如月随想     (普通部OB 船津於菟彦)

如月と言う言葉は何となく音で言うとウキウキしてくるような感じが致します。新型コロナウィルス蔓延旋風で正月も冬も何もかにも無いような感じで時のみ過ぎ去っていきます。それでもコブシは綻び梅は満開・そして緋寒桜も早くも満開で時は過ぎ去っていきます。

高齢の年金生活者は確定申告をしなければならないので、e-Taxでとお上は言いますが、意外と面倒なので年に一度のことなので、personal computerで作り、プリントして届けに参りました!そして受付印を貰うと何か「春が近づいた」感じが致します。
そんな折りに渋谷・Bunkamuraで「写真家・ドアノー/音楽/パリ展が開催されていて拝見に参りました。ローライフレックスでパリの雰囲気をとらえています。

間もなく御命日を迎える、写真の我が師の金井浩先生がミノックスでとらえたパリの写真が正にそれですね。ミノックスクラブの会長を長く勤められて、最後まで好奇心を失うこと無く、我々に人生も教えて下さいました。2010年3月3日に97歳で逝去されました。やはりミノックスクラブのお仲間の彗星等の研究者・関勉さんが発見した惑星にカナイと言う名前を付けて今も空を回っています。

そして、「歴史探偵団長」の半藤 一利(はんどう かずとし)が1月12日逝去されて、改めてその数々の本を読み返しています。東大の学生との対話では「とにかく戦争は駄目だよ!是非とも百年の平和を守って貰いたい。若い人たちは最近よく物を考えるようになっているので期待していますよ」と昭和を生きぬいた「歴史探偵団長」の死は惜しい。
B面の昭和史は面目躍如!歴史はA面だけでは無く、B面社会の裏側に在りと。

明るいにユースは大阪なおみの全豪オープンテニスで優勝し、屈託の無い発言が世界に影響を与えている。「ハラハラさせながら余裕の優勝」素晴らしい。
新型コロナウィルス蔓延旋風の中明るい話題を提供してくれました

今、近くのすみだ北斎美術館では浮世絵の肉筆画展が開催されていて、新発見の絵とかの肉筆画が展示されている。
筆魂」展-絵師の魂、筆に宿る!絵師の魂を感じる「肉筆画」が集結目玉
岩佐又兵衛の金谷屏風からとか北斎一族総出演の新発見の肉筆画?ー北斎・歌川豊国・勝川春扇・勝川春周・勝川春好「青楼美人繁昌図」そして喜多川歌麿「隈取りする童子と美人図」再発見最後は葛飾北斎と歌川国芳の幕末を飾る両袖の肉筆画。中々素晴らしい絵画展です。

時は過ぎで新型コロナウィルス蔓延旋風もどうやらトンネルの向こうが見えてきたかも知れませんが、多分長い付き合いになるのではと思います。
ウィルスは思わぬ時に出現して、人類に警告を与え時代を変え行く様です。
「コロナ終息後我々の日常はどう変わるか?」と仲間でZOOMで語り合いましたが、大きく生活様式が変わっていくことだけは確かですね。「安心」「人との絆」これは大事。

コブシも咲き、間もなくサクラも咲いてくることと思います。時は巡ります。