実は冴えていた半日高尾

杉並木保存事業の寄贈者の看板

意気込んで行った ”半日高尾” だが、予想外のユカイな出来事をもたらした。その報告である。

(中司ー児井)憂さ晴らしに高尾山へ散歩に行ってきました。行ったことがおありかどうかわからないが、ここはもともと信仰の場所であり、その参道には杉並木保全のための寄付金(1口3000円)をした人の名前が1年間掲示されます(もっとも1万円以上だそうだ)。一番奥が一番の高額寄付者で、これはご存じ北島三郎ですが、行き帰りに何となく名前を見ています。今日、まったく偶然に添付写真の名前を見つけました。珍しいご苗字なんで、なんとなく。

(児井-中司)貴信拝承。小生にとっては貴重な情報を貰い、有難う。これも何かの「縁」ですね。当人は小生の従弟とその妻(我が親父の弟の倅)に当たります。母校市川学園の後輩で同窓会の集まりとか共通の兒井家の墓の墓参の折とかに時々顔を合わせたりしていました。ここ数年はコロナの所為で墓参も儘ならず、忸怩たる思いでおりましたので、貴報告で大切なことを思い出すことが出来ました。今後とも貴兄との「縁」を大事にしながら、どうぞよろしく。

(中司ー児井)まさか、と思っていましたがいや、びっくりです!そうですか、貴兄とは初対面の時からなにか通じあうような気持ちがあったと思いますが、縁がある、ってのはこういうことのようですね。ご一統様、ご健康をいのります。ところで児井、という姓はどのあたりが発祥なのでしょうか、ご存じですか。

中司というのもあまりないのですが、壇之浦で敗れた平家の下級武士の末裔だという事までは祖母に聞いていました。
祖母が実はこの中司(明治維新で士族であったそうです)の生き残りで、男子がいなかったため、山形の有泉家に嫁し、次男の清つまり小生の父親が姓を継いだのだそうです。なんで、どうして、まだ新幹線もないころ、山口のこれまた片隅
(周防大島の安下庄というところ)から山形なんぞと縁があったのか(山形といえば米沢の版図のはずですが、会津の味方ではなかったのか、とすると長州の家との縁組が何でできたのか、謎だらけです)、まではわかりません。

(児井ー中司)貴信確と拝受。兒井家の発祥は金沢前田家の家臣だった様です。当時当地では「濃い」・「薄い」の「薄井」姓が本命で、そこから転じて「兒井」姓が生まれた様です。現在では兒の字が当用漢字から外され「児」の字を使っております。(戸籍上では旧漢字の兒井で登記されています) 余談ですが昔役所に登録の際、筆の誤りで臼の下に足が生えてしまったのではないかと親父から冗談交じりに聞いています(笑い)。何れにせよ極めて稀な姓で、貴ブログ仲間の保屋野さんの調べでは、「児井」姓は全国で20人(市川に10人、他関東に10人)の由。これまた余談ですが、小生出生の折、当時陸軍士官であった親父(英義)が「皇軍堂々正義の士」と謳って、「正義/まさよし」と命名した旨アルバムに記載されていました。当時の世相を振り返るとともに正義には聊か未熟な自分に恥じらいを否めません。

起業家の倫理議論について:追論    (大学時代クラスメート 児井正義)

安田さん、貴信拝承。貴ご高説と多岐に亘る知見並びに行動力に感服しつつ、興味深く拝読いたしました。典型的なホモ・ルーデンスの小生にとって皆さんからの投稿は大いに勉強になり、楽しみです。

 さて本題の「起業家の論理」については貴兄の明解なご解説に全面的に賛意を表します。

「新世紀」の下、資本主義の進展と自由主義に綻びが顕著になり、混迷の時代を迎えている今こそ、将来に向かって物心共に新たな施策の構築が求められております。そこで喧伝されている第4次産業革命と共に内外を問わず「起業家の論理」こそ、極めて有効な手段であると思います。

そして現在世界中の論客によって様々な論争が繰り広げられております。浅学な小生にとっては、何れの政策/体制を多とすべきか迷うところです。(中・ソをはじめ全体主義を奉ずる国家体制には断固反対ですが。)今はただ選ばれた政策の具体的実践とCDGSの完遂による平和な明るい世の中の早期到来を期待し、祈るばかりです。

