氷河特急の旅 (後編)  (HPOB 小田篤子)

7/4にザースフェーからグリンデルワルトに移動。途中土砂で壊された車や中まで泥の入った家の近くを通りました。死者も1人出たようです。グリンデルワルトでは部屋からアイガーの麓に箱庭のように広がる景色が眺められ、朝夕の移り変わりにうっとりしました。

ひと駅手前に、商業施設、ゴンドラ、電車、バスの発着所を備えた大きな《TERMINAL》が出来ていました。7/5にはここからゴンドラで、Eigergletscher(2320m)まで行き、新しく整備された「アイガートレイル」を歩きました。
(これは、ちょっと威張れるよ…と夫に言われましたが)アイガーに登った人達が利用した、山のふちに沿った道で、所々残っている雪で少し怖い思いをしました。
1614mのAlpiglenまで下り、温かい、紫色のスミレ?の浮かんだにんじんスープを飲み、電車で戻りました。
翌6日はMannlichen(2227m)にゴンドラで行き50年ぶりのWengen(1224m)まで、花畑がとても綺麗ですが、急な道を必死で降りました!
登る人にはよく会いましたが、降りる人は2~3人程でした。
7日はお天気もいまいちで疲れていましたので、Meiringenへ。ここはシャーロックホームズがモリアーティ教授と争い、落ちた滝(Reichenbachfall)で有名で、博物館がある所です。滝は博物館の入口から望遠鏡で見るにとどめ、行きは電車で、帰りは山道をPostBusを乗り継ぎ一周する形で戻って来ました。

(河瀬)Mannlichenは今はスキーの中心地だそうですね。Wengenにはケーブルでも降りれるようですが、高山植物の花畑を見るなら大変でも徒歩で降りるのが一番です。Wengen村はラウターブルンネンの谷の反対の山上にあるミューレン村とともに素晴らしい花の村です。そのミューレン村の上には、007の映画の舞台になった「シルトホルン」がありますが、ケーブルの中間駅から15年前に家内と一緒に小田さんと同じように花畑を歩いて降りたことがあります。

 小田さんの写真に花畑がありませんでしたので、代わりに私がその時に撮った花畑の写真を添付させていただきます。背景の山は左からアイガー、メンヒ、ユングフラウです。


(36 田中)懐かしき 昔の想い!!

(保屋野)お帰りなさい。傘寿を迎えた、某大学出のキジン氏とのスイスアルプス旅行、うらやましい限りです。グリンデルワルドは1993年と2007年に行きましたが、メンリッヘン、やバッハゼーへのトレッキングは、まさに「至福の時」でした。ちなみに、メンリッヘンからクライネシャイデックへ下る道に咲いていた「アルペンローゼ」は、あの上品な赤が印象的でした。

(編集子)生来の天邪鬼が邪魔して、OBになっての ”黄金の10年間”、同期の連中がヨーロッパ旅行だのスキーだのと誘ってくれた回数は数知れないが、(みんなが行くなら俺は行かねえ)と全く非合理的な理由で参加しなかった。2009年、HP時代、国際事業総括をしていたHP社副社長と日本HPの甲谷社長(32年)、両夫妻に随行して初めてアルプスの端っこへ行った。HP親玉の別荘は庭から真正面にモンブランが見える文句のつけようのないロケーションで、なんだか知らないが世界最高のもんだ、と言われてもっともらしいワインなど最高のもてなしを受け、いちおうの観光ルートをこなし、あさってから(ま、ここまで来たんだ、行ってやるか)などとうそぶいてパリ、という夕方、なんと二人で出かけた小ハイクでわがパートナーが転倒骨折してしまい、パリ大旅行はパリ寸前引き換えし旅となった。それからは前にもまして天邪鬼となり今日まで来た。何度も書いたがフランスで行きたい処はただ1か所、”史上最大の作戦” でロバート・ミッチャムが主役を張ったオマハビーチだけなんだが、今頃コロナにかかっていてはそれも出来そうもない。ところで平井さん、お元気ですか。