”エルダー兄弟” 見ました  (大学クラスメート 飯田武昭)

「エルダー兄弟」を再見しました。舞台となっているテキサス州クリアウオーターの街を中心に、それぞれのシーンの撮影の長さとキャメラ・アングルが大変良い点が印象に残ります。

始めに出てくるエルダー兄弟の母親ケティの荒野での葬儀のシーンは、結構、長いシーンですが、そこでのセリフも含めて、西部劇でよく見かけるゆったりした荒野での葬儀シーンの典型的な映像の一つと言えます。又、後半に馬主から約5000頭の馬を買い取って移動させる渡河や野営のシーンも、同じく西部劇でよく見るゆたりした典型的なシーンでした。
全編の略、四分の三は4人のエルダー兄弟が母親が手放した牧場のお金が誰かが隠している筈と聞き訪ね、それ以前に殺害された父親を殺した犯人を割り出すことで、ストーリーは進んで行きます。ジョン・ウエインの独特の構えの拳銃とライフルでの銃撃戦は最後の四分の一の部分で十分楽しめる展開になっています。

音楽は小泉さんも述べられているようにベテランのエルマー・バーンスタインで、「荒野の七人」「大脱走」と同様の、抑揚あるリズムとメロディでストーリー展開を盛り上げます。

もう一つ、この映画の俳優はエルダー兄弟の長男ジョン(ジョン・ウエイン)、次男トム(ディーン・マーチン)、三男マット(アール・ホリマン)がお馴染みの顔ですが、他にも悪人ヘイスティングの息子ディブ(デニス・ホッパー)、
保安官ビリー(ポール・フィックス)、下宿屋の娘メアリー(マーサ・ハイヤー)、ジョージ・ケネディなど懐かしい顔が見られます。特にデニス・ホッパーはジェームス・ディーンの第2作「理由なき反抗」で衝撃デビューをし、「イージー・ライダー」で主役のヒッピーを演じた俳優でした。

(編集子)デニス・ホッパーは西部劇にも助演の形でしばしば見かける顔であった。役どころは決まっていて、このエルダー兄弟でも、あるいは最近再放映されたOK牧場の決闘でも、心ならずも悪役から抜け切れずにいて非業の最後に見舞われる、という難しい役を演じている。フォード一家、でいえばアンディ・ディヴァインというようにキャスティングをみただけで役どころがわかるような、なじみの顔であった。ウイキペディアはその紹介に ”アメリカ俳優映画監督映画プロデューサー芸術家””と書いている。

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クリアウオーターという場所は?ウイキペディアにいわく:

The community was named for the clear waters in the nearby Cypress Creek. White settlers arrived in the 1860s, but the community itself did not appear until the next decade. There was a sawmill, a gin, a store, and a church in the community in the 1930s. Its population was 25 in 1933, which grew to 50 by 1945. The community had a church, a cemetery, and several scattered homes in 1985.[2]

カントリーソングのなかにもこの名前の知られた歌があって、たしかサンズ・オブ・パイオニアーズ のきれいなハーモニーで聞いた記憶がある。ただ、この場合 clear water は普通名詞であって、地名ではないのだが。