 そこで余談ですが、議論されたご当地ビール/ウイスキー等の酒類に因んだ小噺を一席。流血(好き)のメアリー(カトリックの女王Mary1世に対するプロテスタントからのあだ名)に因んで名付けられた皆さんお馴染みの赤いトマトジュ―スとウォッカを混ぜたカクテル・Bloody Maryがあります。

そして小生がロンドンに駐在員として滞在の折、時のWilson政権の下運輸大臣を務めたBurberry(?) Castleが飲酒運転禁止条令を発出しました。それを揶揄してロンドンの飲ん兵衛共がアルコール抜きの生のトマトジュースを「Bloody Burberry(?)」と呼ぶようになったとさ。お粗末!

 冗談さておき、今後とも皆さんの色々な発信を楽しみにしております。何はともあれ、お互い心身共に健康第一。ご自愛専一、万事お大事に。

(編集子)我がクラスを代表する論客である。もう一人の論客、飯田君の展開を待つ。

 

 

3回目接種について    (普通部OB 篠原幸人)

今日は1月21日ですが、東京都内の新規コロナ感染者はついに9、699名となり、全国では49,856名とのことです。要するに東京では約1万人、日本全国では5万人弱の方々が陽性と判明したわけですが、少なくともその倍ぐらいの方々は既に感染しているでしょうね。

皆さんのところにも第3回ワクチン接種のお知らせが来ていると思います。私は一寸遅れましたが、1月17日に3回目を受けました。1・2回目はともにファイザー社製の物でしたが、今回も私はファイザーでした。文献的には3回目は他種のワクチンの方が抗体価が上がるとの報告もありますが大差はありません。皆さんも受けられるなら、モデルナでもファイザーでも可能なほうでいいと思います。立川病院で接種しましたが、1回目や2回目と何も変わらず。接種後15-30分、接種会場で座っていて、何も起こらないのでそのまま帰宅しました。それから4日経ちますが、発熱・だるさ・筋肉痛などは全くありません。一寸鼻水が出ましたが、おそらく接種とは関係なし。ただし接種部の軽い痛みと注射部位を押すと軽い圧痛は今でもあります。

インフルエンザなどの予防接種は日本では皮膚の直下で、皮膚と筋肉の間の隙間のようなところに打つから、注射された液体が周囲の組織を圧迫せず、従って痛みも少なくまた残らないのです。しかし欧米ではこのような接種は皮下組織の奥にある筋肉のなかに直接打つことが多く、現在のコロナワクチンは欧米製ですから、全て筋肉内に打つように作られています。痛みが強く、また何日も注射部位に圧痛(押すと痛いこと)があるのは当然です。

そんなわけで私は全く副反応はナシ。但しうちの小児科医の娘は2日目に37℃以上の発熱と、全身がだるいと言っていました。仕事を休むほどではなく、その間に当直もしていました。私の知人の医師は軽い発熱と下痢が少しあったと言っていました。このように3回目ワクチン接種でもヒトにより多少の副反応は出るようです。家内は余りにケロッとしている私を不思議がり、抗体が上がってないのではと心配していますが、私は気にしていません。

それよりも、今回のオミクロン感染はワクチン2回接種者にも高率に出ています。3回したからといって、感染しないとは断言できません。しかし、3回接種終了者は多分(多分です)、感染しにくい、重症化しにくいという現段階で言われていることを信じざるをえないというのが現状です。 皆さん全員に、必ず3回目の接種を受けろとは言いません。ただ、問われれば「受けたほうが良いと思うよ、僕は受けて特に問題はなかったよ」としか言えないのが現状かと思います。

立川病院でも500名以上の医療従事者が3回目接種を受けました。発熱・倦怠感・筋肉痛以外の副反応は殆どありませんでした。1回目・2回目で熱発や筋肉痛を経験した人は、主治医にカロナールなどの鎮痛解熱薬を前もって貰っておくのも一つの方法です。

