日野原重明先生が立ち上げた「新老人の会」がありますが、会員は1万2千人ほどですから、アメリカに比べたら規模は小さいでしょう。アメリカにAARP( 以前の名称:American Association of Retired Persons・全米退職者協会)という世界最大の高齢者団体があります。会員は4千万人を超えています。この団体は政治に大きな影響力があります。特定の政党支持をしないで、民主党にも共和党にも影響力を行使しているのです。非常にうまい戦略だと思います。日本の高齢者もこのようなムーブメントを起こせないでしょうか。日本には3,000万人という高齢者がいますから、この層の心をつかんだ人はこの国を動かすと私は思っています。これは膨大な力となりますよ。高齢者が1人でも生きて、老いて、安心して最期を迎えられる社会をつくることが私の夢です。
近世以降の覇権の推移と覇権に挑戦した国々の歴史を振り返ると、アングロ・サクソン勢(昔イギリス、現在の主力はアメリカ)に対する他国の挑戦であったと観ることが出来る。16世紀後半の中南米植民地から富を得た無敵艦隊のスペイン、続いてオランダ、18世紀末から19世紀初頭のフランス・ナポレオンの挑戦、第一次・二次世界大戦におけるドイツの挑戦、冷戦におけるソ連(ロシア)との拮抗。全てアングロサクソン勢の勝利に帰している。そして現在では中国がアメリカの覇権に挑戦しているかのように映る。アングロサクソン勢はAUKUS (Australia, United Kingdom United States,)の豪・英・米の三国間の軍事同盟などに彼らの遠慮深謀な世界戦略を観ることができる。
”エーガ愛好会” の仲間と西部劇 ”シルバラード” について書いた時、この仮想の町はどこにあるのか? となんとなく書いたところ、さすがその道の識者から早速ご連絡があった。本稿ではだいぶ前に、”赤い河” を話題にしたとき、Red River Valley とはどこか? と書いたことがあったが、結構面白い話題ではあるな。
(小田)(映画の中で)黒人男性が、シカゴから来たと言っていることから、舞台は安田様の仰るように、ルート66上のように思います。ルート66の最終地点、サンタモニカからヨセミテに行く途中、ローン パインに寄りました。前にも書きましたが、ここには、Western Film History 博物館があり、この周辺がロケ地のような気もします(編集子注:黒人男性、とは可哀そうに。ダニー・グローヴァです)。
エルドラドについてですが、サクラメントの知り合いの日本人女性を訪ねた事があります。その時ついでにエルドラド郡を周りました。ひとつは、戊辰戦争で破れた元会津藩の40人+ドイツ人(シュネル)とその日本人妻と娘2人で作った、Wakamatsu Tea and Silk Colony。日本人初の入植者達です。しかし2年後、シュネル家族は資金調達にドイツに行ったまま帰って来ず、日本人達は又々大変な目に会いました。その中に娘2人の子守りとして来た、”おけい”がいました。19歳で亡くなりましたがお墓が作られ、今も皆に守られています。この時は記念碑だけでお墓は見られず、その後、会津に行った際、東山の景色の良い所に立つレプリカを見てきました。この記念碑のあるGold Trail小学校と東山小学校は姉妹校になっています。