4月6日の普通部同窓会は実に楽しかったです。心あたたまるとともに元気をいただきました。普通部、高校、大学と慶応義塾に学びましたが普通部時代が一番楽しかったです。(大学での英語会での活動を除いて)まず仲間がよかった。勉強ができる人ばかりでなく一芸に秀でたというか個性的かつ魅力的な人が多くたくさんの刺激を受けました。またよかったのは個性的な先生たちで、あとで考えると大学の先生になった方も多くわれわれにはもったいない布陣でした。絵画の山下さんは忘れられません。
普通部というとまず思い出すの労作展です。何の芸もない小生はおざなりの作品を提出するにとどまりましたが多くの仲間はそれぞれ自分の興味ある世界の作品を展示刺激を受けました。私は英語が好きでしたがなにも作品を出すことはできませんでした。驚いたのは西脇君の「関係代名詞の研究」で研究社からの世界名作を易しい英語で書いたシリーズ(20冊くらい)から関係代名詞を使った例文を取り出して詳細に分類解説していました。これは小生にとり大きなカルチャーショックで上には上があると思い以降自分なりに英語の勉強に励むキッカケとなり、ついには商社に就職43年間の商社マン生活をおくることになりました。
英語と言えば勝本君が熱心に読んでいたオレステ ヴアカリの「英文法通論」にチャレンジしたのですが厚いのとレベルが高くあきらめました。また平沢君の書道作品も忘れられないもので、字の下手な小生には大きな刺激になりました。思いおこすと人生の基礎を作る大切な時期に個性あふれる多くの友人から刺激をもらったことは私の人生の方向を決めたわけで本当にありがたく思います。 大学にすすんでいろいろな高校出身者と接しましたが人生の一番大切な時期に普通部という素晴らしい学校に学べてまたE組という心地よい小宇宙で過ごせたことは本当に幸せであったと巡り合わせに感謝しています。
腰を痛め60才で好きなゴルフをやめ67才から俳句をはじめました。なかなか上達しませんが奥が深いと感じでいます。同窓会のあと一句よみました。
中学を卒へ七十年や花吹雪 伊藤俊昭
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