エーガ愛好会 (350)ロマンティックラブコメディ2本  (34 小泉幾多郎)

端正なルックスと内側から滲み出る高貴な雰囲気を醸し出す英国出身の美青年ヒュー・グラントが主演するロマンティックラブコメディが、2週に亘りBS1で放映された。12月10日(水)「トウーウイークス・ノーティスTwo Weeks Notice 2002」 12月18日(木)「ノッティングヒルの恋人Notting Hill 1999」。

「トウーウイークス・ノーティス」は、相手役がサンドラ・ブロック、所謂美女というよりも、活き活きと輝く瞳とエネルギーに満ち溢れた立ち振る舞いで、ハーバード大卒の弁護士を好演。グラントは、不動産業の御曹司役を、ハンサムだがどことなく抜けてるダメ男をやらせたら天下一品という役柄を演じていた。原名が退職する場合、2週間前までに通知するという慣習を表しているが、サンドラが地域センターを守ろうとする使命感に燃えているのに反し、御曹司の優柔不断の性格がすれ違いを繰り返してやめる寸前にまで行くのだった。また驚いたことに、現トランプ大統領が、出演しているのにビックリ!トランプ曰く「弁護士が逃げるとか」「後任は誰だ。敏腕なら引き抜こう」と言ったトランプの他愛ない会話。その直後、ジャズボーカリストのノラ・ジョーンズがピアノの弾き語りThe Nearness of You.最後キャスト一覧にHimself,Herselfで登場。

「ノッティングヒルの恋人」の相手役は、ジュリア・ロバーツ。思いきり大きな口が印象的で、なぜか魅力に溢れている。役柄はハリウッドの人気女優で、ヒュー・グラントは逆に冴えない書店主。その恋の行方を描いたロマンティックラブコメディ。これこそ人気女優と冴えない真面目な庶民の青年が越えなきゃいけない格差恋愛の王道。しかしヒュー・グラントは高貴な美青年の方が映える。人気女優と庶民の青年がこのように簡単に恋愛感情に進んでいくとは、とても考えられない。まあ気楽に成るようになって行く状況を楽しんで観た。

(大学クラスメート 飯田武昭)「ノッティングヒルの恋人」は私も再見しました。確かに、旅ものに限った小さな書店主ウイリアム(ヒュー・グラント)とハリウッドの売れた女優(ジュリア・ロバーツ)の恋物語は現実には中々成立しないストーリーの無理さやウイリアムの同居人が風変りを越えたような人物など、馴染めない脚本ですが、この映画が公開当時ヒットしたのは主題曲”SHE(シー)”の聞きやすいメロディーをエルヴィス・コステロが歌っていることだったと思い出します。エルヴィス・コステロはイギリス人ですが、名前のエルヴィスはE.プレスリーから拝借して、姓のコステロはラテン系に見えますがイギリスにも多い祖母からの名前のようです。

(HPOB 小田篤子)私が観るイギリス映画にヒュー·グラントはよく出てきます。「日の名残り」や「パディントン2」etc…。憎めない感じの笑顔が好きです。最近はふざけた役も演じていますが、調べましたら、オックスフォード卒とか…。飯田さんが述べられている「ノッティングヒルの恋人」の中の曲、エルヴィス·コステロの「SHE」は大好きです。

デクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナスDeclan Patrick Aloysius MacManus OBE1954年8月25日 – )は、エルヴィス・コステロElvis Costello)の名で知られるイングランドのミュージシャン、作曲家、プロデューサーである。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第80位。