冴えなかったぜ ”半日高尾” の顛末

何回とってもこのアングルになってしまう。ま、いいか。

無念にも 月いち高尾 復活が日延べされ、時あたかも 人数制限 が政治の帰趨を決めるご時世。ひとりならいいんだろう、と出かけてみた。今回は多少は行動パターンに変化をつけてみようと思い立ち、朝飯は食べず白湯を一杯飲んだだけで出発。北野駅の改札を出たところにフレッシュネスバーガーがあって、一度行ったことがあったのでここで朝飯を食べ、テルモスにコーヒーを買っていこうというプランだった。しかるになんと店はクローズ。何も表示がないので理由はわからないまま、仕方なしに構外へ出て、マックを見つけたのでここで何とかマフィンというのを期待せずに食べたら結構いけたうえ、コーヒー付きで250円だったのには驚いた。これが第一の意外。学生さんやら若い勤め人の方々には福音だろうなと思ったことだった。

今回、2日前、半年ぶりにゴルフの練習へ行ってみて、この半年の間の体力の減退にショックを受け、トレーニングの必要を痛感したのでとりあえず出かけたのだが、なんと、ケーブルから山頂へ行くまでの1時間で、息切れがするではないか。これには落ち込んだ。第二のショック。

行基像。あまりさえてないが。

まいったね。山頂は土曜日だったがそれほどの人混みもなく、例によって富士山のスマホ写真を仲間に山頂から発信して下山にかかる。当初は6号路(琵琶滝)かユービン道経由で小仏側へとおもっていたのだが、この息切れにショックを受け、テーマを変えて あまり見ていない高尾山を見るという事に切り替えた。何回通っても北島三郎の杉苗1万本、のイメージが強すぎる参道だが、気を付けてみると歴史を語るいろんなものがあちこちにある。僧行基が開いた寺院であることはさすがに知っていたが、その彫像を初めてゆっくりと観たり、奥の院にある堂の説明を見たり、のんびり下ることになった。なお、仲間内で定番コースになっている稲荷尾根ルートは工事中クローズ、高尾山口駅前の河川改修もまだまだおわらないようだ。

くだりもあっさりあきらめてケーブルで降り、予定通り駅隣接のイタ飯屋で昼食。全く予想していなかったが、スパゲティの茹で加減が、えらそーにいえばアルデンテに上がり、テーブルワインもそれなりによかった・・・・・のだが、スパゲティにはつきものの粉チーズがなかったので気楽に頼んだら、なんとそれだけで有料だという。こんなことってあっていいのか。それなら一瓶使っても100円か。試してみようかと思ったが、当然そんなことを予想した小皿で出てくるんだろうと思ってやめた。せっかくの半日の最後が腹が立った。腹が立ったのでコーヒーも頼まずに出たが、テルモスに朝仕込んだマックのコーヒーがまだ残っているのを思い出して駅で立ち飲みした。このあたり、この日三つ目の意外、で終わり。帰宅してチェックしたらドアツードアで 11,044歩、7.2キロの半日であった。行動時間、約4時間。

 

 

エーガ愛好会 (113) スカイスクレイパー   (普通部OB 菅原勲)

スカイスクレイパー」(2018年。監督:ローソン・マーシャル・サーバー)をCATVで見た。性懲りもなく、大活劇映画を堪能した。

不死身(不老不死と言う意味ではない)のドゥウエイン・ジョンソンが(前歴はプロレスラーだったそうだ)、超人をも凌ぐ大活躍。そして、何があっても、何をやっても、やられても不死身。

香港にある、200階を超える超高層ビルの100階前後で火災が発生する(これが実は放火)。最後は、その犯人である悪漢をやっつけ、火事から妻と娘を無事に救出してハッピー・エンド。「ダイ・ハード」、「タワーリング・インフェルノ」などと酷似していると酷評されたようだ。しかし、こう言う映画を酷評する奴は、映画がどう言う意味を持っているのか理解していない。それこそ一般大衆を見下し、高い目線からの独りよがりの戯言に過ぎない。例は、悪いが、こう言う輩に限って、ジャン=リュック・ゴダールのチンプンカンプンで訳も分からん映画を絶賛するに決まっている。繰り返しになるが、勧善懲悪、大いに結構ではないか。「悪い奴ほどよく眠る」(黒沢明にこう言う映画があった)って言うぐらい、実際にこんなことは稀にしか起こらないから、せめて映画を見て憂さを晴らしたい、ってのが正直な気持ちだ。

