エーガ愛好会 (278) ワイルドワイルドウエスト (34 小泉幾多郎)
西部劇とSFとの融合ということは事前に分かっていたが、配役
追う相手は当初の相手よりもっと悪い下半身の無いド
(編集子)だから ”三人の名付け親” を見ろって言ってんじゃんけ !
エーガ愛好会 (277) 山の郵便配達 (HPOB 小田篤子)
ホームページを作ってみませんか (55 島田光雄)
(編集子)僕が ブログ というものに興味を持ったのは、自分の人生航路でたびたび起きていることなのだが、全くの偶然というか、いきあたりばったりのことがきっかけだった。例の通り、ぶらりと入った本屋で、島田君が書いているワードプレスというツールについての入門書(文末参照)に出合ったからだ(注:”ブログ” と ”ホームページ” は運営方法や目的はちがうが実質的には同じものと考えてよい)。
僕が三田を卒業したころ、社会では事務合理化、という流れが起きていて、先進的な企業ではコンピュータの導入がはじまりつつあった。就職した横河電機もその一つで、新人を採用してその中から ”コンピュータ屋” を自家生産しはじめたタイミングにたまたまボクが採用され、何も知らないうちにコンピュータの世界に放り込まれたことが結果的に僕のサラリーマン生活を決定づけてしまった。いろんな仕事をさせてもらったが、退職後10年たち、サンデー毎日生活にも飽きがきはじめたころ(ボケ防止にハードボイルドミステリのほかにもうひとつ、なんか新しいことがないかなあ)と思い始めた、ちょうどそんなタイミングで島田君のいっている入門書に出合ったというわけだ。
僕が実際にプログラムにかかわっていたころはまだCOBOLもうわさに聞く程度のものでアセンブラが常識だったし、”外部記憶” といえばディスクなんてものは1台のレンタルが数十万円とべらぼうで、普通は磁気テープ、という時代、横河電機(当時のことだ、無論)半年間の受注統計、なんていうとデータのソート(ならべかえ、分類)だけで徹夜しなければならない、そんな時代だった。そういう時代の感覚で行くと、島田君が書いている オープンシステム なんてものは夢想もしないものだった。だからワードプレス、というしかけを本屋で買った本1冊の知識で動かす、という事は、いわば快晴無風、新雪の斜面にシュプールをかくような、またとなくスリリングであり、わくわくすることだった。
いまの時点で島田君の投稿を得て、あらためて、(ああ、そういうことか)と思い当たることばかりだ。あと何年、自分に残された時間があるのかわからないが、高尾山歩きも早晩、あきらめなければならないかと思い始めた今、ブログつくりはまたとないスリルと多くの友人たちとのつながり(これこそ認知症予防に最高のものだというドクター篠原の忠告をきいたばかりだ)を与えてくれている。本稿の内容は多少、専門的な部分を含んでいるのでとっつきにくいとは思うのだが、僕につづいてこの世界に入ってみようか、という仲間が現れるのを楽しみに待っている。
******************************
(島田) 同期の友人の誘いのもと、退職後で暇な時間を持て余していた時、
WordPressはグローバルでも日本でもシェア約50%
HPを運営するためにはHP作成ツールだけではサービスを提供で
WordPressの開発環境ではダッシュボードと言う管理画面
そして、
WordPressではPHPのソース内容、
WordPressの立ち上げに約半年携わっているが、 その中で思ったことはWEB上での情報量の多さ。
まだ、
*******************************
(別に宣伝をしているわけではないが、現在の小生のブログはこの本1冊だけを頼りに作られている ― もちろん、幾度もコージこと菅井康二君のヘルプをもらってのことだが。別の言い方をすれば、日本語が読めて、Eメールが一応使えて、もひとつ、MSワードの基本がわかっている、という程度の知識があれば、エラソーに言っているが ”ジャイさんのブログ” 程度のことは誰でもできる、ということだ。 やってみないか?)
