令和2年5月25 日
政府の緊急事態宣言全面解除を受けて 山岳スポーツ愛好者の皆様へ
本日(令和2年5月25 日)、政府は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の 全面解除を発表しました。国民、そして山岳スポーツ愛好者にとっては待ちに待った宣言 解除です。
山岳スポーツ自粛をお願いしてまいりました山岳四団体として、自粛要請の 重要性をご理解いただき、ご協力くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。
自粛解除後の山岳スポーツ再開にむけて基本的なガイドライン(指針)を下記に示しました。より詳細なガイドラインにつきましては自治体、所属の山岳団体、山岳会等のガイ ドラインを参考にしてください。
ガイドライン遵守は、山岳救助関係者、医療関係者、 山域圏内の住民、そして山岳スポーツ仲間への相互感染を防ぎ、予想される第二次感染症 拡大防止に貢献します。 全面解除を受けてもコロナウイルス感染の危機は常に存在します。 引き続き皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
記
「自粛」要請解除後の登山・スポーツクライミング活動ガイドライン
1.近距離(100km圏内程度)でできるだけ都道府県を跨がない日帰り登山から始めましょう。
2 体調不良(平熱を超える発熱、悪寒、倦怠感、息苦しさ、咳等)での登山は止めましょう。入山後にコロナ感染発症すると命に関わり、救助隊、収容先地元医療機関に 多大の迷惑を及ぼします。
3. 登山は、少人数で行いましょう。(パーティーは、当面5名以内で。)
4. 自粛期間中、季節や地震による山容の変化、登山道の荒廃など思わぬ危険が潜んでいます。 十分な登山ルートの下調べと地図、コンパスの持参、登山届けは必ず提出し、家族にも残しましょう。
5. 登山中でもマスクを着用しましょう。マスク着用時は、熱中症及び脱水には十分 留意し、こまめに水分摂取を心がけましょう。
6. 登山、クライミングジムでのソーシャルディスタンスを守りましょう。 一般的には2メートル前後ですが、登山中の場合は、さらに距離が必要と言われて います。
7. 登山山域内での買い物や、下山後の呑み会等も地元住民への感染防止の観点から 控えてください。 食材、飲料、緊急食などは出発前に揃えておきましょう。
8. 自粛中に衰えた筋力、体幹を鍛えましょう
今回の世界的新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により、社会構造、経済が大きく 変化し、それに対応する新しい生活様式の確立が必要になりました。登山もスポーツクラ イミングも新しい視点からの活動指針が必要です。 山岳四団体でも皆様方のご協力を得ながら、安心で安全な山岳スポーツの再興を目指し 努力してまいります。
自粛期間中の皆様のご協力に重ねて厚く御礼申し上げます。 ありがとうございました。
(山岳四団体)
公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会
日本勤労者山岳連盟 公益社団法人 日本山岳会 公益社団法人 日本山岳ガイド協会