不死身四人組(見落としがあれば、ご容赦のほどを。また、ミラ・ジョヴォヴィッチも不死身のようだが、見たことがないのでここには含めない)。トム・クルーズ、ドゥウェイン・ジョンソン、ヴィン・ディーゼル、リーアム・ニーソン。これだけ揃ったら、地球上のどんな悪魔も敵ではあるまい。この4人組が、地球上最大の悪魔になろうとしている連中をやっつける映画が出来ないものだろうか。調子に乗って、ちょっと言い過ぎた。でも、日本で良かった。

(編集子)いやあ、気持ち、わかる、わかる。小生もここのところ、今まで敬遠してきたマカロニウエスタンを見るようになった。憂さ晴らしというか発散というか、理屈ぬきの息抜きがいるね。こうなると次は全盛期日活無国籍映画だな。小林旭に宍戸錠に阿部徹に二谷英明だな。裕次郎物になるとまた感覚が違ってくるけど、カサブランカの翻訳もので主題歌のほうがよかったやつ、覚えてる? これに英語のタイトルがついていたたあ知らなかったぜ。グーグルさまさまだな。

一か所七福神めぐり   (34 小泉幾多郎)

長年に亘り、正月の七福神めぐりを行なってまいりましたが、7か所を徒歩で歩くだけの脚力に衰えを感じ、昨年は、横浜野毛にある成田山横浜別院の一箇所七福神でごまかし、今年も喪中を理由に正月は動かずにいましたが、つい先日の15日に、小田急線の柿生から徒歩10分にある浄慶寺という所を訪れました。

其処には秋葉山神社も同居しており、其処に七福神が一箇所に並んでいるのでし
た。また浄慶寺は、浄土真宗のお寺ですが、6月には約1000本の紫陽花が咲き、紫陽花寺ともいわれているそうです。それと羅漢石像が、ユーモラスな表情で存在し、それらを見ているだけで 厭きません。

(飯田)兎も角、この写真はユーモラスで面白い!!です。詳しい由来は知りませんが・・・
有難うございました。

(安田)正月 松の内(7日まで)に七福神を巡るのは清々しく気持ちの良いものですね。これからも毎年続けて行ければと思っています。東京都内(八王子、日野含む)には30程の七福神があるようです。これまでは下町を中心に巡りましたが、谷中、深川、浅草、隅田川、柴又などは日本情緒も色濃く正月に相応しい感じがしました。

(菅原)パソコンをやってる羅漢の左手が、何とも言えず、傑作。
小生、近傍の氷川神社に初詣するのが関の山。信心深いとはお世辞に言えません。

エーガ愛好会 (112) シドニー・ポアチエを偲ぶ (普通部OB 船津於菟彦)

