すみません、今度は中性脂肪の話です  (会社時代友人 齋藤博)

病院で血液検査をすると中性脂肪という検査項目があります。基準値は、空腹時30~149mg/dlとされている場合が多いと思います。基準値内と言えども安心はできないと言うショックな情報を見てしまったので、中性脂肪のことを書きます。その記事とは、空腹時中性脂肪の値が80程度の基準値内であっても、2型糖尿病を発症するリスクがあるというNIH(アメリカ国立衛生研究所)の文献です。2085人を対象として追跡した研究で解析した結果です(人種差はあるのかなと、かなり気になります)。

随分前の話ですが、友人が健康検査で、中性脂肪が高いので、脂質摂取に気をつけるようにと指摘されたと聞き、それはひどい医者だな、その医者に診てもらうのやめたほうが良いよと言ったのを覚えています。項目名が中性脂肪だから、脂質の摂取増で数値が上がると考えているんだと、単純に思ったからです。
大正製薬のエパデールTという薬のサイトにも、書いてありますが、”中性脂肪が高いというのは血液中の中性脂肪の量が増えすぎている状態のことを指します。炭水化物を摂ることでも中性脂肪は増加します”と書かれています。
https://brand.taisho.co.jp/epadel-t/column/010/
随分と曖昧な言い方で書かれていますが、それに続く後ろの文章を読めば、炭水化物の摂取が増大したから、その結果、生理的なメカニズムとして、中性脂肪値は上がると指摘しています。

炭水化物とは、糖質と食物繊維のことで、過去にトニックウォーターも糖質を含んでいるとお話しましたが、
ご飯、パン、パスタ、ピザ、そば、うどんなどの主食、
イモ類(菊芋は除く)、
バナナやイチゴなどの果実、ジュース類
ビール、日本酒などの非蒸留酒
は、多くの糖質を含んでいます。

食品を手にとって栄養成分表の糖質量(炭水化物量でも構わない)を確認する癖が大事ですね。糖質量とは別なのですが、「果糖ブドウ糖液糖」などと原料部分に書かれていたら、可愛い孫にせがまれても、そんなお菓子や飲み物は買わないという選択をしたほうが得策です。糖質を少なくしたら、子供が切れなくなったと言う話も聞きます。最近ではペットボトル症候群という言葉さえあります。アルツハイマー型認知症は3型糖尿病とも言われるようになっています(脳の神経細胞が糖化反応により不可逆な変性を起こしている)。摂取していけないわけではありませんが、程々に。

なお、とっても緩いのですが、WHOは2015年に、「成人及び児童の糖類摂取量」というガイドラインを発表しました。その中で、糖類摂取量摂取量を1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるようにとしています。糖類とは、皆さんが普通に使うお砂糖の事と考えて良いですね。正確には、単糖類(ブドウ糖・果糖等)及び二糖類(しょ糖・食卓砂糖等)のことです。

(編集子)齊藤リポートに従って、ここのところ ”大岡越前を見ながら紀文のちくわを肴にジントニックをすする” という典雅かつ知性的な日課を則、中止した。同好の士である名古屋の小川先輩も同調されたよし。これで効果があるんでしょうな、サイト―さん!