家飲みをエンジョイしよう!

(大学時代クラスメート 飯田武昭)

ジャイがジントニックを日課としているようなので、久しぶりに飲みたくなり、今日近くのスーパーでジンを買ってきて飲んでいます(普段はビール、焼酎、日本酒、ワイン、スコッチ、バーボン派です)。若い頃やアメリカで良く飲んでいた爽やかな味と飲み心地良さを味わっています。

(編集子)宝塚のようなハイカラな街ではそういうことはないでしょうが、調布あたりだとトニックウオータを置いてある店があまりありません。

写真で拝見するにボンベイサファイアのようですが小生はビーフイータを愛用してます。ブランドがどうこう言うほど詳しくはないのですが、昨日、この トニックウオータを置いてないスーパーがなんとKWVのワインを置き始め、うれしくなって2本買ってきました。ご説明するとKWVはわが Keio Wander Vogel 部の略称なのです。南アフリカのワインの元締めをやっている日本で言えば農協みたいな団体の略称がKWVというのだそうで、部の1年先輩が国分商店に就職したところ偶然この製品に行き当たり、さっそく国分で取り扱いをはじめたというわれわれには楽しいいわくつきです。ま、テーブルワイン級のもので味がどうこう言うのは野暮というものでしょうね。値段はチリ物などと同じくらいです。写真で白のほうはちょうどやってきた息子とほとんど開けてしまったので空瓶のようなものです。小生もウイスキーはなんとなくバーボン党になってしまって、上記のスーパーで手に入る アーリータイムズが気に入っています。
(飯田)成る程、普段ジンは飲まないので、有名なビーフイーターをむしろ忘れていました。行きつけのスーパーに淡いブルーカラーのBOMBAY-SAPPHIREが棚にあるのが以前から気になっていて今回初めて買ってみたブランドです。

ワインブランドのKWVのエピソードも面白く読みました。この種の話では車の車種で日産のTIIDA(ティーダ)というのが十数年前からありますが、これがスマホで使っていた私の飯田武昭のイニシアルを取ったようで気になりました。同じく会社生活時代にプラスチック・フィルム事業担当をしていた時期にフランスのリオンに本社があった化学会社ローヌ・プーラン社と交渉のため3~4日リオンに出張しました。ローヌ社の交渉のトップがBertaniというムッシュでしたが、パリのドゴール空港でDuty Freeショップを見ているとFrench WineにBertaniというブランドを見つけて相方と大騒ぎにして買って帰りました。朝からジンだのワインの話ですみません!!

(編集子)飲み物の名前で苦労したことを思い出しました。初めての米国生活が始まったころ、近くのレストランで Beer と言ったらウエイトレスが “バドリンプ?” と聞くのです。何回聴いても 同じことを繰り返す。色の黒い人には良くありますけど、云いなおす、なんてことをしないでただただ、相手が悪いと言わんばかりに言い募るだけ。俺の発音がいけないのか、なんなんだ、これは? と切れ掛かったら、奥から出てきた色の白いひとがにやにやしながら、She is asking, Bud or Olymp ,my friend  と言ってくれたのでやっと了解。つまり, あんた、バドワイザなの、それともオリンピア (ちょうどそのころカリフォルニアではやり始めたブランド)、どっちなのさ? と聞いていたのです。手のかけすぎだの、だから生産性が低いのと偉い学者さんはよく言いますけど、日本のお店の丁寧さがつくづく恋しかったですな。

 

 

 

 

エーガ愛好会(71) カラミティ・ジェーン  (34 小泉幾多郎)

実在の男勝りの女傑カラミティ・ジェーンの奮闘と恋を描く西部劇ミュージカルコメディ。カラミティ・ジェーンは何回か映画化されているが、記憶に残るのが、「平原児1934」、恋人役ワイルド・ビル・ヒコックにゲーリー・クーパーでジェーンは「シェーン」の人妻役ジーン・アーサーが演じていた。ドリス・ディがジーン・アーサーと同じバックスキンのコートを着て騎兵隊の帽子を被っているのは、この「平原児」のパロディと言われている。カラミティ(災難)の名は先住民に奇襲攻撃された騎兵隊を彼女が救助したので、災難の救い主だからという説と情夫がそのたびに急死したため、災難を呼び寄せる女という意味から名付けられた との二つの説がある。ジェーン自身の手になる騎兵隊と先住民との戦いへの介入の武勇伝は、どうやら虚構だったようでビル・ヒコックとの関係もネタ探しに来た記者の架空のでっち上げ記事から女傑ジェーンが更に膨らんでいったとのこと。