「殿様の枕 症候群」って知ってますか? (普通部OB 篠原幸人9
コロナ禍が一段落したかと思ったら、バイデンさんがコロナになってしまいましたね。確かに一時期ほど病原性は高くないものの、今の日本には第11波が来ていて、皆さんの周りにもコロナ患者さんがうようよおられるはずです。後遺症も、特に高齢者は油断できません。そういえば、バイデンさんも、この随筆の読者の多くも、また執筆者自身も高齢者でしたね。一方で、トランプさん、運のいい方ですね~。銃弾が右耳をかすめたとか。身代わりで亡くなった方は本当にお気の毒です。全米ライフル協会から絶大な支援を受けているトランプ氏。今後は態度が変わるでしょうか? 米国の銃社会同様、変わらないでしょうね。
アメリカの話はその位にして、今日は耳慣れない「殿様の枕症候群」の話です。時代劇なんかでよく見かける背の非常に高い枕が殿様枕です。実際に昔の殿様があんな枕をしていたとは考えられないけどね。
先日、急患で50歳ぐらいの男性が私の外来を受診されました。朝起きたら、急に片方の腕が動かないことに気づいたそうです。よく訊くと、前日の日曜日、ソファーに横になり、片方のひじ掛けに頭を乗せたままテレビをみながら、酒を飲んでいたところ、そのまま寝てしまい、翌朝、起きたら左手が全く動かなくなったとのことでした。
これがその「殿様の枕 症候群」の一つの形です。このような姿勢を長く続けていると、頸椎(首を形成している7つの骨)やその周囲の組織が圧迫されて、両手がしびれたり動かなくなったり、肩の強いハリが起こったりします。しかし今回の患者さんは片方の手だけ動かず、しかもいわゆるしびれはなく、運動麻痺だけでした。首の骨がその周囲の神経を圧迫したかと思いましたが。打腱器というやわらかいトンカチみたいな診察道具で腕の反射をみると左手のそれが非常に高いのです。これは専門的な知識で言うと、麻痺の原因が頸部の骨よりももっと上位の、例えば脳の病気の可能性を示す所見でした。脳のMRIをすぐ撮ってみると右脳に出来たばかりと思われるかなり大きな脳梗塞が見つかりました。頸から脳に行く血管がムリな姿勢を長く続けたために圧迫されてそこに血栓ができ、それが脳に飛んでできた脳塞栓(脳梗塞の一つの型です)と診断できました。幸い、その方の麻痺は2―3週で治療により可なり良く成られましたが、もっと大きな血栓だったら、こんなに良くはなられなかったでしょう。
日本人は「枕を高くして眠れる」という事はいい表現に使いますが、高い枕では首がムリに伸展してしまい、それを長時間続ければいろいろな症状が出ます。これが「殿様の枕症候群」です。「殿様枕」と同じように、「ソファのひじ掛け」などに頭を長時間載せていることは、頸の骨ないしそこから出てくる神経や、内頚動脈や椎骨動脈という脳に行く大事な血管を圧迫する可能性があります。血管が裂けること(動脈解離)もありえます。
いつも食事が終わると、やれやれとソファに寝そべって、首をひじ掛けに載せて、スマホを長い間いじったり、うたた寝しながらテレビを見ているアナタ!! そう、君ですよ。血圧や糖尿病ばかりでなく、こんなところにも気を使ってください。同時に、ソファに寝転がって、スマホばかりみているお孫さんたちにもこの知識をひけらかして、注意してあげてください。少しは爺・婆としての立場が上がるかも。
フィヨルドの旅 (42 齋藤孝)
北アルプス並みの高山がいきなり海面からそそり立つ。海岸線は断崖絶壁。リアスと呼ばれる複雑な奥深い入り江はU字谷を形成している。山頂には残雪があり幾筋もの滝が流れ落ちている。
ノルウェーのソグネ・フィヨルドは雄大な神々しい大自然だった。同船したインド人はつぶやく。フィヨルドは神の存在を感じるほど美しい・・・!
こんな絶壁に囲まれた湾はヴァイキングにとり絶好の隠れ場であった。
ヴァイキングの語源は、フィヨルドのことをヴィークと呼ぶことから、そこに住む民を「ヴァイキング」と呼ぶ。英雄伝説『サーガ』はルーン文字によってヴァイキングの偉業を石碑に刻む。キリスト教布教以前のフィヨルドの歴史。
ノルウェーのヴァイキングは「ノルマン人」と呼ぶ。
フランス・ノルマンディーに定住したノルマン人は、11世紀にイングランド王国を征服。フランス語をイングランドに広めたノルマンディー公ウィリアムは文化人だった。角のある兜を被った海賊や略奪を働く戦士姿のヴァイキングからは想像もできない。さらにロシアとウクライナの建国にも関係し、遠くビザンチンまで足を運んでいる。 ヴァイキングは略奪を専業としていたのではなく交易の民だった。ノルウェーのソグネ・フィヨルドからノルマン人は出航していった。
********************************
(編集子が世界史にはなじみが全くないため、例によって余計なお世話かも知れないがウイキ解説を記載。今や常識になった、”ヴァイキング料理” という名前は日本のどこかのホテルが思いついたものだと理解しているが、でヴァイキングとの関係はよくわからない。博識の読者のご教示を待つ)
