10月30日(月) 早慶戦勝利、秋季リーグ戦優勝の当日でした。 久しぶりに名古屋支部ののんべえ仲間で集まる機会を持ちました。ここのところ不調気味とかで元気のない37年荒木隆司君も久しぶりの参加でした。
場所は実に名古屋市重要文化財の39年卒竹田浩己(嘉兵衛)宅、「庄九郎」東海道有松宿(有松絞)です。
旧き友集い語ろうは 過ぎし日の旅山の想い (投稿は著者あてメールでお願いします)
新型コロナは定点把握となり、正確な発生数は闇の中(本当はもっと多数であろうと思われます)ですが、最新の新患者数は1調査施設当たり2.86人で前週比0.88倍と連続して低下しております。感染症分類5類となり、5月の定点把握方式に転換してから、徐々に増加してきていましたが、8,9月をピークに減少してきました。後に述べますが、インフルエンザ並みから、逆にインフルエンザに越されてしまいました。しかし今なお私を含め親族やごく身近にコロナ感染者が多いのが実感です。そして重症者は多くありません。
COVID19が発生し2020年1月に日本に上陸して以来、政府はPCR検査を制限し、診療も帰国者外来などに限定した結果、一般医療機関はコロナ診療を拒否するという流れが出てきて国民皆保険の土台が崩れ、第6波の大流行時に医療機関がパンクすると、自己検査という国民皆保険とは全く相容れない体制に移行しました。早期治療の遅れ、防疫面でのとんでもない大ダメージがもたらされました。自宅待機者の重症化死亡が出た時点で、あるいは感染者数全数把握を放棄した時点で、政府は国民を見捨てたと見ても良いように思えます。厚労省、日本医師会は、パンデミック感染症という事態に正面から向き合わずその場しのぎでやってきました。患者数や変異株の変遷、ワクチン接種、治療薬の評価など、全国的にきちんとしたマクロデータを後世に残すべき責任がありました。
コロナの注目度が下がり、医療支援はどんどん縮小されていますが、コロナの場合Brain-Fogと呼ばれる後遺症(科学的分析が始まっています)が問題ですので、もし罹ったらコロナ新薬でしっかり治療して下さい。
変わって猛威と言ってもよい位の勢いがインフルエンザです。前回も書きましたが、通常11,12月から流行し始めるものが8月に始まったのは異例のことで、学級閉鎖も頻発(最新3751施設)しており、まだ増え続けております。1定点での陽性率がコロナを上回り、16.41人(前週比1.48倍、愛媛県では39.9人と地域差は大です)と、コロナの5.7倍です。コロナの期間中の2年間、インフルエンザは下火でした。コロナ感染対策がインフルにも有効だったとも考えられ、コロナ対策が緩んだ途端に、インフルに対する免疫が低下していた国民に広がっていったと見られています。新たな外来種ウィルスかもしれません。アメリカではさらにRSウィルスとのトリプルデミックが心配されています。インフルエンザに罹らぬようマスクなどの対策とともに、コロナワクチンに加えてインフルワクチンも接種して下さい。私も実は昨日打ってもらいました。
(飯田)
映画「ジュディ 虹の彼方に」は観ていませんが、小泉さんの解説と鑑賞後の評論並びに安田さんのジュディ・ガーランドに纏わるエピソード&評価を読ませて頂きました。
ジュディ・ガーランド出演映画の評価については、私も安田さんの評価と略同じですが、彼女の主演映画で「イースター・パレード」(1948年)はミュージカル映画として忘れられない作品です。もう一つ、ジュディ・ガーランドについては、私は6~7年ほど前に娘家族が住んでいたセントルイス(ミズリー州)に約1カ月滞在したことがあり、そこからカンザス・シティなどへ足を延ばしていた頃、彼女がセントルイスやカンザス・シティで、特に人気があったことを知りました。その理由の一つは、彼女の主演する映画「Meet Me in St.Louis(邦題:若葉の頃)」の舞台がこの地方であったためでした。
後日に、娘からビデオを送ってもらったのですが、スーパーインポーズの無い英語版でした(添付はビデオのカバー写真)。この映画1903年から04年、セントルイス万国博覧会を控えた古き良き時代のアメリカ、セントルイスを舞台に、中流家庭のゆったりとした4つの季節の情景を、美しいカラー映像で描写したミュージカル映画。日本では知る人ぞ知る作品ですが、アメリカでは公開当時、第2次世界大戦の暗い世相に疲れた人々の心に琴線に触れ大ヒット。現在でも、ミュージカル映画の枠を超えた、不朽の名作の一つに数えられています。
(菅原)飯田 さん、懐かしの、マーガレット・オブライエン!
