トランプは、現民主党政権(ハリス大統領候補含む)はイスラエルよりの立場と援助を続けていると厳しく非難して、アラブ住民の歓心とサポートを得る戦略が効を奏していると伝えられている一方、ユダヤ系住民に対しては、エルサレムはユダヤ人とユダヤ教の唯一の首都だと公言してイスラエル側の立場を鮮明にしています。彼の強力なスタッフの一人娘婿のクシュナンはユダヤ人であることからも自明ですが、選挙前はイスラム住民への刺激を抑えるため、目立った親ユダヤ色を封印しています。彼独特のdouble standardと言うか、二枚舌に近い、利己的な機を見るに敏な属性の持ち主のようです。 トランプが大統領になった場合、パレスチナ問題、ウクライナ紛争には如何に対処するのだろうか? ”Make America Great Again”と声高に吠えるが、腰が引けて自分・自国が良ければ他には関知しない、他の不利益には”目をつぶる”・・・の恐れはありそうな気もしますね。
開巻するとタイトルと共に流れるのは、油絵による西部特有の広大な風景の中、走る牛の大群のロングショットや馬による追跡等キャンバスに描かれた美しい構図。タイトルの中にOriginal Painting by Olaf Wieghorst と記載。ジョン・フォードが愛したフレデリック・レミントンとかチャールズ・ラッセルの流れを汲むデンマーク系の画家オラフ・ウイーグホルスト(1899~1988)が描いたとのこと。この油絵をバックに、ジョージ・アレキサンダーがぶっとい声で雄大な主題歌のメロディを唄う。しかしこの広大なる自然描写の解放された絵が画面に現れるのは、ここだけ。小さな町の極めて限定された空間の中に閉じ込められた状態で進んでいくのは、三部作何れも変わりはない方式。お互いに、プロと認め合った男たちが集まり、より連帯感を深めながら困難を乗り切る。ルールとプライドを堅持しながら、ダイナミックに生き抜いていくのだ。
******************************* リンカーン郡戦争(Lincoln County War)は、1870年代後半のアメリカ西部の辺境で起きた事件のこと。当時のニューメキシコ準州のリンカーン郡で発生した、二つの派閥の間の一連の紛争事件を指す。この「戦争(War)」は、裕福な牧場主が率いる派閥と、独占的な雑貨店の経営者が率いる派閥との間で起こった。牧場主側の派閥には、ヘンリー・マカーティことビリー・ザ・キッドがいたことで有名な事件である。 *******************************