ご存知かもしれませんがスタンフォード大学のウォルター・
シャイデル教授は大東亜戦争(私は「右」
現在進行中のコロナ禍によってこの現象(格差の是正)
事実100年前に我が国も経験した「スペイン・インフルエンザ」
74万人、
話はマクロからいきなりミクロの世界になりますが、
銀座でも飲食関係の店は厳しい状況で営業を諦めて閉店した店が結
これが全てではありませんし、

旧き友集い語ろうは 過ぎし日の旅山の想い (投稿は著者あてメールでお願いします)
ご存知かもしれませんがスタンフォード大学のウォルター・
シャイデル教授は大東亜戦争(私は「右」
現在進行中のコロナ禍によってこの現象(格差の是正)
事実100年前に我が国も経験した「スペイン・インフルエンザ」
74万人、
話はマクロからいきなりミクロの世界になりますが、
銀座でも飲食関係の店は厳しい状況で営業を諦めて閉店した店が結
これが全てではありませんし、
海の向こうではバイデン次期大統領が America is back ! とわめいておられるようだが、本文の Ryo とは小生のお気に入り、原尞 のことである。
昨日、散歩の途次、3日ぶりに駅前の本屋でへ立ち読みに入った。いつもは通過してしまうのだが、ハヤカワポケットミステリの棚を眺めたら、なんと原のデビュー作、”そして夜は甦る” が入っているのに気が付いた。高校時代、初めてのミステリを読んだのがこのポケミスで、以来数十冊に及んでご厄介になってきたが、日本人の作品が入っているのは初めて見た。この本の解説にもあるが、日本人の作品としてポケミスに選ばれたのは4人目(ほかの3人は戦前の大家たちで、小生、名前は知っているが作品を読んだことはない)だそうである。
原はフリージャズのピアニストとして玄人筋には知られた人らしいが、その時代のことは知らない。本人の言っていることではチャンドラーにあこがれ、特に ”さらば愛しき女よ に1ミリでも近づきたい、と思って” ハードボイルド作家の世界に飛び込んだのだという。今までに長編を5冊出しているが、この処女作から最近作の ”それまでの明日” まで、実に30年の間隔がある、いわくつきの寡作家なのだ。僕はこの本に出合ったのがいつだったか、記憶にない。しかしとにかく次の作品が出るまで、イライラしてきたことは間違いない。それをポケミスの中に見つけたときは、まさに Ryo is back ! と思ったものだ。初めに買った本は手元に見つからないし、世界に名高い文庫に収納された、その記念にと2冊目を買ってしまった。改めて読んでみると、初めのほうで関係者の大富豪の家を訪ねるくだりは さらば. の前に書かれた 大いなる眠り のイントロを彷彿させるし、そこかしこの描写文にもチャンドラーの香りがするようだ。
ストーリーを解説するわけにはいかないが、主人公の沢崎のオフィスが新宿にあることから、サラリーマン時代のピーク(その後には予想もしない深い谷に飛び込んでしまったのだが)を過ごした、今様に言えば胸キュン、というのか、西新宿あたりの光景が出てくるし、おんぼろブルーバードで走り回る地名もよく知っているあたりが多い。だが、なんといっても文体が素晴らしい。硬くて、突き放すようで、しかしヒューマンな、というのは実に陳腐が表現だが、そういうものを感じる。”ハードボイルド” の定義では文体が重要な要素になっているが、僕の程度の読み方では、専門家がその手本としてあげるヘミングウェイ(翻訳された形でしか比較できないのは当然だが)よりも心に残る、応える、そういう文体なのだ。
ミステリというだけで敬遠する人もいるし、ハードボイルド、となるとさらに遠ざかってしまう人たちがたくさんおられるのはもちろん承知しているのだが、コロナ騒ぎで行動が束縛される日がまだ続きそうだし、テレビばかりでなく、ま、”ミス冒” への偏見(?)を払拭していただくためにも、初めは暇つぶしでも結構、ぜひ、一読をお勧めしたいし、読後感の交換なんかができれば誠にうれしい。
今晩は久しぶりに沢崎に会おうか。まことにキザで書くのもきがひけるけど、沢崎にはバーボンが合うように思うんだが、彼は事情があってアルコールを断っているから、やはり独り酒かな。それにしても俺も結構酒飲みになったもんだ。これもコロナのせいなんだが。
12月25日BSP放映「七人の無頼漢SevenMenFrom
ジョン・ウエイン設立バトジャックプロ製作で、製作者に、弟ロバー
ゲイル・ラッセルの映画は「密輸空路1945」「拳銃無
妻を殺された元保安官ランドルフ・スコットが犯人の七人の無頼漢
リー。冒頭、雨の夜、岩場に休みコーヒーを飲む二人の男のところにずぶ
と一緒に旅することになり、その後保安
あらすじを
(編集子)たしか小泉さんが一番気に入っている、女優がこのゲイル・ラッセルだったはずだ。”あの大きな瞳に見つめられて” 震えていたのは高校時代?
