上高地・焼岳  (39 堀川義夫)

知人の山岳カメラマンが厳冬期の上高地撮影の為、2週間小梨平でテント生活をすると聞き、図々しくお邪魔することにしました。

1月21日、早朝、誘った後輩の車に厚木から乗せてもらい一路、中の湯温泉へ。宿に車を置かせてもらい、2泊3日のスノーキャンプに行くには多すぎるくらいのご馳走と酒とスキーを持ち、久しぶりに超20kgの荷物を担いで釜トンネルを歩き始めました。重い!!

釜トンネル、上高地トンネルを抜け200m程行きコーナーを曲がると、見えた!!真っ青の空に真っ白な穂高が大歓迎で迎えてくれました。この景色を見るだけで来たかいがあると言うものです。上高地までのバス道は河岸工事などの為に除雪されていて歩き易い。大正池で出迎えを受け、河童橋まで快適に歩けました。シーズン中は人でごった返す河童橋周辺ですが、大自然の中、静寂そのものです。小梨平到着。他に人はいません。

下の写真は左から奥穂高岳、焼岳。そして一番下に載せたのが夜9時頃にスマホで撮った釣尾根。拡大すると星も綺麗に撮れています。本当に最近のスマホのカメラは素晴らしいですね。

 

1月22日 あいにくの雨模様。午後に小雨になったので岳沢の登山口辺りまで、スキーでお散歩。今シーズン初めてのスキー(歩行)でした。することがないので早めの夕食。今夜はへしこサバと大根で日本酒を一杯。メインはキムチ鍋、最高! 昨夜はアヒージョとサバなどの自家製燻製と高級和牛のしゃぶしゃぶでした。

1月23日 天気は曇り時々雪と言ったところ。野生の猿が食料を狙ってやって来た(?)のか、結構の数に囲まれました。子ザルが可愛い!朝食後、下山開始だがテント撤収もなく、本当に楽をさせてもらい良い時間を過ごすことが出来たことに感謝、感謝です。下りは梓川沿いに田代池、大正池と山スキーでクロスカントリーです。そして、釜トンネルを一気に下り、中の湯の出迎えで宿へ。早速に温泉に浸かりのんびりできました。

1月24日 朝食後焼岳へ山スキーツアーです。私は、今シーズン初めてで心配でした。案の定、登りもスキー滑降も他の3人に迷惑をかけっぱなしで、ほうほうの体で降りてきましたが、正直もう山スキーは無理なのではないかなと自信を無くす、私にとっては厳しいものでした。

 

登りは休み休みで迷惑のかけっぱなし。下りも全然滑れてない! 何この恰好は! お恥ずかしい!!

下山後、最後の温泉を楽しみ、帰宅の途に就きました。身体はヘロヘロ、でも、4日間。頑張りました!!持つべきは親切な後輩たち。彼らのサポート無しでは何も出来ない年寄りになってしまったような気がします。