史実は別として、ドリス・デイのミュージカル・コメディは、その明るい個性と歌と演技力で多いに楽しませてくれた。その楽しい歌の数々と共に、物語を追ってみよう。「TheDeadwoodStage」を唄いながらデッドウッドにやって来たジェーン。親友ワイルド・ビル・ヒコックは、ハワード・キールが扮し、重厚なバリトンを披露する。「蜂蜜だらけのパイプ」を唄う。男勝りで女性らしさを知らずに育ったジェーンがひそかに思いを寄せるのはビルと騎兵隊の中尉(フィリップ・ケリー)。
やがてジェーンは男たちの憧れの的だった大女優で歌手のアデレード・アダムズ(ゲイル・ロビンス)を呼びにシカゴへ行くが、間違って、付き人のケーティ・ブラウン(アリン・アン・マックレリー)を連れてきてしまう。アデレードが歌う「結婚するつもりのハリーです」。ケーティが楽屋で歌うのが「私はあなたなしで出来る」。連れて来られステージに立ったケーティはジェーンの励ましで成功し、ケーティの美しさに、ビルも中尉も夢中になる。ジェーンの唄う「風の街」、ケーティの「帽子の下にこれが置いて」。ケーティと同居したジェーンはその感化を受け、見違えるばかりに美しくなる。ケーティとジェーンの歌「女性のタッチ」。騎兵隊のパーティに行く馬車の中で、ジェーンとビル、仲間たちが歌う「ダコタの黒い丘」。美しく変身しビルのハートを射止めたジェーンが山道を行く馬上と小川のほとりで歌う「秘めたる恋シークレットラブ」。これがアカデミー歌曲賞受賞。以上ポール・フランシス・ウエブスター作詞、サミー・フェイン作曲。ドリス・デイが歌う「知り過ぎていた男1956」の「ケセラセラ」もアカデミー歌曲賞を受賞している。ジェーンとビル、ケーティと中尉は、夫々が結ばれ、めでたしめでたしのミュージカルだった。

(編集子)カラミティ・ジェーンについてグーグルの記述は次の通りである

43歳の時撮影された写真

カラミティ・ジェーン(Calamity Jane, 本名マーサ・ジェーン・カナリー(Martha Jane Cannary, 1856年(または1852年5月1日 – 1903年8月1日)はアメリカ西部開拓時代の女性ガンマン。別名平原の女王ワイルド・ビル・ヒコックの親友として知られ、西部開拓時代における女性開拓者でありプロの斥候だった。彼女の両親(ロバート・Wとシャーロット・カナリー)はプリンストンの北西11キロメートル(7マイル)にあるラヴァーナのはずれに住んでいたとアメリカ合衆国国勢調査局1860年国勢調査記録で判明している。彼女には2人の弟と3人の妹がおり、彼女は6人姉弟の長女だった。

 

アメリカ軍の斥候としての活躍は彼女の自叙伝があるらしいが、こういうたぐいの本によくあるようにどこまでが真実かは分からず、本人にはかなり虚言癖があったとの説もある。軍を引退してからは1893年にはカラミティ・ジェーンとしてバッファロー・ビルワイルド・ウェスト・ショーに騎手および曲芸ガンマンとして参加、ショーの全米巡業にも参加した。

サウスダコタにある墓

1903年8月1日、キャロウェーホテルに滞在中に肺炎を起こし、47歳で亡くなり、サウスダコタ州にあるモリア山墓地の、ワイルド・ビル・ヒコックの隣に埋葬された。

 

塾野球部、日本一 !  

