オリンピックが始まり、予想通り選手たちに感染者が出てきておりますが、都内を始め全国の感染者数は高止まりで、グングン増えてはいないようです。それでも地域によっては入院ベッドが満床となり入院させられない状況(医療崩壊)が出始めています。
ワクチンの効果が検証されたことで一安心で、われわれ(多くの方は2回接種を済まされている)は本来なら社会生活復帰可能のはずですが、TVを見ていますと、警備に重点を置いているオリンピックの会場付近を除いて、緊急事態が解除されたかのごとく、世の中に人が溢れています。あれだけ密になっていれば、接種後の感染だって起こりうるだろうと思います。政府の方針に迎合するわけではなく、医療崩壊を食い止めるため、社会倫理として、もうしばらく我慢しましょう。遅れに遅れている若年世代の接種が進めば、感染も下向きに転じるでしょうし、トンネルの先の光が少しは見えてきたと思います
昨日の全国新規感染者数は5397,東京で1979,1都3県で3463と、東京の感染者は第3波の時よりも増加傾向が強く、前週の1.38~1.87倍で、来週には2000を、8月初めには3000を超えるであろうといわれています。傾向として高齢者の比率が低下し、40,50代の患者が増加しています。問題はデルタ株(インド株)ですが、その比率は明らかにされておりません。
21日に厚労省アドバイザリーボード脇田隆宇座長のレポートが出ました。
最近の感染者調査で、7/5~7/15に2回接種を受けた人の感染は人口10万人に対し1.3人で、未接種者の27.4人の20分の1と言います。高齢者では0.9人、未接種者13.0人と、感染者が非高齢者に移行していることが出ています。
ワクチンによる予防効果が非常に高いということです。もちろん自然界、医療において100%、完全などということは望めませんので、2回接種後でも感染ゼロとはいきません。接種後の感染者130人中医療従事者が105人で、無症状50%、軽症46.2%、中等症3.8%、重症0でした。気道検体を調べた58人中16人でビールス検出が可能だった、感染の危険性があったということです。
残念ながら変異株分布の詳細は触れられていませんが、免疫を逃避する新たな変異株は確認されなかった、というのは朗報です。