マティーニ の話

”アンノーンのマティー二”

(編集子)小田篤子さんが映画のコメントのなかでマティーニに興味を持ったようで面白いエピソードを拾ってくれた。会社時代、やっここと金藤くんが結構いける口なのは知っていたが、小田さんとアルコールとはイメージがつながらない。

(小田)「花嫁のパパ」はコメディ色が強く、「父」の方が落ち着いた感じがしました。結婚式前のパーティーで《父》は《マティーニ》を沢山用意しますが、他の飲み物を欲しがる人ばかり。用意するのに一生懸命で、スピーチの時間が無くなってしまいます。《マティーニ》についてあまり知りませんので調べてみました。

*辛口のカクテル
*チャーチルやヘミングウェイ  が好きだった。
*ジェームズ・ボンド(007)が  「マティーニを、ステアせず   シェイクして」。
 *「七年目の浮気」でマリリン· モンローが、頼んだマティーニが辛かったので      「私の故郷、デンバーではマティーニに砂糖を入れ る のが普通よ」と映画の中
 で言ったのが有名だそうです。

(船津)マンハッタンがよく見えるGEビルの最上階のレインボーでキザに頼んだらノンアイスかそうで無いか聞かれた。あれとおもったらカクテルグラスに入った奴がノンアイス。

マンハッタンはウイスキーベースのカクテルですが、スイートベルモットを使用しているため甘口な味わいが特徴です。ビターズも使用しているので、甘さの中にほろ苦さとハーバルの香りを感じることもできます。真っ赤な見た目からも甘美なカクテルという言葉がよく似合う、大人の小田さんにぴったりの1杯です。NYに行かれたらどうぞ。

(船津はなにしろ凝りやなので、自前のレシピも持っているようだが、ここはやはりプロの意見を聞いてみるべきだろう。         編集子があしかけ20数年親しくしている多摩市のバー ”アンノーン” のオーナー川島恭子さんは銀座の名門毛利バーで修業し、師匠の毛利隆男さん直伝の教えを固く守っている。
その本格レシピを書いてもらったので紹介しておこう。
(川島)

1.氷屋さんの氷を一度少し溶かしてから、浄水器の水で洗い 目には見えない空気の気泡をうめたものを、ミキシンググラスに、下大きい氷1個 上に小さ目を2個 きっちり入れる。水を入れ軽くステアして、氷の角を取る(こうする事で、無駄な氷が溶けずに水っぽくならない)。              2.良く水を切ったら、オレンジビターズOneダッシュ (目薬一滴分ぐらい)を入れる。手早くマイナス15度に冷やした ビフィータージン40mℓ  ゴードンジン40mℓ、ドランジャンペリー ドライ5mℓを入れる(アンノーンでは、通常のカクテルの量より多く作っています。通常は計60mℓです)。                    3.氷よりお酒が冷たいので、80回から100回を目処に香りを感じるまで 氷をぶつけないように静かにステアし(バースプーンは手首で回さずに指の前後運動をすることにより 自然と静かに回り混ざる)、3℃4〜4℃ぐらいにする。
4.静かにグラスに注ぎ、レモンピールのオイル成分は入れずに香り成分だけを振りかける。
5.種が入っているオリープを添える。(穴の中にピメント等が入っているものはオリーブを漬けた時の漬けた液体の味が入ってしまうので使用しない)。

上記、アンノーンの作り方をご紹介しました。マティーニのジンとベルモットの比率は近年ジンが多くなっています。マティーニは、作り手により様々ですが、飲み手の方の好みが有ればお申し付けになれバーテンダーはそのようにお作りするはずです。