(普通部OB 田村耕一郎)

昨日、慶大野球部が大学日本一となり34年ぶりの優勝でした。
それにしても、我々の時は7連戦で最後にW安藤にやられましたね
塾には1年下に清沢名投手(岐阜商出身)がいたのですが・・・。

同期では、外野に渡海(卒業後プロに)、山田、小島兄、近藤、
夏目、鶴岡、島田、玉置さん達・・・がいたと思います。マネージャーの平光清さんは日本通運入社しマネージャー、数年後に野球部解散となり、退社し大学卒初のプロ審判になり苦労し活躍してました。後藤さんがこの「日本一」を知って元気になりますように!と祈りましょう。

「丘の上には・・・」の歌声が響いてきます。

(普通部OB 船津於菟彦)

テレビ観たましたよ。はらはらでした。
5月号の三田評論に清沢が想い出話載せていますね。あの時優勝記念新聞号外を行すべく何回も組み替えしていよいよ輪転機廻す寸前安藤にやられました、(; 😉
この頃の大学はスポーツ専門の学科があるんですね。福井大そのようですね。
ボートも早稲田に勝つし、100meterも凄い。活躍してますね。

(編集子)

平光とは高校時代、同じバスルートで通っていてほぼ毎朝顔を合わせる仲だった。ドームがまだ後楽園だったころ、広島―巨人戦を見に行き、内野席の前のほうだったので、試合終了後、引き揚げてきた彼に席から手を振って、”おお、来てたのか!” と嬉しそうに答えてくれたのが楽しい思い出になっている。苦労話も聞く機会があったし、かれから著書ももらった。”野球の神様” 川上哲治に退場を命じたのは史上ただひとり、平光だったのは有名。 その後、会社引退後、地元多摩三田会の講演に来てもらったことがある。”おめえ、正式のルートで依頼されるのが本筋よ。そうなりゃ一晩30万もらうぜ!” と言いながら、確か5万円くらいの講演料できてくれ、二次会(彼自身はほとんど飲まない口だったが)では女性軍に囲まれて上機嫌だった。これがきっかけでその後2回くらい、食事をした記憶がある。一言で言えば絵にかいたような典型的KOボーイだった。渡海はKWV同期の吉牟田と麻雀仲間だったはずだが、小生は在学中は縁がなく、社会に出てからまもなく一度だけ、ラグビー部の先輩とバーで同席したことがある。 ”明日はたぶんシマゲン(当時勢いのあったホエールズの島田源太郎投手)と対戦だな” と言っていたのを覚えている。

 

 

尾瀬へ日帰りしてきました  (39 三嶋睦夫)

6/7に尾瀬に日帰りで行ってきました。
川崎宮前区6:30発(ジャンボタクシー)⇒ 鳩待峠10:00着(山の鼻、尾瀬ヶ原散策)15:30発⇒ 19:30帰着。
ミズバショウは最盛期でしたが、人出は例年の2割くらいの感じで、(この時期では信じられない)静かな尾瀬でした。ツアーの大型バスは見かけませんでした。写真を何枚か添付しますので、ご覧ください。山はご存知の 至仏山と燧ケ岳 です。

 

(37 菅谷)堀ちゃんの13時間の行動にあきれ返って居ましたがこの時期の水芭蕉「ジャンボタクシー利用の尾瀬往復」流石、貴兄のアイディアと行動力だと感服しています。懐かしい尾瀬、写真で堪能させて貰いました。

私はコロナ自粛で脚力低下、4~5時間が限度ですが又、静かな山歩きに誘ってください(ツムラの68番、多めに持参します!)。

残雪の燕・常念岳     (39 堀川義夫)

燕岳、常念岳に出かけました。行きのあずさはがら空き。穂高から中房温泉へのバスも私と私の連れの二人だけ。順調に登り始め合戦小屋までは順調に行きましたが、パートナーがやや不調、雪も出始めましたがアイゼンをつけることなくバテバテで燕山荘に予定より小一時間遅れて5時30分着。ビールが美味い ご褒美に槍の穂先が少しだけ顔を出してくれました。燕山荘の宿泊客は他に二人の計4人。小屋代の13000円への値上げやむなしか・・・

