コロナの予防接種 まだやるの? (普通部OB 篠原幸人)

先日、コロナの新変異株 ニンバス のことを書いたところ 熱心な読者の某君から「予防接種はどうなっているの」という質問がきました。ご尤もな質問ですね。政府も厚生省も もうお金も手間もかかる予防接種には関わり合いになりたくないようですが。

新しい接種は65歳以上の高齢者(高齢者はいまや75歳以上だけどね)か、基礎疾患(糖尿病・高血圧の治療中とか、呼吸器疾患・脳卒中・心臓病やがんにかかっている人など)のある60歳以上の方が対象です。これらの方々に接種に対し国からは補助が出ませんが、住んでいる自治体から多少の補助は出ると思います。住民税の高い地域ではかなりの補助が出るのかな? 大体接種の費用は1万5千円以下になるでしょう。この点は、かかりつけの先生か、近くの保健所で確かめてください。住んでいる場所により大分違うと思います。接種の対象外の方でも受けられますが、多分全額自己負担になるでしょうね。10月1日から来年3月まで出来る筈です。

今、5種類のワクチン(ファイザー・モデルナ・第一三共・武田・明治製菓ファルマ)が用意されていますが、接種する施設によって何が用意されているのかも尋ねる必要があります。

先日話した「ニンバス」にも効果があると厚生省は言っていますが、どうも最近の役所のいう事は当てになりませんがね。でもやらないよりは良いでしょう。 心配な方や、持病のある方、以前の接種で特に目立った副作用が出なかった方には、お勧めだと思います。私自身は 機会を作って接種しようと思っています。患者さんに医者がコロナを移しては申し訳ないからね。

追伸;最近の研究で、同じワクチンを打っても、効果が持続する人(耐久型)と効果がすぐなくなる人(脆弱型)、抗体は急速に上がるが直ぐに低下してしまう人〈急速低下型〉があることが分かってきました。人によって、またワクチンによってその効果は異なるようです。はやくその全貌がわかれば皆さんもワクチンを打ちやすくなるのにね。まだこれは研究段階です。