『7月4日に生まれて』原題: Born on the Fourth of July)は、1989年制作のアメリカ映画。ロン・
アメリカ独立記念日に生まれたれヴェトナム帰還兵の青年が、 さまざまな心の葛藤を経て反戦運動に身を投じてゆく姿を実話を基 に描くドラマ。ロン・コーヴィックの同名小説を基に製作・監督・ 脚色は「トーク・レディオ」のオリヴァー・ストーン、 共同製作はA・キットマン・ホー、共同脚色はR・コーヴィック、 撮影はロバート・リチャードソン、音楽はジョン・ウィリアムス( が担当。出演はトム・クルーズ、ウィレム・デフォーほか
トムクルーズの名演が目立つ。 車椅子の役作りで一年間車椅子生活したとかの逸話も降る。
如何にも「オリバー・ストーン」監督らしい映画。
父親はウォール街で成功を収めた株式仲買人。 イェール大学を1年で退学後、ベトナム戦争で兵役に就く。 退役後、ニューヨーク大学でマーティン・スコセッシに師事。 74年に「邪悪の女王」(日本劇場未公開) で監督デビューを果たすが、アカデミー脚色賞を受賞した「 ミッドナイト・エクスプレス」(78)や「コナン・ザ・ グレート」(82)、「スカーフェイス」(83) などで脚本家として頭角を現す。その後、 ベトナム戦争を題材にした「プラトーン」(86) でアカデミー作品賞・監督賞受賞し、 監督としても才能を開花させた。以降、「ウォール街」(87)、 「7月4日に生まれて」(89)、「JFK」(91)、「 天と地」(93)といった社会派の作品を監督し、地位を築く。 90年代後半からは、 映画プロデューサーやドキュメンタリー番組の監督としても手腕を 発揮。9・11全米同時多発テロ後は、「ワールド・トレード・ センター」(06)、「ブッシュ」(08) といった作品を発表した。 中南米の指導者たちに強い関心を寄せていることでも知られる。 その他の監督作に、クエンティン・ タランティーノが脚本を書いた「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 (94)、「ウォール街」の続編「ウォール・ストリート」( 10)
当時のベトナム戦争のアメリカでの影響を描き、 共和党と民主党の違いもオリバー・ ストーンらしくやや極端に描いているのも面白い。 アメリカにとってはベトナム戦争の若者への後遺症は計り知れない 物が在り現在まで糸とを引いているようである。そんな「 善良な米国人」を描いている。 中々興味ある映画でした。