リー・マービンの若さにはびっくりする。いろんな場面での悪役ぶりを見てきたが、一番凄味があったのは リバティ・バランスを射った男 だった。それにしてもこの映画の決闘シーン、スコットの抜き打ちは早かった。シェーン のアラン・ラッド vs ジャック・パランス対決より早かったんじゃないかなあ。
「らせん階段」(1933年)を読んだ。これを書いたのは、A.ヒッチコックが監督した「バルカン超特急」の原作者、女流作家、エセル・リナ・ホワイトだ。久し振りの「ハヤカワ・ポケッット・ミステリー」(1749番)だったが、その惹句に、このミステリーは「ゴシック・サスペンス」とあった。しかし、話しは、極めて淡々と進み、最後も淡々と終わり(不幸にして、小生、途中で誰が犯人か分かった)、何が「ゴシック・サスペンス」なのかさっぱり分からずに終わってしまった。一言で言えば、ツマラナカッタ。従って、「バルカン超特急」も、図書館から借りる予定だったが止めた。
そこで、ジャイが、ドーダ、スゲーダロウってのを以下に記す。年末年始、紅白も見ず(でも、坂本冬美は、見て聴きたいなー)、箱根駅伝も見ず(小生、駅伝は大っ嫌い)、読み耽っても全部は読めそうもない。ジャイはハードボイルドにアウフヘーベン(ヘーゲルのこの言葉、一度、使いたかったなー。でも間違ってるかな)しちゃったけれで、小生は、本格探偵小説に留年し続けている。
1.「秘中の秘」(1903年):W.ル・キュー
2.「悪魔博士フー・マンチュー」(1916年):S.ローマー
3.「古本屋サロウビイの事件簿」(短編集:1899年―1923年):J.B.ハリス・バーランド
4.「血文字の警告」(1945年):S.ロジャース
5.「冷血の死」(1956年):L.ブルース
以上は市販されておらず、全て私家版だ。つまり、こんな本を、私家版であるにせよ、出版するのは、小生の到底及ばぬ探偵小説バカがいると言うことだ。それも超が付くバカだ(頭が悪いと言う意味ではない)。
なーんて格好良いことを言ったが、紅白を最初から最後まで、箱根駅伝は2/3日と見ちゃうんじゃないかな。ま、そんなことは絶対ありません。
(編集子)目下認知症予防にとほそぼそとドイツ語を勉強してる立場から言えば、Aufheben の使い方は正しいと思う。ただオレのことのために使ってもらっちゃ申し訳ない。ところで、確かに凄いリストだ。脱帽。きいたことがあるのは フーマンチューくらいなもんだな。
何故Hercule Poirot (エルキュール・ポアロ)がBelge(ベルギー人)なのでしょう?