9月3日水

今日は燕山荘から常念小屋まで縦走します。良い天気に恵まれました。久しぶりに良い雲海を見ることができました。槍も穂高も最高 天気が良く今回の山行の一番の目的であった槍・穂高の残雪期のパノラマを堪能しながら順調に進みました。大天井岳へは喜作さんのレリーフから初めて直登しました。歩きづらく疲れましたね。

引き続き景色を楽しみゆっくりペースで3時に無事到着。ビールを飲んでゆっくりできると思ったのですが、、、、、大事件勃発です。

何と小屋の主人が明日は大荒れの天気になるので、今から下山しろ4時間で着くから早く出発しろと言います。反論を許さない強い口調で半強制的に追い出されました。さあ大変! コースタイムは4時間で結構ハードでゲイト到着は7時頃になってしまいます。沢筋の為か足場が悪く歩きづらい!何かあったら真っ暗になってしまう。しかも一日でトータル13時間の行動になるので腿はパンパン、足先も痛い 食事も行動食しか食べていないので腹が減っている。でも頑張りました。途中で連絡した知り合いの安曇野のゲストハウスのオーナーがゲイトまで迎えに来てくれました。7時10分着。丁度朝から13時間の行動。車の明かりを見た時には本当に、ほっとしました。本当にキツイ1日になりました。ハウスで温泉に浸かり、オーナーが用意してくれた心づくしの夕食を食べてビールを飲んで、、、爆睡。あと13日で80歳の老人のやることではないと思いました。

 常念小屋からの一の沢ルートは未だ入山者が少ないためか、登山道は荒れているし上部は残雪も残っていてきわめて歩きにくかったです。沢筋に出ると沢の中を歩くようなところもあり、何回か丸木橋もわたる。これでは雨が降ったら登山道か沢かわからなくなるだろうし、極めて危険な状況になるだろうと思われます。

エーガ愛好会 (70) 眼下の敵 で思い出したことなど

BSで放映された 眼下の敵 を見た。潜水艦を舞台にした作品はそれほど多くはないが、この 眼下の敵 Enemy Below は最も高い評価を得た作品ではないか。たしか クリムゾンタイド のシーンだったと思うのだが、潜水艦のベテラン乗組員が新参の部下を試し半分、脅し半分でからかう場面で、眼下の敵  を観たか? というシーンがあった。実際の乗員たちの眼から見ても優れた映画だったということではないだろうか。

 

艦長のロバート・ミッチャムは当初は乗員の間には能力を疑問視するものも多かった民間人(海軍士官学校を出ていない)出身だが、敵に遭遇してからは目を見張る指揮ぶりを見せる、というよくあるパターンのストーリーだが、新婚間もない夫人を敵潜水艦の攻撃によって死なせてしまったという過去を持つ人物として描かれる。ほぼ同じ時代に作られた、クラーク・ゲーブルとバート・ランカスター共演の 深く静かに潜航せよ ではゲーブルが過去に日本海軍の駆逐艦にやられた恨みを持ち続け、執拗に復讐の機会を待ち望むということが主題になっている。

同じ潜水艦乗りを描いた2本だが,ミッチャムのほうは完全なヒーローとしていわばいいところだけ出てくるのに対し、ゲーブルは日本駆逐艦(たしか アキカゼ という名前になっていたが、同名の軍艦は存在していないと思う)に対する敵意と妄想みたいなものが感じられる不気味な存在として登場し、自身は負傷戦死してしまうという筋立てになっていた。その意味では非常に対照的な人物描写だったので、眼下の敵 は気楽に見られたのだが、深く静かに のほうはもうひとつ引っかかる部分があった。

しかし潜水艦乗員が持つ不安とか恐怖というものをより深刻に味合わせたのがドイツ映画 Uボート だった。ほかの2本はアメリカ製、というか連合国を意識した映画だったのに対して、ドイツ側に立った映画だから、ハッピーエンドに終わらないことは最初から予測できるのだが、それにしても陰惨な、といえば言い過ぎかもしれないが見終わって苦いものが残る映画だった。