先日の新聞でシドニー・ポワチエ(Sidney Poitier)が1月6日に95歳で逝去したと報じられた。幾つかの名作の映画が在るが、何と言っても「招かざる客」が印象に残る。
2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイドさんが、白人警察官の不当な制圧によって死亡するという事件が発生した。これがきっかけとなって、アメリカ各地へと抗議運動が広がる中、それを敵視するトランプ大統領の差別的な言動もあって、深刻な事態へと発展していった。「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命だって大切だ)」このフレーズを噛み締めながら、半世紀以上前の1967年、当時の“理想主義者たち”によって作られた『招かれざる客』とシドニー・ポワチエを思い起こし、米国の人種差別問題も考えてみたい。
「招かざる客」が製作された1967年頃のアメリカではこの年の6月までは、17の州で異人種間の結婚が禁じられていた。1964年7月2日に、人種差別を禁じる「公民権法」が制定されてから3年ほど経っていたが、この映画の撮影中はまだ、白人と黒人が結婚することが罪になる州が、存在したのである。
そんな中スタンリー・クレイマー(1913~2001)は、ハリウッドでは筋金入りの“社会派”であった。プロデューサーとして、アメリカの影の部分を抉ったアーサー・ミラーの戯曲を映画化した『セールスマンの死』(51)や、“赤狩り”の時代を批判したとも言われる西部劇『真昼の決闘』(52)を手掛けた後に、監督デビュー。脱獄囚の白人と黒人が、人種偏見を乗り越えていく『手錠のまゝの脱獄』(58)核戦争後の世界を描いた『渚にて』(59)、ナチス・ドイツの戦犯裁判を題材にした『ニュールンベルグ裁判』(61)等々の社会派作品を、世に問うてきた。
マット・ドレイトンを演じたスペンサー・トレイシー(1900~67)は、『我は海の子』(37)『少年の町』(38)で、史上初めて2年連続でアカデミー賞主演男優賞を得た名優。そして母親役キャサリン・ヘプバーンが主演女優賞を獲得した名演技がひかる。彼女は、婦人参政権運動にも積極的に関わった社会活動家の両親の下に育ち、ハリウッドの女優としては、自らの出演作にプロデューサーとして関わるようになった、先駆け的な存在。1940年代後半、ハリウッドに“赤狩り”の嵐が吹き荒れた頃には、その反対集会に参加し、政府の“ブラックリスト”に載せられることも厭わず、演説まで行っている。
サンフランシスコ空港で飛行機から降り、タクシーに乗った若いカップルが、人目をひいた。だが、人々のぶしつけな視線など気にしないかのように、黒人青年と白人女性は親しげに語り合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、世界的に著名な医師。女性の名はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)。2人はハワイで知り合い、互いに愛し合う間柄となったのである。ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の婚約者が黒人であることを知り、驚いたが、娘の嬉々とした様子に、動揺は次第に喜びに変わっていった。だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は、そうはいかなかった。新聞社を経営し、人種差別と闘ってきたマットも、自分の娘のこととなれば、話はちがってくるのだ。ジョンは、学界でも有数な人物であり、近くジュネーブの大学院に迎えられることになっているということは、マットも知ってはいるのだが、黒人と白人との結婚には、想像を絶する困難がある。結婚を許しながらもマットは割り切れなかった。
ジョンのジュネーブ行きの時間が迫っており、2人はその前に、互いに両親の了解を得たがっていた。息子の見送りと嫁に会うため、ジョンの両親プレンティス夫妻が空港に着き、ジョーイは出迎えたが、夫妻は嫁が白人であることを知り愕然とした。やがて、夕食の時が訪れた。ジョンとジョーイ、ドレイトン夫妻、プレンティス夫妻。そしてドレイトン夫妻の友人であるライアン神父。母親同士は結婚には賛成だったが、父親同士は反対し、とくに、マットは頑固だった。だが、そのマットも、若い2人のどんな困難にも立ち向かおうとする真剣さとその情熱に、かつての自分の青春を見、その尊さに気づき、2人の結婚を認めた。一同はそろって、夕食の席に着くのだった。
驚くのは映画で先ずメイドの黒人の女性が先ず猛反対する。そして黒人のジョンの両親も反対。そんな時代背景。
ジャーナリストのマットが、“リベラル”であるが故に悩むというのが、物語の肝になっている。彼の親友で、やはり進歩的な考え方を持つ神父が、「自分の主義に復讐された」「リベラルの化けの皮が剥がれたな」などと、マットをからかう。だがマットは、“理想”を掲げて長年戦ってきたからこそ、己の内部にもある“差別心”に、真摯に対峙せざるを得ないわけである。この映画の製作の翌年1968年「非暴力」を唱えていた、公民権運動のリーダー、キング牧師が暗殺される。以降の黒人解放運動は、過激化の一途を辿ることとなる。
この映画は“1967年”に於いては、“人種差別”の問題を取り上げ、しかも商業映画としての評価や人気を勝ち取るためには、時には「優等生すぎる」ようにも映る。ポワチエは、「白人化した黒人」更には「白人のペット」などという、心ない罵声を浴びせられたりもした。
しかし、人種差別についてこの映画は出演者たちによって、ディスカッションを通じて、白人と黒人が人種の壁を乗り越えていく「夢物語」を紡いだからこそ、本作は広く支持を集めて、世間に一石を投じることにも、成功したわけである。
しかし、それから半世紀以上が過ぎた今、現実を見ると、絶望的な気分に襲われる。本作の中のセリフが実現したが如く、“黒人大統領”まで誕生した後に、まさか“差別主義者”の大統領が君臨する日が来るとは…。

今日のアメリカ、そして世界にとっては、彼こそが“招かれざる客”と言えるだろう。中国からもそれを批判されている!何が「民主主義」だと。民主党政権になりそれは一時止まったような感もあるが、中間選挙ではトランプ陣営が盛り返し、共和党が優位当節もある。未だ未だ米国の人種差別問題解決の道は遠い。