英国人が嫌うFrench(フランス人)では無理。 Flamands (フラマン人、国の北部に住みオランダ語に近いフラマン語を話す)とWallons (ワロン人、南部に住みフランス語を話す) を抱えるベルギーなら中立であるし、フランス料理もたしなみ、Hastings以来の英国紳士(11世紀、フランスのノルマンディ公 - 後のウイリアム1世 – が英国南東部のHastingsヘイスティングスで英国軍を破りグレートブリテン島全体を支配。俗にNorman Conquestという。現在に続く英国の始まりとされる。)とは対照的に愉快な人柄でもあり、アールデコ(Art Deco)時代のデコ(装飾)も車や、そして英国のブルジョア、
貴族社会のモナーク(Monarch君主)を中心とした伝統的な確執システムの中の外人探偵(ベルギー人)であれば英国人とは対照的に、3D(three dimensions3次元)の色彩豊かな人物像が描けることでしょう。
(同期 安田耕太郎鋳)
S44卒の同期に Yumi Ono-Dubois (旧姓:小野夕美)さんがいます。日本航空パリ支店勤務を経てフランス人と結婚、フランス在住40年以上、現在もパリに近いヴェルサイユ近郊にお住まいです。その彼女に「ポアロはなぜベルギー人か」を問いかけたところ、フランスの香りの
する返答が以下の通りありました。カッコ内は安田が補記しました。12月18日付の掲題の弊投稿記事を併せお読みください。なお、マダム・ドゥボア女史からは今後折を見てフランスから投稿したい旨の嬉しい発言がありました。
第3波はますます勢いが増してきてしまいました。この1週間、毎日その曜日の発生件数が新記録を出し続けています。 会食後の感染者が増え、旅行者の感染も増え、Go-To政策が響いたことは明らかですが、事態は深刻になってきました。
昨日、日本医師会、東京都医師会、日本病院協会、日本看護協会などから、医療崩壊に突入しつつあり、早急な対策を求める声明が出されました。前回は旭川の危機を訴える記事を発信しましたが、今は東京、大阪などで、コロナ用ベッドが満床に近づき、非コロナ救急患者の診療も含めて、いよいよ医療崩壊に陥り始めていると、悲痛な声明なのですが、政府の耳には届いていそうもない。政府も都も何の回答も出していない。危機意識はあるのだろうか。
本当に危ない。本気にならなければいけない。私の読者の皆さん。本気で考え、新感染者を出さないよう協力してください。そうでないと日本の医療は崩壊し、一旦始まれば取り返しが効かなくなります。私はコロナよりもガン、心疾患、膠原病などの重篤成人病や、外傷などの救急医療、糖尿病、高血圧などの慢性成人病などへの影響が大きいと憂えています。
会食はもうしばらく我慢しましょう。旅行も控え、デパートスーパーなどの買い出しも最小限にしましょう。 ヒト=ヒト感染ですから当然ながら、人出の人数と新感染者数は明らかに相関します。首長が熱心な都市では新感染者は減り、大阪ではやや下向き傾向が出ていますが、東京などでは感染者のカーブは上を向いています。一般にトップが本気で取り組まないと社会は動きませんよね。
看護師の離職も増えています。感染関連病院では21%の病院で、全体でも15%の病院で、離職者が出ています。国や都は潜在看護師(働いていない看護師)を動員せよなどといっていますが、この危険な、しかもボーナスさえ満足に出ない可能性のある時期に、それは無理でしょう。 医師や看護師には、暮れ正月返上で働けと言っていながら、この国家存亡(冗談でなく)の危機に、国会は1月18日までお休みと。どう思います?
