アルプスから氷河がなくなる日        (42 河瀬斌)

小田さんのご主人はかつてEg. Midi から滑ったことがある、私と同じ冒険好きの方のようですね。そのご主人と一緒にアルプスと欧州をめぐる旅を楽しむのは私達に似て親近感を覚えます。
 2019年に小田さんがモンタンベール駅から撮った写真で見るように、モンブラン氷河(メールドグラス)はやせ細って石ころだらけとなり、今では夏スキーは氷河合流部の上しかできないようです。私が学生時代に行った1968年のモンタンベールからの写真を比較してみて下さい。昔は氷河はとても広く、駅からすぐ氷河に降りれたのです。
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2013年にその昔のイメージで私が企画したKWV42卒(ガニマタ)70歳記念旅行では、痩せた氷河に降りようとすると昔より50mも下にあって、その岩壁を鉄梯子と鎖で降りなければならなかったのです。
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その日は氷河に降り、痩せて石ころだらけの氷河を歩きました。
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氷河の両端の氷は厚い石の堆積物で覆われ、いずれその下の氷河は無くなる運命でした。30年後の駅からは石の川が見えるだけになっているかもしれませんね。
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とにかく今の温暖化ではアルプスの主な氷河はどんどん細くなり、広大な石ころだらけの河原になりつつあります。乾燥で高山植物は丈の高い草に代わりつつあります。氷河の衰退とともに私たちが記憶している美しいアルプスの夏の景色が失われつつあるのは残念ですね。それに伴い夏のホテルも休業するところが増える一方、グリンデルワルトやチェルビニアに見られるように冬のスキー場が拡大して収入源になっているようです。
 日本では岩岳や湯沢のように雪が少なくなるとゲレンデが閉鎖されて夏の遊び場になってしまうところが多いですね。20年後には夏の残雪や高山植物も少なくなり、スキー人口の減少もあってスキー場も高山や北海道だけになってしまうのでしょうか !?

 

2024年11月27日(水) 16:01 Atsuko Oda <ao.bluemoon.ep@gmail.com>:

河瀬さん

2019年6~7月の旅行は、もうあまり行けないのでは…と思い、最初と最後は私のいきたかった所、中に主人の希望する場所を訪れました。
ミラノ、フィレンツェを訪れ、トリノで車を借り、クールマイユール、シャモニー、セントバーナード峠を越え、チェルビニアへ、そして最後は私の希望したイタリアのマッジョーレ湖で少し長い25日間の旅を終えました。
河瀬さんが歩かれ、主人がエギーユ・デュ・ミディから滑った(ガイド付き)という、モンブラン氷河の雪は写真のように消えていました。
またチェルビニア(広場からの写真)は利用はスキーシーズンのようで、借りた広いコンドミニアムは人の気配があまりなく、ホーンテッドマンション状態でした。
*先日送られてきたJCBの旅の冊子の“大特集“は「今年のクリスマスはヨーロッパで」。
好きなホットワインを飲みながら、パリやドイツ、オーストリアのおとぎの世界のような写真を眺めて我慢します。寒そうですし。
プレスリーの《Xmasは我が家で》(I’ll be Home for
Christmas)を聴きながら…。
小田篤子