第二次大戦を背景にしたものに対して、冷戦時代に作られたものや最近の作品は実戦の描写がない以上、サイエンスフィクション的要素が強くなる。その代表がトム・クランシー作品の映画化 レッドオクトーバーを追え だろう。同じ潜水艦であってもそのメカニズムは戦時下のものとは雲泥の差であり、潜水艦乗りの意識もだいぶ違うはずだ。第二次大戦のときに潜水艦同士の戦闘というのがどれだけあったか知らないが、この映画ではその場面が迫力あるシーンで描かれる。フィルムの出来栄えでいえば、なんといってもショーン・コネリ―に圧倒される(またこの映画ではじめてスコット・グレンという俳優を知った)。

同じ時代背景でも、冷戦の恐怖を味合わせたのが ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの クリムゾン・タイド だった。この作品の主筋は核ミサイルを発射するかどうかのスリルなのだが、副筋はワシントンに対する人種差別意識であり、そういう意味では現代アメリカの持つ深刻な問題を取り上げた作品でもあった。この艦の艦長が問題に突き当たった原因は通信システムの故障ということであるが、これが故障で情報が遮断されたのだから変な話だがまだよかったので、これが最近話題のハッキングなどであったら、惑うことなく艦長は核ミサイルを発射したはずであり、そういう意味では背筋が寒くなる映画でもあったし、娯楽作品と言ってしまうには深刻なものだった。

最近の作品では ハンターキラー潜航せよ はそれに比べれば100%娯楽作品として安心して見られる作品だが、ソナーが主役と言ってもいいほど、艦内の描写はその音とエレクトロニクス技術の凄さに尽きるといってもいい。艦長役は只今売り出し中のジェラルド・バトラーだが、眼下の敵のミッチャムに比べると数段格落ちの印象を免れない。第二次大戦時の潜水艦を支えていた技術が当時の最高峰としても、それを動かすのは人間であり艦長であったのに、現代の艦長はシステムが指示するものを選択するのが役目になっている、という背景がそうさせてしまうのだろう。

 

”映画音楽ランキング” 拝見しました   (大学クラスメート 飯田武昭)

エーガ愛好会(69)「映画音楽好感度ランキング」を楽しく拝見しました。

いずれも名作でその作業に感心致しました。ランキングでベスト何本かを選ぶのは、絶対に外せない「風と共に去りぬ」の製作年代1930年代から今日までの約90年間から選ぶ訳で、所詮は無理を承知で読む方も読まなければならない窮屈さがあります。選ばれた作品は肉食系男子?が選んだ西部劇系や決闘物が少し多めに入っている感じがします。私としては「映画ベスト15」のリスト24本に加えて欲しい作品が数本あります。

「五つの銅貨」「アニーよ!銃を取れ」「巴里のアメリカ人」「メリー・ポピンズ」とチャップリンから「モダンタイムス」か「キッド」です。

学生時代に劇場で見た時と近年になって再々度見る時とかなり印象が違って来る映画があるのは当然仕方ないと思っていますが、私は映画は芸術と大衆娯楽の中間にあり、スポーツで言えば「大相撲」に近いものと考えるようになりました。強いだけでは駄目で、様式美が備わっていて、出来れば楽しい作品が良いと思うようになってきました。

「クラシック音楽」分野に入れるのは無理がありそうですが、「七年目の浮気」などはモンロー映画が入っていない中で、「ピアノ協奏曲第2番/ラフマニノフ」を繰り返し使ってストーリー展開に大きな役割を与えたビリー・ワイルダー監督(「情婦」も大好きな作品ですが・・)に敬意を表して入れたいです。「映画音楽」では「モア」の「世界残酷物語」、ブラジル映画「黒いオルフェ」とドイツ映画「会議は踊る」(主題歌  “ Das Gibt’s Nur Einmal 唯一度の機会” がオペレッタ調の軽快な美しい曲で映画が劇場公開された当時、日本でも主題歌がヒットし、今日でもドイツ語の言語でカラオケで歌う輩も居ます)など名曲が入らないのは残念です。