イギリスをはじめ、ヨーロッパ各地でVirusの変異が見つかり出しました。前から言っていた第2波(第3波)がいよいよ始まったのです。現在の変異は感染力だけは強そうですが、悪性度の増す様な変異ではなさそうということですし、ワクチンが無効になるような変異でもなさそうということで、助かりますが、感染力は数倍~十数倍というので大変です。日本の今はやっているVirusは、欧米型ですが、変異はVirus特有の性質で、2週間位でどんどん変異してゆきますので日本でも油断はできません。海外のVirus(変異した)を日本に持ち込ませないよう水際作戦が重要です。
10数年前になりますが、確かKWV三田会の夏合宿の前だったと思います。
港北ニュータウンには素晴らしい遊歩道が巡らされていて、今年もモミジが今を最後と美しい紅葉を見せております。
その遊歩道にトレーニングには丁度よい、登りがちょっときついコースがあって、一番上にトイレがあります。その日も夫婦二人で朝早くこのきつ目のコースを歩いてその脇を通り過ぎようとするとそこから出てきた男性が「オイッ!」と言うのです。こんな所でホームレスのおじさんに云いがかりをつけられてもいやだと二人して急ぎ足で通り過ぎようとすると、もっと大声で「オーイッ」と確かに我々に向かって怒鳴っていると思われるので知らんぷりをして歩き続けますと、今度は「くめっー」とはっきりと名前を呼ぶではありませんか。仕方なく後ろを振り向いて見ますとなんと34年卒の足立さんでした。よくよくお尋ねすると「今度の合宿に備えてトレーニングをしているんだよ」とのこと、我々も「誰に声をかけられているのか全く気づきませんでした。誠にすみませんでした。と平謝り。まさかホームレスと間違えましたなどとはお首にも出しませんでした。
しかし、別れた後、思わず、二人で顔を合わせて大笑いしたことを覚えております。それ以来そのトイレ付近を「足立ポイント」と名付けております。
足立さんとは住いが近いということもあって、我が家にお招きしたり、お宅にお邪魔して奥様のフラダンスを拝見したりして親しくお付き合いをさせて頂いておりましたし、時には駅前の居酒屋で待ち合わせてお酒を飲んだりしたものです。大変お酒がお好きで(特に日本酒)「酒場放浪記」の居酒屋を全国、訪ねて歩きたいなどと仰っていました。
(編集子)34年卒 足立政彦さん 2019年12月ご逝去
菅原先輩のご質問に関して投稿します。私それほど熱心はミステリー小説のファンではありませんが、
それでは、何故、クリステイーは、英国人ではなく、
残念ながら今手元にはないので貧弱な記憶が頼りなのですが、
人づてに聞いた話ですが、ベルギーは「大陸のアイルランド」
(菅原)態々の電子郵便、誠に有り難うございます。良く分かりました。クリスティーの成功の一端は、ベルギー人を探偵にしたことのようですね。勿論、クリスティーの筆力がなまじっかなものでないのは言うまでもありません。実は、小生、海外勤務で、フランスはパリに2年ほど住んでおりました(1990/91年)。その際、オランダをpays basと呼んでおりました。日本語にすると、「低い国」、要するに海面より沈んでいる国です。菅井さんが仰る、正に上から目線の典型的な例だと思います。勿論、例外はありますが、フランス人は、大変、身勝手な国民でした。
(菅井)早速ご返信を頂戴し恐縮です。
本年掉尾を飾る企画! などと銘打ってよく行われる企画だが、愛好会メンバーの投票によって、”自分が好きな” という定義で、今まで見たすべてのエーガの中から、best10 の選出を行った。だから2020年度、というのは誤解を招きやすい。要は 2020年12月現在で自分の映画遍歴のなかから選んだ私のベストテン、というべきだろう。とりあえず、まず結果は下記の通り。
1.ローマの休日
2.カサブランカ
3.第三の男
4.シェーン
6.アラビアのロレンス
7.ニューシネマパラダイス
8.駅馬車
9.我が谷は緑なりき
10.荒野の決闘
以下、11位ショーシャンクの空に、12位グレンミラー物語、13位リオ・ブラボー、14位スティング、15位戦艦ポチョムキン と続く。投票の仕方にばらつきがあり、10票入れた人、1票しか入れない人、などあって、数字上の正当性には問題はあるのだが、ま、余興と思ってそのままとする。
