ギリシャ神話や怪獣映画の話をするつもりではありません。先月「早ければ11月末にコロナ第8波が来るだろう」と書きましたが、どうやら不幸にもこの予想は的中したようです。威張ってもしょうがないですが。 それなのに今日のテレビでも「第8波が近づいている可能性があるという専門家の意見もある」なんて、言い方がまどろっこしくて、頭に来ます。専門家が悪いのか? 聞いて伝える側が悪いのでしょうか? なるべく「まだ」大ごとにしたくない魂胆がまる見えです。
大体、「旧統一教会依存症」で「健忘症」も合併している患者さん?が、自民党のコロナ対策担当なんて、考えられない。1年前のコロナのことも、資料を捨てたので記憶にないのでは? 彼は獣医さんですが、自民党議員の中には我々の後輩・教え子を含み、沢山のお医者がいるのに、彼ら・彼女らは何をしているんでしょうかね。派閥や議員経験年数の差なのかなぁ?
医師会も医師会。必ず第8波ないしそれ以降もまた波が来ることが分かっているのに、何も大きな手を打とうとしない。医師会は開業医さんの利益団体です。現場で特に若い医師が身を粉にして頑張っているのに、医師会の主な構成員である古くからの開業医さんの多くは(全部ではありません)、自分や自院のスタッフがコロナになって休んでは医院の収入が減るからという事を先に心配しているのでしょうか。でも従業員は病院の外で感染していますよ。
今回の第8波は新種の株として、「グリフォン(フランス語。英語ではグリフィン)」とあだ名されるBA.2株が由来のXBB株と、「ケンタウルス」とよばれるBA.2.75株が主流の様です。この二つは東南アジアで流行っていますが、また「ケルベロス(BQ.1.1)」とよばれる現在米国で流行っている株も、最近の銀座や六本木の外人さんの群れをみるとやってきているでしょうね。「ケルベロス」のほうが、日本では流行るかも。何故こんな昔の名前を付けたのかは存じませんが、「グリフォン」は上半身と翼が鷲(鷹?)で下半身がライオンの化け物、「ケンタウルス」は上半身が人間で下半身が馬の化け物ですよね。「ケルベロス」って知らないから調べたら、冥界の番犬の名前らしい。どうやら地球は今や化け物に取り囲まれているようです。
確か、高校3年か医学部進学過程1年の時の英語の教科書が「グリフォン(英語でグリフィン)」の話でした。英語担当だったH先生の顔が怖かったんで、先生を「グリフィン」というあだ名で呼んでいました。悪い生徒だったと反省しています。そんなわけでグリフィンという名前には私は親しみがあります。
今回の第8波のコロナの症状の特徴は、まだよくわかりませんが、いままでのように、喉の痛み・鼻水・発熱・頭痛・身体に痛みなどです。1週間ぐらいで良くなる人が多いようですが、中には肺炎や低酸素血症になる人が報告されています。インドなどでは重症化した人は少ないようですが、日本人には分かりません。日本でも重症化した例の報告は出てきています。気をつけるに越したことはありません。一度、以前にデルタ株などのコロナに感染した人でも、今回の変異株には再感染の可能性があります。どうやら中和抗体を調べると、違うみたいです。
まあ私も職業柄注意しますが、皆さんもこれから暮に向かって、外出・多人数での外食は気をつけてください。忘年会は考えものです。Web形式でやれば?
私はインフルエンザのワクチンを今月打ちました。コロナワクチンの接種は、5回目ですが、来月の予定です。4回目まで何ともなかったのに、そして今回も同じ会社のワクチンなのに、今までになく発熱したという報告も聞いています。前回までのワクチンとは多少ですが、内容物が異なるせいかもしれません。
皆さん、接種をされるならその後15分、持病のある人は最低30分程はその会場にとどまって、自分で自分の様子を見てください。もっとも発熱は翌日がひどいようですが。発熱には、以前から言っているように「カロナール」などの解熱薬を、前もって用意しておくのが賢明。前回まで平気だったからと、決して過信しないように。一方、アナフィラキシーの症状は、注射して数分以内に起こることが多く、自分が一番先に「変」だと気づきます。外からみる他人には最初は分からないことも多いのです。他人のせいにしないで、「自分の身は自分で」守りましょう。何回もこの「徒然」で言ってきた言葉ですが。