(編集子)飯田君は大学時代の経済F組でのクラスメートである。三田の部室には毎日顔を出しながら教室には縁遠かった自分とは違って、このクラスには真面目な連中が多かった。そういうわけで(考えれば論理的な関係はないのだが)同君とはあまり深い付き合いはしていなかった。すでに何回か本稿に寄稿してもらっているがクラシック音楽はともかく、これほどエーガに詳しいとは、ご説 ”肉食男子系” の一人として嬉しい発見だ。彼自身、映画関係のグループを主宰しているようで、今後ともコンタクトがあればうれしい。

大坂なおみの棄権について

(44安田)四大メジャートーナメントの一つ全米オープン女子ゴルフ、19歳で史上最年少優勝を果たした笹生優花の華のおかげで大坂なおみの件は霞んでしまったかのよう。笹生の快挙は大坂なおみにとっては逆風になるかも。大坂は女子プロスポーツ選手としては世界一の稼ぎ頭だそうです。年間60億円を超えるとのこと。このままだと単なるわがまま!そんなに稼いでいるのに、嫌なら“やめたら”の怨嗟と嫉みの声もあるはず。High Risk, High Return! の自業自得でしょう・・・・、では終わって欲しくはありません。全仏棄権の後、東京オリンピックは出場する意向を直ちに発表したようですが、世間に与える心理的影響としてはタイミングは良くなかったですね。

大坂の周囲には親身になってアドバイスしてくれる人はいないのでしょうか?プロの心理カウンセラーも必要でしょう。大リーグの日本人選手も通訳が帯同しているとはいえ、コミュ二ケーションの問題もあり心理的に孤独との闘いだそうです。心理カウンセラーを雇っている選手もいるそうです。大坂なおみ、錦織圭、日本人大リーガー・・は皆年俸が半端なく経済的問題はないはず。肉体面は勿論ですが、外からは見えない心理面のケアーの為の心理カウンセラーを持つべきです。既に雇っているかも知れませんが。男子テニスで、全英6連勝、全仏は4連勝を含む6勝をあげたスェ―デンの貴公子とうたわれたビョルン・ボルグは全盛期の26歳で引退、物議を醸したものでした。彼の場合も、燃え尽き症候群から来る一種のうつ病に罹っていたとも言われています。

大坂は、ハードコートを得意として全米・全豪を2勝ずつしているとはいえ、クレー(全仏)と芝のコート(全英)では実績もなく苦手。そんな不安定な心理面に、世界ランキングNo2として常にのしかかるプレッシャーとストレスが襲ってきて、元々苦手で歓迎しない記者会見の忌避へと発展したのか? クレーコートでの自信のなさが“敗戦”しても容赦なく質問を浴びせられる記者会見を想像するだけでも嫌になったのかも知れない。プロスポーツ選手としては戦場に臨む前に“敵前逃亡”したと云われても仕方がない部分もあると思う。アマではないのだから。会見に臨む記者たちも敗者にたいする質問はスポーツと試合のことのみに限定するなど主催者側がガイドラインを鮮明にして“選手ファースト”の立場を表明すべきだが、彼女も記者会見の問答集などをアドバイザーから教わり、真面目になり過ぎず、ユーモアを交えて対応していって欲しい。勝とうと負けようと記者会見などコート上の死闘に比べれば“何のことはない”と割り切って欲しい。自分の真価が問われるのは唯一コート上のみなのだから。

(普通部OB 船津)安田さん、そうそう。 プロとはなんじゃい。受け流すベガ必要ですよね。何処かの「総理」の様に「国民の健康一番」とおんなじことで受け流す!まぁ無理だなぁ。
でも彼女の差別発言とかいろいろ世界に「発信」してくれました。 頑張って下さい!なおみちゃん。

