バンクシーのこと    (44 安田耕太郎)

バンクシー(Banksy)はイギリスを拠点とする素性不明のアーティスト。彼の政治的および社会的批評の作品は、世界中の街路、壁、橋に描かれていて路上芸術家と言われる。日本でも報告が増え、次第に認知が深まって来ている。ご存知だと思います。

バンクシーは彼の作品を建物など公に見える表層に展示しています。彼の公共の「展示品」は定期的に転売され、多くの場合それらが描かれていた壁が取り外されることさえある、とのこと。

さて最近のロンドンからのバンクシーニュースが我々を驚かせました。バンクシーの新作、「抗議者を殴打する判事」風刺画が裁判所外壁に出現。人通りのない深夜から夜明けの時間帯に描いたのでしょう。ところが裁判所は壁画の全面に塀を設営して目隠ししてしまった。現地では物議を醸しているとのこと。今後の展開は如何に?

10年ほど前、愚息が勤務していたNYマンハッタンを訪れた時、自宅近くの通りの壁に描かれたバンクシー画(と目されていた)に遭遇。下記写真をご覧ください。ハンマーに打たれる帽子の男は愚息。側の構造物は消火栓。当時、彼の長男(僕の孫)が画の少年の年ごろでした。
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