ゲルマン人の一部のノルマン人が、9~11世紀に北ヨーロッパから各地に移動を行い、中世社会に大きな変化をもたらした。 ノルマン人はインド=ヨーロッパ語族のゲルマン人に属し、スカンディナヴィア半島やユトランド半島(デンマーク)で、狩猟や漁労に従事し、造船や航海術にたけた民族だった。4~6世紀のゲルマン人の民族大移動の時期には北ヨーロッパに止まっていたが、8世紀ごろから人口増加は始まり、9世紀になるとさかんに海上に進出して海賊を兼ねながら交易に従事するようになった。このような9~11世紀のノルマン人の移動は、第2次民族大移動ともいわれている。
システム障害という災害
僕が今使っているPCはソニー製の VAIO というやつである。会社を辞めて、初めて自分でPCというものを買った時の興奮というか夢と言えば大げさだが、まだ PC そのものが今ほど常識化されていなかったころだったから、それなりに大きなものだった。第一号はモデル名は忘れたが富士通製の、外観もスマートなコンパクトなものだった。その後、今まで、富士通、DELL, 最後にHPと乗り継いできた。
かたや、やはり会社を離れ、社有車、という恩恵が無くなったために急に自身の問題になったクルマについてはダットサンの中古から始まって、日産、三菱、ホンダ、いすず、スバルと乗り継いだがトヨタだけは乗っていない。例によって合理性もへちまもないのだが、なんせ、最大手、というものになびくのが嫌いだかららしい。
ソニーは今更言うまでもなくエレクトロニクス業界のジャイアントだが、ことPCにかけては業界においてはフォロワーの位置にある。なんでこの機種なのか、と言うとそれはクルマのときの天邪鬼的発想からではなく(しいて言えば、NEC製を使ってこなかったのはHP時代、どう考えても売れるはずのないHP150なんてものを担ぎ、行く先々で我々を足蹴にした憎きPC98の影があったかもしれないが)、近くにあって何かと言えば頼りにしている ”PCデポ” のエンジニア S君の意見に共鳴したからだ。
何台目かに乗り換えたいと相談したところ、彼のアドバイスは ”PCについては、”おカネのある大メーカー製はお勧めしません” という奇妙なものだった。(これは街の人たちのご相談やらトラブルシュートに専念してる人間の狭い了見ですけど) と彼は言うのだ。”大手メーカーはお金があるから、基本ソフト(OS)の共通性は維持したいがそれに自社に都合のいい改良をくわえて最終製品の高度化をはかろうとします。それに比べるとソニーはお金がないから(彼が言ったので、小生が言ったのではない)そういう冒険はしません。そうすることで、最終的な製品が多少劣っても、OSの更新があった時の対応は、それに手を入れていませんから大手の場合に比べて易しく確実になりますからね。なんせ、いくつあるかわからないアプリのメーカーが着実にその更新に対応していなければならないわけですから” というのが彼のァドバイスだった。
S君の見方は、一時、今とは比較にならないほど単純なものではあったけれどプログラム開発、それにともなうトラブルの追求、という事をやったことのある自分には十分納得できる論理だった。自分が対応しなければならなかったものはあくまで自分か、あるいは共同開発をやった仲間のアルゴリズムを追っていく事にすぎなかったが、いまではいろんな意味での共通化が図られた、そのメリットの逆で、多くのソフトメーカーが書いたものの集積で一つのシステムができる。それはいいのだが、ひとたび,その一部が更新されたり誤動作をしてしまった時、その改修作業は大変なものになるだろうことは言わば肌身に感じることができた。まして、我々街の素人が購入した、通称アプリ、と呼ばれる、メーカーからすれば他人の作ったシステムでトラブルが発生したとき、それの追求は複雑、かつ広範にわたってしまうことが多いはずだ。
(その点、)と彼は言うのだ。(”お金のないメーカー” はOSに手を入れるなんてことはしませんから、もっぱら第三者の書いたアプリの問題に直面するものの立ち場から言えば、対応がしやすいんです)。関連技術にたけた人ならば笑ってすますであろう ”街のエンジニア” の正直な述懐が、またまた天邪鬼精神、に共鳴して、小生は彼の言うとおり、”おカネのないソニー” 製品に乗り換えて、今日まで満足しているというわけだ。
何でこんな話をしたか、と言えば、昨日今日と新聞テレビをにぎわしている世界的規模のシステム障害のためだ。マイクロソフトの技術が最深部にあり、その上に幾重にも重なったソフトウエアの壁のどこかであいた小さな穴が、そもそもはプラスに働くべき相乗効果のゆえに、解決が困難になった、その典型的な例だろう。同じ影響を受けている航空業の世界では、日本はそれなりに解決したという。それならなぜ、同じことが起きているはずの欧米では解決しないのか。何重にも重なった、”アプリの層” のどこかで、発生したトラブルに対応する仕掛け、というのが国や地域での特殊性を反映して同一的に対応できないからではないのか。それは (お金がある)ところと(お金のない)ところの差か?
