「俺たちに明日はない1967」でニューシネマを誕生させ変革の
観も出て来ないし、TV映画を観ている感じで、まだまだ革新的な

伝説のアウトロー、ビリー・ザ・キッドの生き様を生々しく、また人間味豊に描いた作品
冒頭、熱気と疲労にやられたウイリアム・ボニー(ポール・ニュー
仲間の牧童チャーリー(ジェームズ・
雇い主の仇を討つことで、晴れ晴れとした気分で、大きな罪の意識
(飯田)「左ききの拳銃」のストーリーが書き難かったと言われるのは、御
≪雇い主の仇を討つことで、晴れ晴れとした気分で、大きな罪の意
人との暖かい交わりを求めながらも、雇い主タンストール老人以外
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ビリー・ザ・キッドを描いた映画は多くあり、トーキー以降次の通
➃テキサスから来た男1953オーディ・マーフィ ➄左ききの拳銃1958ポール・ニューマン ⑥チザム1970ジョイフリー・デュエル ⑦ビリー・ザ・キッド21歳の生涯1973クリス・クリストファーソン ⑧ヤングガン1988エミリオ・エステベス ⑨ビリー・ザ・キッド1989ヴァル・キルマー ⑩ビリー・ザ・キッド孤高のアウトロー2019ディン・デハーン
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この映画の背景にある史実はリンカーン・ウオーとして名高い抗争である。ウイキペディアの抜粋:
リンカーン郡戦争(Lincoln County War)は、1870年代後半のアメリカ西部の辺境で起きた事件のこと。当時のニューメキシコ準州のリンカーン郡で発生した、二つの派閥の間の一連の紛争事件を指す。この「戦争(War)」は、裕福な牧場主が率いる派閥と、独占的な雑貨店の経営者が率いる派閥との間で起こった。牧場主側の派閥には、ヘンリー・マカーティことビリー・ザ・キッドがいたことで有名な事件である。
地域の物資、商売を事実上独占していた雑貨店「ザ・ハウス」を、郡庁所在地のリンカーンに所有していた経営者たちは、ニューメキシコ州サンタフェの土地の役人とも親密な関係にあり、トーマス・B・カトロンを筆頭とした、地域の法の執行を牛耳る政治/犯罪組織、「サンタフェ・リング」を形成していた。
24歳のジョン・タンストールは、イギリス人の牧場主で、地域の銀行家かつ商人。 彼と、法律家のアレクサンダー・マクスウィーン、地域に莫大な頭数を抱える有名な牛飼いのジョン・チザムの3名は、マーフィーとドランの派閥のギャング「ザ・ボーイズ」に対抗するため、乱暴者の徒党「レギュレーターズ」(整理屋)を率いており、この中にビリー・ザ・キッドも含まれていた。タンストールは「ザ・ハウス」の真向かいに雑貨店を開き、チザムから買った牛を納品した。チザムは、以前からマーフィー派を快く思っていなかったのでタンストールに協力した。
(編集子)上記小泉リストの6番目、チザム は実在の人チザムの話で、ジョン・ウエインとベン・ジョンソンという筆者ごひいき二人至極明快な仕立ての活劇だが、キッドは快活で正直な青年として描かれていて、名保安官となるパット・ギャレットとの友情もからむ、ここのニューマンものより爽快感のある作品だった。ジョン・チザムが開拓した牛の運搬ルートはチザム・トレイルとよばれてまだそこここに残滓がみられるはずであり、かの ”赤い河” も明示的ではないがこのルートの話だろうといわれている(本題には関係ないが、”チザム” で雇われガンマンを演じたのがクリストファ・ジョージで、彼の凄みのある悪漢ぶりは記憶に残っている)。