エーガ愛好会 (230) 十戒     (42  河瀬 斌)

本日の長編映画 「モーゼの十戒」をみました。1956年作ですから60年ぶりのことですので「海が裂けて」以外全く内容の記憶が薄れていましたので、新鮮な3時間45分を過ごしました。主演はチャールトンヘストン(モーゼ)とユルブリンナー(ラムセス王)です。金藤さん、情報ありがとうございました。
 私と違って皆さんはスジを記憶していると思いますが、長いのであらすじを述べます。
 エジプトのSETI 一世はヘブライ人を奴隷にして国を栄えさせていましたが、反乱を起こさせないよう男の赤ん坊をすべて殺せ、という非情な命令を出しました。あるヘブライ人が赤ん坊をナイル川に流して助けようとしたところそれをたまたま拾った女性が主人を亡くして子供がいない王の妹だったのです。拾い上げた赤子がヘブライ人と知りつつ育て上げ、名前をモーゼと名付けました。しかし成人したモーゼは実の王の息子、ラムセスと対立することになりますが、懸命に国を再建してゆく息子モーゼに王はその有能さを認めていました。後日息子の王妃を約束されている美人のネフェルタリがラムセスよりもモーゼを愛することで対立を深めてしまいます。しかしモーゼは次第に自分がヘブライ人であることに気がつき、奴隷に優しい振る舞いを見せ始めます。部下の密告からそれに気がついた王は帝国を守るためモーゼという名を消すことを命令する一方、彼をエジプトから砂漠に追放してしまうのです。
 砂漠を歩き通したモーゼはシナイ山のふもとのエトロ族村に助けられ、力を取り戻し、ある日聖なるシナイ山に登って「エジプトにゆけ」という神のお告げを聞きます。エジプトで殺されかけたところをモーゼに助けられた石工、ヨシュアもエジプト行きに加わります。その頃父が死んでラムセスが王になったエジプトでは、疫病や害虫が蔓延するようになったため、ラムセスは悪の原因はヘブライ人と決めつけ、ヘブライの長男を殺す命令を出しました。しかしネフェルタリの後押しでラムセスに会ったモーゼは次第に奇跡を起こす力を宿すようになり、その命令を逆にエジプト人に向け、ついにはラムセスの長男も死ぬはめになってしまいました。それに参ったラムセスはヘブライ人を奴隷から解放し国外追放することを承諾するのです。
 しかし歓喜して民族移動を開始したヘブライ人たちをラムセスは軍隊を送って追討することを決め、地中海沿岸に追い詰めてしまいます。そこでモーゼは神の力を借りて海を真っ二つに切り裂き、ヘブライ人の退路を作る一方で、追っ手の軍隊は再び閉じてしまう海に溺れ、岸辺に残ったラムセス王を除いて全滅してしまいました。
 その後ヘブライ人は神が約束した地で豊かな国を作りましたが、次第に退廃的な文化を謳歌するようになりました。そこでモーゼは再び神にお伺いをたてると、神は自ら岩に刻んだ「十戒」を示し、モーゼはこれを守らねば民族は滅びることを民に示したのです。
筋は聖書そのものですが、最近のSF映画よりやはりこの時代の大作映画はロマンと人間味があっていいですね。しかしCGのなかった時代に、どうやって海を切り裂くシーンを作ったのでしょうか?
私は2009年に岩山のモーゼの聖地「シナイ山」に徒歩で登ったことがあります。頂上には教会がありました。