2月も終わりが近づいてきたが、この冬の寒さは相当なものだと感じる。先日は大寒波で関東の水道にも凍結が発生し、千葉に住むある後輩は終始給湯器を頼りにあらゆる管の解凍に走り回っていたそうだ。無論山荘も例外ではない。
去る2月3日から4日に雪かきワークキャンプを実施した。積雪量は昨年に劣らない量で、北側の低い軒はもう雪の山に飲み込まれていた。お忙しい中OB7名、現役11名、ジャリ研1名にお集まりいただき、平成30年最初の大仕事が始まった。内容は毎年同じで今年も南面以外の壁が全て露出するまで雪をかく。北面から東面(上水タンク側)での作業は毎年核心部となっている。周囲を坂に囲まれているため壁沿いのバケツリレーでしか排雪ルートが作れないためだ。そのため今年も屋根の下にできた巨大な雪山を切り崩し、壁沿いに1m程の道を拓く。それを足掛かりに東面の雪をリレーして旧道まで送り出す。ゴリ押しではスタミナが持たないため、効率よいルート取りとスコップ持ちに負担がかからない排雪体制が重要である。これらの知恵は歴代のOBの皆様が熟知されており、沢山の学びがあった。かくして一同の獅子奮迅の働きにより3時間で全ての作業を終えることが出来た。
ワークキャンプの楽しみは夜の打ち上げにあると言っても過言ではない。昨年に引き続き今年も福島屋さんでご挨拶と懇親会を行い、手作りの熊汁をご馳走して頂いた。いつまで続くかはわからないが現役が浅貝の人と関われる貴重な機会であるため、今後も何かしらの形で続いてほしいと思う。山荘に戻ると打ち上げが待っている。今年は青椒肉絲の他に、妹尾昌次さんより鯛茶漬けを振る舞って頂いた。胡麻とほうじ茶が香ばしく、現役一同舌鼓を打っていた。宴は深夜まで続き延々と飲み語らい泥のように眠ったことで、翌朝、WCではおそらく初の現役一同寝坊という結果となった。
今回は初代山荘建設に関わったOBの皆様と共に作業でき、非常に有意義な時間を過ごすことが出来た。今年は山荘建設60周年だが、私が退いても優秀な次世代執行部と深い山荘愛を持つ山荘委員ら一同で大役を果たしてくれると思う。私も来年度以降も可能な限り山荘に関われるようにしていきたい。
追伸。雪かきWC後、苗場祭や山スキーで10日間入荘したが、あまりの寒さに生活中も水道の凍結が相次いだ。福島屋さんでは洗濯機の水道まで凍りついたそうだ。雪国の厳しさの一片をまた味わった気がした。