ハリウッド黄金期のミュージカルスター、ジュディ・ガーランドが
子供時代の描写は、晩年のジュディの回想として描かれるが、虐げられ過ぎ
1. バイマイセルフ ロンドン初日の舞台から、歌えないと駄々をこねながらも「バンドがいた。使った方が良さそうね」と言いながら、自分の道
2. トロリーソング 踊り子を従えながら、子供の頃、眠れずお付きの者から薬を常用するようになったこと等を思い出しながら唄う。
3. ゲットハッピー 知己になった同性愛者二人と一緒に彼等の部屋のピアノで唄う。当時の同性愛への偏見に対し「自分たちと違う人間を気に入
4. フォーワンスインマイライフ 「新しい恋人シドニーを思い、愛する人がいるから前に進める」と唄うものの、飲んだ後の出演で、観客から罵
5. サンフランシスコ 此処はシカゴ、ロンドン、サンフランシスコ?等と言いながら、再び飲み過ぎが原因から舞台で倒れる。口だけでは、「素
6. カムレインオアカムシャイン ジュディの代りに、ロニー・ドネガンが採用される。ジュディが頼む。「ロニー、よかったら一曲だけ唄わせて
7. 虹の彼方に 虹の彼方にどこか遠く空がとても青くて、そこでは、どんなに大きな夢も必ず叶うらしい。途中、ジュディが唄えなくなると観客
ジュディ・ガーランドは、アメリカ合衆国の女優、歌手。 子役として出演した『オズの魔法使』で大人気を博し、以後も『若草の頃』、『イースター・パレード』、『スタア誕生』などで抜群の歌唱力を披露してハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人となった。娘は女優のライザ・ミネリ。
(編集子)Over the rainbow という曲は親しみがあるが、エーガとして意識したことはなかった。この人のことも名前だけであまり記憶がない。小泉さん、すみません。
11月3日付読売新聞に台湾の総統選について興味ある報道があった。今まで、全く興味はなかったのだがこの話は非常に面白いと思った。既存の政党間でのせめぎあいの中で、突然登場した柯文哲という人の話である。
同氏は今や台湾を混乱させつつある中国との関係について、中国との統一論も台湾独立の議論も、議論するだけ無駄だ、という。いわく、米国は中国と台湾の統一を許さず、中国は台湾の独立を許さないという現実は、解決の方法もない議論だ。解決のできない問題に30年も議論している方がおかしい。いまの台湾、という現状をそのまま認めればいいではないか、と主張するのである。詳しいことはわからないが、現在の台湾は平和だし、経済も順調、半導体の分野にあっては一方の雄として君臨している。この現状で何が悪いのか、という極めて単純な理屈である。このことは小生にすんなり納得できる。
同じ日、違う紙面に 変容する米国 というシリーズの3回目があって、ここでは不法移民の激増で混乱している米国の現状の報告があった。見出しが 揺らぐ寛容 とあるのがその深刻さを物語っている。トランプの有名な メキシコとの壁 でこの問題の異常さがクローズアップされたが、その後バイデン政権になって見直しがあり、またぞろ膨大な数の不法入国が後を絶たない。国境沿いのテキサスやアリゾナは彼らをまとめてバスに乗せ、内陸部の大都市へ放り出す、という乱暴な対策に出ている。この結果、ニューヨークやシカゴではシェルターが足りず、対策に巨額な費用が掛かり、犯罪が急増し、職を奪われる人が増加する、という結果となって 街が壊れる という危機意識が醸成されつつあるようだ。いうまでもなく米国は移民によってつくられた国であり、欧州各国にくらべればこういう事態にもいわば国是として寛容さを保ってきたわけだが、このままで推移すれば、米国の人口の最大のパイはヒスパニック系になると予想されるとなれば、もうその寛容も限界に近付きつつあるというのが実態なようだ。
