エーガ愛好会 (142)  見知らぬ乗客    普通部OB 船津於菟彦

怖いですねーぇと淀川長治が言いそうな映画。光の明暗も中々のもの。ミステリーとしてレイモンド・チャンドラーらが脚色しているとかで「ハラハラ」ですね。
眼鏡が色々なシーンで物を言う。根性の悪い妻が殺されるシーンは、サングラスに映るという巧みなショット。そして恋人の妹の眼鏡。あのテニスのシーンとライターを落として溝に手を伸ばして取れそうで中々取れず、フラッシュバックでハラハラ。そして回転木馬の暴走。おじさんが潜り止めに行くシーンもハラハラですね。
『見知らぬ乗客』(Strangers on a Train)は、1951年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画(英語版)。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はファーリー・グレンジャーとロバート・ウォーカーなど。パトリシア・ハイスミスの同名小説(英語版)をハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーらが脚色して映画化した作品。
アマチュアのテニス選手ガイ・ヘインズは、浮気を繰り返す妻ミリアムと離婚したがっていた。そうすれば上院議員の娘であるアンと再婚できる。ある日、ガイは列車の中でブルーノという男性に出会う。ブルーノはガイがミリアムと別れたがっていることをなぜか知っており、彼の父親を殺してくれるなら自分がミリアムを殺そうと交換殺人を持ちかける。そうすればお互いに動機がないので、捕まる心配もないという訳だ。ガイはブルーノが冗談を言っていると思い、取り合わなかった。しかし、ブルーノは勝手にミリアムを殺してしまう。根性の悪い妻が殺されるシーンは、サングラスに映るという巧みなショットらしい「エーガ」,しかし、活動写真という感じで感動も何も残らないゴラクエーガですね!こう言うエーガってエンタメ快作と言うらしい。アルフレッド・ヒッチコックの作品としては上位に入る作品だと思う。