コロナの現在を注視しよう     (34 船曳孝彦)

世の中の関心がコロナからウクライナへと移り、報道も少なくなってきましたが、政府は事実上のオール解禁(それを大ぴらに口には出来ませんが)にして経済を盛り上げることしか考えていないように思えます。例によって黒木博士の最新情報も入って来ました。心配がなくなったわけではありません。

新規感染者数を見ていると、オミクロン株による第6波がピークアウトしているかに見えますが、第7波の兆しを思わせる “宝永山” が見られます。亜株BA.2によるとされていましたが、さらにBA.2.12.1という亜株が出来、BA.2を押しのけて増え始めているようです。BA.1とBA.2が混合したようなXE型が危ないという報道がありましたが、それに加えてインドで発生しニューヨークで増え始めた亜株(日・英での報告はない)も心配です。デルタ株と共通する変異を持っているため、オミクロンの強い感染力とデルタの病原性を兼ね備えると厄介なことになります。しかもこれらの変異株に、mRNAワクチンが有効ではないというデータが出てきました。矢張り罹らないように予防することしかありません。

第6波が始まって、感染してしまったという話を、身近に聞くことが多くなってきましたが、ニュースにもなりません。検査体制も不十分なままですので、不顕性感染(PCR陽性無症状者)も含めると、かなり高率に感染が広がったと考えられます。今、住民を対象として抗体をどの程度持っているかの大規模調査をすべき時ではないかと考えますが、そういう調査、計画は聞こえてきません。あるいは社会的免疫といわれる7割に近づいているかもしれません。

感染した状況を見ると、やはり会食が最も危険のようで、しかも二次会的に三密状態になることがヤバいようです。蔓延防止対策が解除されても十分気を付ける必要があります。差しつ差されつのない、アクリル板越しの会食なら、人数を増やしても可いのではないでしょうか。新型コロナウィルスは当初飛沫感染と言われましたが、現在では空気感染とされています。従って感染源が分かり難いのも事実です。換気です。

時は新緑の候、ゴールデンウィークの最中、新鮮な空気を求めて、ワンダーの堀川氏スタイルで、山行、トレッキング、あるいはゴルフなどのアウトドアスポーツは、本来殆ど問題ないと思います。皆さん賢く予防しながら行動しましょう。