今回のことは、現在のIT社会が根源的に持つ(というより持たされてしまった、と言うべきだろう)脆弱さ、とほうもない危険を惹起しかねない恐ろしさ、を露呈した、というか、全世界に投げかけた警告、なのだと僕は思うのだが。
、
(HPOB 安斎)別会社になる前のSONYのVAIOは他のお金のある大会社と同様にプラスアルファの余計なことをOSやハードでやっていたのでそれなりに使いにくかったことを思い出しました。別会社になってお金が無くなってからは使いやすいPCになってきましたが・・・
暑くなりそうな日です (グリンビラ総合管理HP より転載)
4千メートルの神風アタック (42 河瀬斌)
認知症は予防あるのみ、です! (普通部OB 篠原幸人)
年をとってくると、「物忘れ」が多くなりますね。当然です。小学生のお子さんやお孫さんとトランプの「神経衰弱」をやってごらんなさい。まず、負けますよね。おそらく人間の「物忘れ」は25歳とか30歳ぐらいから始まっているのではないでしょうか? 認知症で最も多い症状は確かに「物忘れ」ですが、病的な「物忘れ」と年齢相応の「物忘れ」は区別して考えるべきで、一人で悶々と「物忘れ」を心配することはやめてください。
先日、厚生省は今後20年ぐらいの間に、日本人高齢者の3人に1人は、何らかの認知障害を発症するだろうと報告しました。3人に一人ですよ。怖くありません?確かに医学は毎年進歩を続け、がんの早期発見や生活習慣病の治療も大きく変わりました。そこで、今後は高齢とともに起こる認知障害が、医療の最大の目標になるでしょう。
がんや生活習慣病は早期発見でかなり治せます。私自身もすでにもう3種類もの「がん」を克服できました。急性白血病・胃がん・前立腺がんです。 しかし認知症はなってしまうと、原因にもよりますが、早期発見でも完治させることはまず不可能なのです。最近、レカネマブ(商品名レケンビ)という新薬が大々的に発売されました。立川病院でもすでに10名以上の患者さんがこの治療を受けられています。しかし、この薬でも、従来の治療法と比較しても増悪(注)を半年ないし1年ぐらい延ばすのが精いっぱいというのが現状なのです。だから、認知障害は早期発見よりも、その前段階で「発症させない」ことが最も大事なのです。これがガンや心臓病・脳卒中と大きく違う点です。
それでは、必ず年をとっていく我々はどう対応したらいいでしょうか?認知症や軽症認知障害(MCIといいます)の大部分はなってからでは遅いのです。繰り返しになりますが、早期発見よりも、もっと早期に「ならないようにする=予防」のが最も大切なのです。認知機能障害はなにも「物忘れ」だけとは限りません。むしろ「物忘れ」は20歳過ぎからはじまりますから、軽度なら心配することもないのです。
「急に方向音痴になる」、「お金の計算を間違える」、「今までしていた仕事の手順を間違える」、「誰かが自分のものを隠したと騒ぐ」、「料理の手順を間違えた」などから始まることもあります。でもその時にはもう手遅れかもしれません。毎日の話し相手がいない、毎日同じことしかしない、高血圧・糖尿病・悪玉コレステロールが高い方などは皆さん、将来の認知症候補生なのです。
私は、自分では普通に生活していると高を括って方々の中から、将来認知症になる可能性があること方々を、現段階ではその危険がどのくらいあるかを判定し、その発症予防を目的する特別外来の開設を考えています。無論日々の生活習慣の改善・生活習慣病の治療も大切ですが、単に脳の検査をするばかりでなく、勉強会(皆で集まって話を聞くあるいは議論する)・運動指導(リハビリ)・趣味の発展と知識の交換・食生活の指導・音楽療法などを定期的に繰り返し行い、最大の危険因子の一つとされる「孤独」をさける方法も考える「認知障害予防外来とその対応外来」を、開設することを考えていますが、保険診療の壁にさえぎられて未だ遅々とした歩みです。
皆さん、とにかく、他人と頻回に接することが大切で、一人あるいはパートナーとだけの独自の世界を作ってしまうことだけはやめてください。何か、目的を持って、生きていきましょう。
(注)認知症はほっておけばドンドン進行します。その進行を半年ないし1年ぐらいは延ばせるという意味です。
(編集子)そうすると、”OB会日帰り” とか “日平会” に ”月いち高尾” とか ”アンノウンの会” さらには ”エーガ愛好会” なんてのは、お互い、人助けをしてるわけだ。はやくコロナ後遺症から脱却せなあかんな。シモムラあ! 次の予定はいつだっけ?