(HPOB 菅井)優れたアスリートには競技での能力だけではなく人並み優れた人格やメディアへの対応能力を求めがたがりますがそれって如何なものでしょうか?個人的にはそうあって欲しいと願っていますが、必ずしもその期待に答えられるアスリートばかりではありませんよね。テニス界においても嘗てはイリ・ナスターゼ、ジョン・マッケンローなど悪童と呼ばれた選手もいましたし、オーストラリアのレイトン・ヒューイットに至っては人種差別的発言で物議を醸し出しました。グランド・スラム24勝、女子シングルス歴代最多優勝「192」など数々の金字塔を打ち立てたマーガレット・コート・スミスは自分の名前を冠したアリーナで同性愛者はプレイしないで欲しいという発言で大きな批判を浴びています(これは時代的な価値観の相違といえるかもしれませんが)。

大阪選手の場合、経験や年齢を重ねることで期待される「プロ」に成長するかもしれませんが、彼女が鬱という「病」を患っているのであればプロとか素人とかは関係なくまずはその病の治療に専念すべきだと思います。

私がたまたま知っている音楽の世界での話ですが、性格は最悪でメディア対応もめちゃくちゃでも舞台上でのパフォーマンスは最高ということで常に称賛を浴びている人々が結構います。特にオペラの世界でのプリマドンナと呼ばれる女性歌手たちには多いですね。

(グーグルから転載)女子テニスのセリーナ・ウィリアムス選手は「私も同じような状況に立たされたことがありどんな気持ちなのかを知っているから、彼女をハグしてあげたい」と大坂選手を激励。  俳優のウィル・スミスは「なおみ、君は正しい。彼らが間違っている。俺は君の味方だ」とサイン入りの手書きメッセージをインスタグラムに投稿し彼女を支持するなど、多くのアスリート仲間やセレブリティーが大坂選手をサポートする声を挙げています。  筆者が米在住の友人たちに聞いてみても、「さすがなおみ!勇気ある行動!」「今まで当たり前に消費されていたアスリートのメンタル面のケアが、大きく変わるかもしれない」という声が、主に働くアメリカ人女性たちから寄せられました。  “心の健康”を理由に大坂選手が記者会見に応じないとツイートした後に「4大大会からの追放もあり得る」と大会主催者が発表したことについては、単なる「Threat(脅し)」と認識しているようでした。

エーガ愛好会 (69) ”エーガ音楽好感度ランキング

昨年実施した ”私たちの映画ベスト10” の続編として、きっての音楽マニア保屋野・安田両君の呼びかけで(コロナ鬱防止を兼ねて)実施した、今度は映画音楽の好感度ランキングである。

クラシック、という分類は保屋野君の発想によるもので、クラシック音楽がそのままテーマになっているケースをいう。

今や我々世代でないとなかなか発展しない話題だが、ほとんどの曲が easy listening とか old days といったタイトルでいわば easy-listening classics とでもいうべき形でCDに編集されているので、エーガ世代でない人たちにも親しまれている曲の数々である。もっとも小生も高校生のころは父親が東海林太郎だの渡辺はま子だのと言っているのを鼻で笑っていたものだ。何度もいうせりふだが昭和は遠くなりにけり、の感慨も催すリストでもある。

映画 ベスト15(10+5)映画音楽 ベスト20(15+5)クラシック
 点数作品名制作年点数作品名制作年点数作品名制作年
19ローマの休日19538第三の男19494愛情物語1955
27カサブランカ19427慕情19554アマデウス1984
37第三の男19495カサブランカ19423戦場のピアニスト2002
44アラビアのロレンス19625風と共に去りぬ19392地獄の黙示録1979
54風と共に去りぬ19395ドクトルジバゴ196522001年宇宙の旅1968
64駅馬車19395大いなる西部19582ファンタジア1940
74シェーン19534エデンの東1955   
83スティング19734アラビアのロレンス1962   
93ニュー・シネマ・パラダイス19884ニュー・シネマ・パラダイス1988   
102慕情19554シェルブールの雨傘1964   
113情婦19574避暑地の出来事1959   
123グレンミラー物語19534タイタニック1997   
133我が谷は緑なりき19414シェーン1953   
143戦場のピアニスト200231954   
153日の名残19933死刑台のエレベーター1958   
16319543白い恋人たち1968   
173ショーシャンクの空へ19943駅馬車1939   
182アンタッチャブル19833旅情1955   
192ゴッドファーザー19723グレンミラー物語1953   
202激突19713禁じられた遊び、1952   
212赤い河19483鉄道員1959   
222荒野の決闘19463ひまわり1970   
232リオブラボー19593いそしぎ1965   
242ウエストサイド物語19613荒野の決闘1946   
25   3黄色いリボン1949   
26   3南太平洋1949(魅惑の宵) 
27   3ウエストサイド物語1961(トウナイト) 

