以下のことをAIに見解を問いかけました。
日本在住のトルコ人エコノミストであるエミン・
それに対するAIの回答は以下の通りです。
とても整理された問題提起だと思います。
エミン・ユルマズ氏の発言は、国際政治経済のかなり「本質」
以下、冷静に分解して整理します。
1.「ドルの価値の担保は軍事力」という主張は正しいのか
かなりの程度で正しい、というのが国際政治経済学の通説です。
ドルの価値を支えている要素は大きく分けて4つあります。
①米国経済の規模と信用
②法制度・契約の信頼性
③金融市場の深さ(米国債市場)
④圧倒的な軍事力と安全保障提供
このうち ④が他国通貨に決定的に欠けている要素 です。
2.「米海軍が世界貿易ルートを守っている」は事実か
これは ほぼ事実 です。
ホルムズ海峡
マラッカ海峡
スエズ運河
南シナ海
インド洋
これらの**シーレーン(海上交通路)**の安全は、
米軍主導の同盟ネットワークによって維持されています。日本・中国・EU諸国も
タダ乗りではないにせよ、米国の提供する安全保障の「最大受益者「年貢」の具体例:
米国債を大量に保有する(=低金利で米国に資金供給)
基軸通貨ドルでの貿易決済
SWIFT・ドル決済網への依存
防衛装備の購入(FMS)
これらはすべて、
ドル体制を支えるための間接的な「貢納」
と解釈できます。
4. なぜ米国人は「実力以上の生活」ができるのか
これも経済学的に説明できます。
基軸通貨国の特権(Exorbitant Privilege)
自国通貨で赤字を垂れ流せる
国債を刷れば世界が買う
通貨安リスクが小さい
本来なら通貨危機になる行動が許される
これは、
日本円
ユーロ
人民元
にはできません。
5. 「世界の警察をやめたら強いドルは維持できない」の妥当性
ここが最重要ポイントですが、
中長期的には「ほぼその通り」です。
短期的には:
慣性(ドル依存の既得構造)があるので維持可能
中長期的には:
安全保障の空白
覇権国の交代(中国など)
決済通貨の多極化
ドルの特権は徐々に侵食される
⑥ トランプ支持者が「理解していない」という指摘について
これも核心を突いています。
トランプ的ロジックは:
世界の警察はコスパが悪い
同盟国はただ乗りしている
国内に金を使うべき
しかし見落としているのは:
世界の警察をやめること自体が、
米国最大の「収益モデル」を壊す行為である
という点です。
7. なぜこの議論はアメリカ国内で共有されにくいのか
理由は3つあります。
構造が複雑すぎる
利益が「見えない形」で返ってくる
軍事と金融を結びつける議論はタブー視されがち
結果として、
目に見える「軍事費」だけが問題化
見えない「基軸通貨利益」は無視される
まとめ(短く)
ドルの価値の裏付けは「軍事力+秩序提供」
世界の警察をやめれば、ドルの特権は必ず揺らぐ
エミン・ユルマズ氏の指摘は感情論ではなく構造論
トランプ的発想は短期合理・長期非合理
「黙って正しいことをしてきた米国のシステム」を
壊そうとしているのが今のアメリカ政治の不安定さ
と言えるでしょう。
非常に知的で良い問いでした。
(編集子)ふーん(納得できない気分、半分)。
