エーガ愛好会 (342) べートーヴエン捏造    (HPOB 小田篤子)

NHKドキュメンタリーを観て、ベートーヴェンの耳が不自由になってからの秘書(1822年から)、シンドラーとのやり取りを書いた《会話帳》に、改ざんした個所が発見され、楽譜にも不審な点があることから、現存する139冊をドイツで調査中…と知りました。その後、偶々見かけた、かげはら史帆著の「ベートーヴェン捏造」を読み、先日映画化され上映中…のCMをパッと発見!観に行ってきました。

ストーリーは、だいたい本と同じ。ベートーヴェンを崇拝していた、バイオリンニスト、シンドラーは秘書となり、会話などは『会話帳』(400冊)に殆ど書いて行っていました。ベートーヴェンやまわりの親しかった人々が亡くなると、会話帳を焼却したり、不都合な個所を改ざんし、1840年に伝記を出版します。
伝記は売れ、出版された英語版を読んだベートーヴェン好きなアメリカ人ジャーナリストがいました。色々な人の書いた伝記を読んでいた彼は、それらとの違いに気づき、ウィーンのシンドラーを訪ねる。ベルリンにも寄り、残された139冊の『会話帳』を閲覧。それからは、ドイツ語を勉強し、健康を害するほど毎日通って、手書きで写しながら、不審な点を調べていきました…。
*やはりお笑い芸人、バカリズムさんの脚本。音楽室の写真とは全く違う、古田新太がベートーヴェン役! 初め違和感がありましたが、耳の聴こえない状態での指揮のシーンは迫力がありました。銅像の顔が古田新太なのには、可笑しくなりました。
弟、ヨハン役は小澤征悦、それに遠藤憲一、生瀬勝久、(ジャニーズV6)井ノ原快彦のちょっとふざけた?配役と、オール日本人同士が、「ヨハン…」「ホルツ…」「ショパン…」と呼び、会話の中に入れるのが不自然だけれど面白く感じました。又、シンドラー役の山田裕貴を、放課後、中学の音楽室に忘れ物を取りにきた生徒にこの「……捏造」の話を聞かせる音楽教師役にもしたのはお笑い芸人、バカリズムらしい気がします。
(編集子) 昨日は急に思い立って、 ”カントリーのベートーヴェン” すなわちハンク・ウイリアムズをかけっぱなしで日曜大工に励んでいた。こちらは米国南部の敬虔なクリスチャン、世界中のCWファンに愛され続けて僕の知る限り道を踏み外した話がない。新しい世代の中心だったジョニー・キャッシュのほうは映画になったくらいでいろいろとトラブルがあったようだが、改心(?)して、映画のタイトルにもなったが I walk the line  なんて曲を書いたりしてる。トランプにも少しはまねてほしいくらいだ。今日はミッキーの話でその気になって、久しく聞かなかった ”皇帝” でもかけようか。久しぶりの青空でもあるし(かんけーねーか)。