五節句 ー 季節のうつろいを味あおう (普通部OB 舩津於菟彦)


2023年9月9日は重陽(ちょうよう)の節句で、菊を用いて無病息災や長寿を願う節句のこと。奇数は縁起のいい「陽数」とされ、9月9日は最も大きい「九」が重なることから重陽の節句となりました。
五節句…1月7日 睦月
●人日の節句(七草の節句)
七草粥などを食し、その年の健康を祈願します。
3月3日 弥生
●上巳の節句(桃の節句)
雛人形を飾り、ちらし寿しやはまぐりのお吸い物を食し、
女子の節句として健やかな成長を祈願します。
5月5日 皐月
●端午の節句(菖蒲の節句)
五月人形やこいのぼりを飾り、粽や柏餅を食し、菖蒲湯に浸かり、
男子の節句として健やかな成長、立身出世を祈願します。
7月7日 文月
●七夕の節句(笹の節句)
短冊に願いを書いて笹に吊るし、夢成就を祈願します。
9月9日 長月
●重陽の節句(菊の節句)
菊酒や菊の被綿(きせ わた)を使い、菊の薬効により健康を祈願します。
また、「後(のち)の雛」としてお雛様を飾ります。季節の移ろいを昔の人は味わいながな時の過ぎて今のを頼んだのですね。 まぁ、汚染水・性的迫害・汚職とか世はいろいろ苦難が続き増すね。マァ間もなく咲くであろう菊でも愛でていく秋を愉しみましょう
(編集子)季節の移ろい、への感じ方は同じ四季があるはずのほかの国の人はどう受け止めるのだろうか。”・・・・・秋の日のヴィオロンの” という名訳もあるし、詩人や文豪の受け止めは日本人の感じ方とどう違うのだろうか。このあたりを日本文化の爛熟期、江戸時代の人たちがまとまった形で後世にいろいろのこしてくれたことを感謝すべきだろう。例によって手っ取り早い便法で申し訳ないが小生愛読書のひとつ、かの 居眠り磐根 シリーズは物語そのものとともに、背景に書き込まれている当時の庶民の生活やら食事やら季節のことやら、(いいなあ!)と感じるシーンがよく書き込まれている。手っ取り早い歴史の勉強にも役立ちそうだ。