参院選で思ったこどです    (HPOB 菅井康二)

今回の参院選の結果では自・公与党の過半数割れよりも、欧米からほぼ10年遅れて右派ポピュリズム勢力が台頭してきたことに個人的には注目しています。
以下が選挙結果が出る前にFacebookに投稿した内容です。——————————————————————————-

新自由主義(≒市場原理主義)的な経済思想、そしてそれと不可分に進行してきたグローバリズム――。こうした潮流がすべての人々を幸福に導くわけではないという現実は、すでに広く認識されつつある。国境を越えた分業体制や資本の自由移動がもたらした恩恵の陰で、格差や分断が深刻化してきたことも否定できない。

その結果、既存の政治・経済・情報秩序に異を唱える勢力が世界各地で台頭している。欧州における右派ポピュリズム政党の伸長、米国でのトランプ現象の再燃に見られるように、反グローバリズム・反移民といったスローガンに加え、反知性主義、反エリート主義、ナショナリズムの回帰、伝統的家族観や道徳教育の復権、ワクチンや医療政策への懐疑、そしてメディアや「専門家」への不信といった主張が共通して現れている。

こうした動きは10年程度のタイムラグを伴って日本にも波及しつつあり、実際に我が国でも、これらの主張を掲げる新興政治勢力が徐々に支持を広げている。本日はまさに参院選の投票日であり、その兆しは一層顕著となりつつある。以下の動画では、このような時代の転換期における一つの視座が語られており、断片的ではあるが示唆に富む内容となっている。

https://youtu.be/tU7sxczDQPI?si=i20HSLWlrik1yeef