かたや欧州ではアフリカや中近東からの移民、とくにアラブ人の入国が増え続けているが、この内陸部の国々が抱える問題を考えてみると、米国も欧州も他国と地続きであり、人間の移動を阻むことが困難な一方、ひとたび入国し定着すればことなる一神教のせめぎあいという問題を避けられない。これに対し、台湾は大陸と海によって隔てられ、温和な国民性と単一文化をはぐくんできたといういわば地政学的な差がある。そしてそのことはそっくり日本にも当てはまる。同じ漢字文化の国とは言え、韓国は大陸と地続きの半島国家であり、事情は異なってくるだろう。
先日、イスラエルの事情についての議論の中で、現在起きている戦争状態のなかで日本はどうするか、という課題について触れたが、その中で我が国の地政学・物理的な位置、単一民族単一文化、実質的に無宗教、などという、この意味では現在苦悩している大陸国家に比べて有利にはたらく天与の優位性を生かして、現実を素直に受け入れた、現実に即した国策ということを考えるべきだと書いた。硬派(?)の船津於菟彦なんかからは おめえ、何言ってんだ、と怒られたが、どんなものだろうか。
(平井)この問題は本当に根が深く、
(中司)この問題、我々には到底理解できない感情問題、民族性、
(船津)國の無いユダヤ-イスラエル-
(菅原)触らぬ神に祟りなし。でも、何かあるだろう、と言われれば、一神教から多神教への改宗だ。誤解を畏れずに言えば、例えば、英国の二枚舌、三枚舌を非難したところで、「覆水盆に返らず」であって何の意味もないし、何の解決にもならない。一神教の人から見ると、多神教の日本人をどう評価しているのだろうか。
(安田)映画でお馴染みの「アラビアのロレンス」ことイギリスの軍人トーマス・エドワード・ロレンスは政府の命令を受け、彼の地の支配者オスマン帝国に対してアラブ人の反乱を支援・主導し、遂にはオスマン帝国を駆逐することに一役買った。アラブ人たちはオスマン帝国が去った空白地帯にはイスラムの国、パレスチナ国家の建国を旗印にしていた。ロレンスもそのつもりで尽力した。ところが、イギリス政府の頭にはオスマン帝国を駆逐した暁にはイスラム国家、パレスチナ国家の建国など毛頭なく、バルフォア宣言に沿ったユダヤ人国家イスラエル建国が意図されていたのだ。ロレンスは知らされておらず自国政府に謀られていた、利用されていたことに後年気づき、落胆し、不幸にもオートバイ事故で早逝した。この第一次世界大戦以降の中東国際政治の場でイギリスはそれほど老獪に立ち振る舞ったという具体的事例で、覆水盆に返らず。人間のやることの理不尽さは他にも「国連常任理事国の選定と拒否権」に見て取れる。不公平極まりない国連の規定である。これも第二次世界大戦後のPower Politicsの遺物だ。
日本人には理解しがたい宗教観、更に人間の業、煩悩に起因する如何ともしがたい人命の犠牲を強いる民族間の闘争の現場がパレスチナ・イスラエルだ。この問題の解は、当事者が皆等しく満足し、円満に着地点に到達出来るかどうかという観点では、無いと断言できる。この点、ウクライナ戦争は単純明快で分かり易い。人間の限界を見せられていると感じる。
日本にとって危惧されるのは、アラブ全体に火種が延焼し、オイルの供給とシーレーンの安全が担保され続けるかどうかという点、更にアメリカ国内のユダヤ社会の政治的影響力の大きさからイスラエルへ軍事的肩入れをする羽目に陥れば、対ロシア、対イスラム諸国の二正面に力をそがれ、極東の一番の仮想敵国中国への対応が手薄になる可能性があるという危惧がある。ロシアと中国はイスラエル・パレスチナ問題におけるアメリカの介入は勿論大歓迎に違いない。バルカン半島のサラエボでオーストリア皇太子が暗殺されて第一次世界大戦が勃発したように、小さな火種が世界大戦へと飛び火しかねない。現在のウクライナ戦争、パレスチナ紛争はすでに第三次世界大戦が始まりつつある端緒と指摘する識者もいる。本当に憂慮される事態だ。