(41 相川)早速のとりまとめ ありがとう。 大変ご苦労かけました。各人別リストもあって 皆さんの好みがよくわかりました。ランキングは多くの人が選んだ普遍的な名画・名音楽といえます。

(41 久米行子)「お気に入りの映画音楽」を15に絞り込むのは映画を選ぶ以上に大変な事でした。どの曲にも思い入れがありましたがこうやってまとまったランキングを見ると成程と合点がいきます。

「私が選ぶ映画音楽」のランキングの表は大変解り易く眺めて楽しんでおります。ご苦労様でした。感謝、感謝です。皆様が選んだ曲はどれも名曲ばかりです。集計表も興味深く見ました。「避暑地の出来事」私のお気に入りなのですがこんなに票を集めるとは思いませんでした。意外です。

又、一人だけが選択した映画音楽も中々興味深いですね。列挙されてみるとどの曲も私も選びたかったと思う曲ばかりです。「More」なんか名曲ですが映画と結びつかずに選外にしてしまった曲です。

そうそう「河は呼んでる」ありましたね。よく日本語の歌詞で歌ったことを思い出しました。「Elvis on Stage」の「明日に架ける橋」一人しか選んでいない曲にあげております。

(普通部OB 菅原)小生の記憶が正しければ、ミュージカル映画「オクラホマ」は、あの歌が幕開けだったと思います。いずれにしても、ロジャース/ハマースタインのミュージカルは、例外なしに全て良いですね。

(HPOB 小田)最近は映画音楽のランキングをTVでみかけなくなりました。沢山のyoutubeのリストまで作って頂き、ありがとうございました。人気No.1の第三の男はyoutubeの映像も良いですね。

リストにはあげなかった、Elvis On Stage、バグダッド カフェやエーデルワイス、そして昔両親が観ていて、何年か前に映画祭で観た懐かしい日本映画の”喜びも悲しみも幾歳月”まで載っていて楽しく聴かせていただきます。

東京オリンピックは中止すべきです  (38 遊佐 恒)

オリンピックについて

1.東京という選択が ウソのかたまり(の誘致)で 正当性がない。
「原発がアンダーコントロールである」この 大嘘。
「おもてなし」という かわいいタレントが笑顔で
呼びかける しかし 空疎で 中身のない 掛け声で
なにも知らない IOC委員をだました。
「アスリート」という かつてはなかった呼び方の集団が
独りよがりに 勝手に日本を背負ってると 錯覚している。
こんな 一握りの青年男女たちに ムダ金も使いたくない。

2.国民の30%は 反対。あわせて50%は 非賛成。
「祭典」に「酔う」のは 超短期的。

3.経済効果が 計り知れない!?
一時的 効果はまさに 一時的にすぎない。
あとから 追いかけるのは 不況、増税、値上げの大波。

◎ これからのオリンピックのあり方
1. 発祥の地、ギリシャに開催地を固定する。
2. 世界選手権(あるいは ワールドカップ)大会を開催する
競技種目はオリンピックから外す。
3. 世界選手権開催不可の弱小種目は ギリシャ大会に集約。

◎ IOC役員(貴族)のみなさんに ノーベル平和賞を あたえ
て(お金はゼロ) 現組織は 解散する。
◎ オリンピックの世界組織は 国連の 傘下とし 剰余金は
国連の会計に組み入れる。

今度の東京大会 は当然 大反対です。

(編集子)現役時代の遊佐君は無口のほうだったが、何か起こりでもすれば頼りになる存在だった。多くを語らず、しかしずばりと本質を迫る、敵に回したくない男。この短い文章もそんな彼を彷彿とさせる一文。