日本語は動いていますよ!   (HPOB 菅井康二)

“語彙の問題” についての私見です。

日本語(だけではありませんが)は動いています。「全然」は私の世代では否定的にしか使わないというコンセンサスがあるような気がするのですが、これは戦後森鴎外の次女である小堀杏奴が雑誌「言語生活」で「全然を肯定的に使うことは日本語の乱れ」と書いたことに起因していると言われています(文豪の娘の言という影響力)。確かに明治時代の文豪の作品には肯定を強める意味で全然が使われているようです。

うざい、うざったいのルーツは多摩方言で、エグい(きつい)は塾高がルーツという説もあります。
ご存知かと思いますが、若者の使う「ヤバい」はネガティブではなく非常にポジティブな意味です。

(編集子)こういう議論を待っていました。シニア世代各位のご意見に期待。