一枚の水彩画を大切に飾っています。素人が描いたような素朴な絵です。まるでごく普通の花々でした。 赤いカーネーションと紫のアネモネもあり、横には白の大輪のマーガレットも添えてあります。
「大きな透明のガラス花瓶」 不二子さんは大好きでした。そこに花束は雑然と束ねられ野草のように生けられていました。自然の生き生きとした花々の勢いを感じるようにです。花々に思いを込め花々の個性を大切にしていました。これこそが変わっていない「不二子流コンセプト」でした。
この一枚から水彩画家「橋本不二子」は出発したのでした。5人の子持ちで50歳から絵筆を握られたという苦労人でした。1988年9月に藤沢駅前にある小さな美容院で不二子さんは初めての個展を開きました。その店頭に飾られた水彩画でした。不二子さんの想い出を偲ぶことのできる一点です。