投票総数は148票、これが合計102のタイトルに分散したので、8票を獲得したのは2本、以下7票、5票、4票が1本、2票は3本、あとはすべて投票者ご本人だけという見事な分散というか散乱ぶりであり、わが愛好会の趣味嗜好が見事に表れているようである。票数が少なく、有意性のある結果が出にくいので、投票数で差が出ないときには、1位を10点、10位を1点、11位以下という前提の投票は0.5点という係数で加重計算した数値を使った。同時に行った男優、女優の人気投票は下記の通りだが、作品に比べて投票数の絶対数が少なく、加重点の影響が作品に比べて大きく出ているようだ。
1.ポール・ニューマン 1.オードリー・ヘプバーン
2.ゲイリー・クーパー 2.キャサリン・ヘプバーン
3.グレゴリー・ペック 3.ジェニファ・ジョーンズ
4.ジョン・ウエイン 4.イングリッド・バーグマン
6.スティーブ・マクイーン 6.シャーリイ・マクレーン
7.ジェイムズ・スチュアート 7.フランソア・アルヌール
8.ジェラール・フィリップ 8.ジューン・アリスン
9.ヘンリー・フォンダ 9.ダイアン・キートン
10.ケヴィン・コスナー 10.高峰秀子
この結果を見てやや不思議なのは、愛好会メンバーすべてが高校時代にあらわれた、かのジェイムズ・ディーンが俳優のカテゴリにもないし、出演作品が一つも選ばれていないことだ。メンバーの傾向として非常に面白い。
ウィンストン・チャーチルの有名な言い尽くされた発言がある。
「民主主義は最悪の政治形態である。ただし、 これまで試されてきたいかなる政治制度を除けば」。51% の得票で選挙に勝つと言うことは極論すると、49%は反対する、 或いは意見を異にする人達がいると言うこと。 大変複雑で難しい政治形態です、民主主義と言うのは。 民主主義体制国家は、現在国民が直接首長を選ぶアメリカ・
フランス・韓国のような国と、日本・イギリス・ ドイツのような間接選挙に依る国がある。 いずれの形態も完璧はあり得ず、 どちらもそれぞれに異なる問題と困難に直面している。 日本でも国民の政治・
選挙への関心の低さを理由に解決案としてアメリカ方式の直接選挙 の採用を推す声が絶えない。今の日本の状態では第2の「 横山ノック」や「青島幸男」 を誕生させる危険大であると僕は思う。或いは、 一歩間違えば全体主義的な独裁者タイプの首長を選ぶリスクさえあ る。 能ある鷹が爪を隠しているのを看破するだけの客観的で知的な成熟 した判断力を国民全体が持ち得ているとはとても思えないからであ る。更に、 首長候補者をふるいにかけて絞り込んでいくアメリカ大統領選挙の ような充分な時間をかける方式が日本で可能であろうか? 国民が問題意識を広い範囲で、 深く理解いするレベルに達するまで直接選挙は危険が大き過ぎて無 理であろう。しかし、 今の選挙形態ではいつまで経っても投票率は低く、 政治への関心と真の理解は悲劇的に低いままだろう。 これでは直接選挙を採用するに足る環境は永久に訪れないだろう。 最大のジレンマがここにある。鶏と卵、どちらが先か?、である。 充分すぎる議論と検討が必要であろう。 よく言われる「農業に立脚した共同社会形態」
のDNAが染み付いた日本人には全体として、 個々の主義主張を戦わせることに慣れていない、 或いはそれを厭う・避ける傾向が強い。「口角泡を飛ばして」 論争や対話を厭わない土壌にはなっていない。「親方日の丸」や「 長い物には巻かれろ」「以心伝心」「忖度する」 的思考方法が全体を見れば優勢に思える。 これでは直接選挙で首長を選ぶ資格がある成熟した民主社会とはと ても言えないだろう。 国民のレベルに見合ったリーダーしか結局は持ち得ないのであろう 。 独裁だから悪い、
民主主義だから良いと単純に割り切れないという認識が芽生えて来 ているようにも見える。民主主義の「制度」があるだけではダメ。 それは「可能性」を秘めているけれど、その「可能性」 をしっかり活かすように私たち国民が成長して、 民主主義の優れた運用者として育ってゆく必要がある。 そうでないと世の中はよくならない。だからこそ私たちには、 私たちのために住みよく、生き生きとした環境を自ら選択・判断・ 行動してつくりあげてゆく責務があるのである。そうあってこそ「 民主主義」という「制度」が生きる。 最後にちょっと本題から外れるが、
今夏亡くなった劇作家の山﨑正和の遺言とも取れる発言を紹介させ て頂く。 コロナ危機は、近代人の秘められた傲慢に冷や水を浴びせ、
人類の過去の文明、都市文明発祥以来の歴史への復帰を促す。 感染症が桁外れに深刻な恐怖と不安を人に与えるのは、病原体も 感染経路も闇に隠れていて恐怖がいつまで続くのか先行きが見え ず、それに対して「する」ことが何も無いから。自然との交渉の中で文明が勝つとの進歩主義イデオロギーはあきら めて、今回の経験が伝統的な日本の世界観、現実を無常と見る 感受性の復活に繋がってほしい。