴァンスのミーム画像を保存していた観光客がアメリカ入国を拒否される – GIGAZINE】

https://gigazine.net/news/20250626-us-refuse-tourist-jd-vance-meme/

Facebookにこの記事をリンクした成毛眞(元マイクロソフトK.K.社長)が以下のコメントを付けていました。

「子どもがアメリカ留学中とかの人とか、外資系社員とか、アメリカに出張に行かなければならない人は、ほんとトランプだのキリスト教だのワクチンだのについて、FBであろうがインスタであろうがいいも悪いも書いたらだめだよ。基本SNSに書かないほうがいい。いまなら入国拒否だが、そのうちに国外退去になるかも。ほんと面倒。基本SNSに書くことはトランプアメリカマンセーがいいと思う。さもなくばイミグレで面倒なことになるかも。いまのアメリカイミグレーションは何年も遡って、たとえ皮肉であってもトランプやその関係者の悪口を言った人の入国は許さないかもしれない。」

(飯田)7月に入り関税交渉の先行き見通しも五里霧中から更に、日本には書簡を送って済ませるというトランプ大統領の発言もあり、可成り暗雲が立ち込めてきた感じです。

現時点で個人的に感じていることは矢張りトランプ大統領の論理思考が一貫性を欠いていて分かり難いこと。全ての物事を自分中心に、時には感情的に良不良の2択で捉えて取引に持ち込む手法が交渉相手として難しい。

どうやらはっきりしてきたことは、自動車については日本からの対米輸出が多く、アメリカからの対日輸出が少なく過ぎることで不公平の故、高関税は引き下げないという方針のようです。日本が自動車の輸入に非関税障壁を設けていると未だに思っている節があります。

大統領は第1期目の2017年の安倍総理時代に日本訪問をしており、天皇陛下との会見やゴルフ、大相撲観戦をしていますが、残念ながら日本の街で走っている車については、殆ど見ていないのではないかと愚考します。日本では日本車以外にヨーロッパのベンツ、BMW,VW、ポルシェやアウディのドイツ車、プジョー、ルノーのフランス車、フィアット、アルファ・ロメオ、フェラーリのイタリア車など沢山走っています。アメリカ車だけに非関税障壁を掛けたりして輸入障壁を作っていることではない、燃費を含む日本人の嗜好に合った車でないことが、今のアメリカ車の日本での不振であることを自分の眼で先ず見て欲しいと思っています。

(菅井)この人の辞書(それもあるかどうか疑問ですが)にはLogical Thinking(論理思考)という言葉は無いように思われます。
従って、そもそも無いものを変えることは出来ないのではないでしょうか?

(船津)皆様、入国禁止だなぁ。まぁ4年辛抱。やらしておけー。それにしても「格下」はパシリナーンも役にも立たないのが腹立つ。自動車も売れなくならない.高く成るだけ。日本製鉄もどうするかですね.技術だけ盗まれないように注意ですね。
クリスマス商戦にはナーも無い米国になるのでは。まあ時間の問題ですから相手にしないで静閑。我慢の子が一番みたい。かまうとまたやってくる。後どもの廉価は横から見ているに限る。日本のダメ虎勝ったぞーぉ。。関係無いかぁ.中司親分が怒りしんとうかなぁ。22日の日本の選挙が問題ですね。トラさんどころでは無い。

(編集子)我々横丁老人の心境慨嘆、同感。ただこういう時に、(トランプの一見めちゃくちゃに見える行動に、もしかすると一貫性があるのかもしれない)、と逆の発想をしたのが先日紹介した自衛隊OB横山氏の一節だ。

ユダヤ社会の金で動いている以上、イスラエル問題は人権などの問題は別にすれば、歴史的にくりかえされてきた憎悪の繰り返しだから、ま、部外者には何をすることもできないし、トランプ先生も引っ込みがつかないんだろうと想像はできる。ウクライナのほうも言ってみれば旧ソ連国の間の内輪もめが原因だ。それにくらべると、この横山理論は、思想的バックアップをだれがやっているのか、MAGAの連中がこぞって敵視した ”闇の政府” が今度はサイドチェンジして出てきたのか知らないしどこまで正しいのか、誰にも分らないだけに空恐ろしいものだ。

小生の思うところ、貿易摩擦は長続きせず、民衆の反抗が激化して終息するだろうが、もし、横山氏の大胆な仮説が正しいとすれば、この種の争いは不得手なわがトヨアシハラミズホノク二はどうすべきか、という関心のほうが問題だ。ま、万事ラッキーに過ごしてきた俺たちの時代、なんとかなるたあ思うんだが。