便秘を馬鹿にしてはいけませんよ   (普通部OB 篠原幸人)

今日は便秘の話をしてみようかなと思います。便の性状や回数に注意を払うのは、貴方の身体の状態を知る良いバロメーターです。

最近、便秘がちだとか、奥様が便秘でとかいう方が、特に高齢になると増えてきます。便秘とは病名ではなく、症状の一つです。必ず原因があります。それをはっきりさせて、快適な従来の生活に戻したいですね。決して「年のせい」と片付けないでください。

「便秘」とはっきり診断されるのは、週に3回未満しか排便がないことがまず条件です。週に1―2回しか排便がない状態が6か月以上続き(6か月も待てないかな?)、しかも1か月で4回以上の腹痛が続いて、息まないと便が出ない方は立派な「便秘」です。すぐに消化器内科の専門医を受診すべきです。大便がやっと出た時には下痢してしまう方も、受診されたら良いでしょう。

便秘には排便回数が減少するタイプと、排便自体がかなり息まないとでない出ない排便困難タイプがありますが、しかしそんなことよりも、慢性の便秘は、心臓や脳の血管の病気の引き金にもなることや、またパーキンソン病のような脳が変性をきたす病気、或いは大腸の腫瘍、うつ病でも、また降圧薬などの薬によっても起こることを知っておくべきです。便秘が特に怖い原因で起こっていないなら、水分を十分とる、食物繊維の多い(キウイ、プルーンなども良いでしょう)食物を多くとる、生活習慣の改善(運動や定期的な排便の試みなど)を行って下さい。

治療にはマグネシューム製剤や漢方薬、さらに最近は新しいいろいろなお薬が開発されています。但し、マグネシュームの入った下剤を長期に続けている方は、一度主治医に血液のマグネシューム濃度も測ってもらってください。高マグネシゥーム血症という病気もありますよ。