ワクチン接種について       (普通部OB 篠原幸人)

今日あたりから急に「涼しい」を通り越して「寒く」なってきました。急な気候の変動は体調を崩す原因の一つです。

皆さんの中で65歳以上の方には、コロナやインフルエンザ(以下インフと略します)の予防接種のお誘いが来ているのではないですか? しかし60歳以上で特別な疾患がある方も除くと、他の方は全て有料ですし、地域によっては65歳以上でも一部自己負担という事もあります。先日、このワクチン接種の件につきご質問を受けました。

コロナの予防接種は従来のファイザーやモデルナに加えて、新しい「レプリコン(コスタイペ)」という、多少作用機序の異なる、少量でも効果が持続するとうたっている新ワクチンも出てきました。この「レプリコン」は米国と日本の会社の共同開発ですが、まだ承認を受けたのは世界でも日本だけという新参者です。 多分、副反応が今まで強くなかった方は今回もなるべくいま迄使用したことのあるワクチンを選んで打たれたらどうでしょうか。その際に受診する予定の病院・診療所に電話して、そこではどのワクチンを使用するかを確認してください。電話で訊けるはずです。新型ワクチンのみと言われたら、もう少し待った方が良いかもしれません。この新参者は意外に効果が良いかもしれませんが。

ファイザーかモデルナを以前にも使用して「ひどい」副反応がなかった方は今回も接種をお勧めします。私も職業上、罹ったら患者さんに迷惑をかけるし、目の前の患者さんがコロナ感染者かもしれないので、当然、打つ予定です。

その際の注意事項はインフの予防接種とは十分間隔をあけることです。接種する医院でも確認することが必要ですが、私は最低2週間はあけることにしています。インフの流行が11月中頃から3月までとすると、インフの予防注射を10月末から11月初めにするとして、もう時間はあまり残されていませんね。