ある食品メーカーから送られてきたパンフレットに加山雄三と堀江謙一の対談が乗っていた。タイトルは 夢をいつまでも というのだが、この二人はヨットを通じて40年来の交友があるそうだ。その一部を拝借して紹介する。
―お二人のように夢を持ち、生き生きと過ごすには何が必要でしょうか。堀江さんは日ごろからトレーニングなどをなさっているのでしょうか?
(堀江)特に何もしていません。ただ空想しているだけですね。世界地図を広げてこういう航海をしたい、それにはこういうヨットを造りたい、と頭に思い描いて毎日ワクワクし ています。
―日々ワクワクして元気に食べて。お二人がこれからの人生をどのようにお考えなのか、とても興味があります。
(堀江)これからの人生もこれまでの延長戦でしょうね。私がヨットを始めたのは高校1年の時で、ヨット部に入ったのがきっかけなんです。だから部活の延長で今まで来てるわけですね。
(加山)すごいよな、やる気を持ち、行動に移せることが。
(堀江)皆さんから その航海をよく決心したな といわれるんですけど、決心なんかしてないんですよ.確かに生死に関わることではあるけれど、航海をしたいという気持ちのほうがずっと強くてね。誰が何と言おうと自分はそうしたいという思いが内側から出てくる。だからこれまで通り、大器晩成を目指して頑張りたいと思います。
(加山)参ったね。子供のころは大型船の船長になりたいという夢があって、14歳の時に初めて船を設計して、今はどんな風にも負けない不沈船の設計に夢中です。バカバカしいと思われることでも、やりたいことを真剣にやる。そこに生きている実感があります。
加山雄三(高校の先輩なのだから、池端さんと言わなければならないのかもしれない)1937年、堀江謙一1938年生まれ、小生と同じ84歳。同感するなあ。