1980年代前半、旧新日鐵の南米(リオデジャネイロ)事務所の駐在時、ベネズエラの国営製鉄SIDOR社を何度か訪問したことがありますが、海沿いの空港から標高1000m近い首都カラカスまでの登りの丘陵地帯に、南米は何処でも似たり寄ったりですが、貧民窟がひしめいており、当時から、麻薬の巣窟で、一度足を踏み入れたら生きては戻れないと云われていました。
カラカスは小奇麗な女性の多い、落ち着いた街でした。豊富な石油にものを言わせ、大型アメ車がCO2を撒き散らし、世界最大の電気炉を持っていたSIDOR製鉄では、アメリカからの廃車スクラップが「バリバリ」と異音を立てながら鉄に溶解していたのが思い出されます。
正に、アメリカの裏庭でした。その後の、左翼政権で、低所得階層は恩恵を受け、麻薬の取引も一段と活発化したことでしょう。一方、アメリカ資本の石油関連が撤退した後、中産階級以上の多くは、海外に逃げざるを得なかったのでは。
今回のトランプの介入は、決して、正当化されるものではないでしょうが、一南米ウオッチャーとして、マデューロ政権を、何らかの方法で遅かれ早かれ、排除せざるを得なかったでしょう。一端火が付くと止まらないラテン民族特有の国民が、国内での弾圧、海外逃避等々で自ら立ち上がれなかったのが残念です。
(44 安田) 寅(編集子注:トランプ)のマドウーロ拉致・逮捕は、その正当性について甲論乙駁を呼び物議を醸す、寅の主張するアメリカの国内問題に留まらず、国際法違反の暴挙だとする国際問題へと発展する可能性も大いにあり得る。既にヨーロッパの自由民主主義陣営を含む内外からその論調が吹き上がっている。
勝てば官軍で、衰えつつあるかに見えるが依然として世界最強のアメリカの今回の断行に対して、国際法違反だと観念的視点に則って反旗を翻す正論に与することが政治的、戦略的に国益とはならない同盟国の代表が日本だろう。
今回のアメリカの断行が、戦狼外交の中国の軍事侵攻による台湾併合に正当性を与えかねないと危惧する見方も存在している。台湾、そして日本が危惧するシナリオだ。高市首相の鼎の軽重、日本の国益死守が問われる至要たる懸案事項であるのは間違いない。
(42 下村)関谷さん、年賀の挨拶に続いてホットニュースにかんするメールを頂き、貴兄の体調が順調に快復している姿が感じられて安堵しています。
まぁ、トランプもどこまでやるんだと呆れると同時に、この風潮が他の強権国家に伝染し、全世界が戦時大勢になだれ込んでいくのではないかと強く懸念しています。
ところで南米諸国家の構成民族をひと言でラテン系民族と呼んでいますが、ベネズエラを含めて中南米国家の人種構成はどのようになっているのでしょうか。
というのはわが日本も幕末以来昭和30年代までは、貴族や大名・豪商以外のほとんどの国民はベネズエラなどの国民と同じように貧しく、貧困にあえいでいたにも拘らず、みなルールを守り、礼節を重んじ、人倫に基づく生活を営んでいました。
この貧しくとも明るく秩序正しい社会生活を営んでいる日本人を見て、来日した欧米の高官たちの誰もがとても驚いたと記録に残しています。この民族性の違いはどこからきているのか。とても気になっています。
ベネズエラ国民はわが日本人とどういう点が違うのでしょうか。疑問です。
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