そんな人種差別問題に一石を投じ活躍した名優が世を去った!御冥福を祈りたい。

ブースター接種についての情報です  (長男妻  中司めぐみ)

ワクチン接種、特にブースターは自己免疫をかなり下げることになり60歳以上の効果はほとんどないと言われているアメリカの記事を読みました。そして自己免疫破壊による自己免疫疾患の心配もあります。ワクチンの副反応ではなく、ワクチン接種後の症状で高齢者の1番は胸の痛み、腰痛、筋力低下、動脈硬化、リウマチ、ギガンバレーだそうです。2回目接種から少しでも以上の症状があったら3回目は避けた方がいいかもしれません。心配です。オミクロンは90%がもしかかっても軽症だそうで、3回目はオミクロンに効かないとか言われてるし打たなくてもいいかなと話しています。もちろんコロナにかかるのは心配です。ただかかるより自己免疫疾患ぎりぎりにもなりかねない高齢者はもっと心配だと考えてメールしました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-11/R5K5LCT0G1KZ01?fbclid=IwAR1_dVgUM2iRzvvd5cnGJftLtjxTa3iln893SDtf0RvQc-T4IjYs4HaoPOc

欧州連合(EU)の医薬品規制当局は11日、新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加免疫)接種を頻繁に行うと免疫反応に悪影響を及ぼす恐れがあると警告した。 欧州医薬品庁(EMA)は、4カ月ごとのブースター接種を繰り返すと最終的に免疫反応が低下する可能性があると指摘。各国はブースター接種の間隔をより空け、インフルエンザ予防接種戦略で示された青写真のように寒い季節の到来に合わせるべきだとの見解を示した。

乱読報告ファイル (18) ペンバリー屋敷の闇    (普通部OB 菅原勲)

T.H.ホワイトの「ペンバリー屋敷の闇」(「Darkness at Pemberley」1932年。小林晋訳。私家版)を読む。当時としては、構成が誠に斬新だったし、現在でも充分に読むに値する。

これはROM(Revisit Old Mystery)と言う同好会があって、未訳の探偵小説をROM叢書として、会員に私家版で出しており、これが18巻目となり、市販は全くされていない(以前、お伝えした「マクシミリアン・エレール」は13巻目にあたる)。

全体の1/3ほどで、警部が当たりを付けていた犯人、これが殺人狂で、3人を殺した詳細を自白される。しかし、証拠が全くなく(当時の英国では、自白は証拠にならなかったのか)、逮捕できない。それに愛想をつかした警部は辞任する。ところが、数年後、ひよんなことから親しくなった准男爵とその姉に、事件の顛末を語ったことから、話しは動き始める。これを聞いた准男爵がその殺人狂の住まいまで乗り込み、「お前を殺してやる」と言ったことから、逆に、殺人狂から狙われる羽目になる。つまり、1/3が推理小説、後半の2/3がスリルとサスペンスと言う、当時としては極めて斬新な構成となっていた。1932年と言えば、A.クリスティーの「オリエント急行の殺人」の2年前、まさに英国の本格探偵小説の黄金時代に、早くも変革探偵小説が書かれていたことになる。

最後は屋敷の煙突での追っかけっこになるのだが、小生の貧しい経験では、煙突と言えばブリキのものしか思い浮かばない。英国の屋敷の煙突は、真っすぐは勿論、横にも移動可能なものらしい。勿論、最後は、警部が殺人狂を射殺し、その姉とのハッピー・エンドで終わることになる。

Wikipediaで調べたところ、テレンス・ハンベリー・ホワイトは、アーサー王物語を題材にした小説「永遠の王」を書いており、その翻訳は創元推理文庫に収められている。また、ペンバリー荘と言う名前は、ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」から借用したらしい。探偵小説ではあるが、英国ものは、英国の色々なことを知悉していなければ、その面白みを充分に味わうのは至難の業のようだ、宗教も含め。

(編集子)つも感心するんだけど、こういう一般にはあまり知られてない本、どうやって探してくるの?それと翻訳のない本を翻訳するグループってどういうものなんだろう。実はここ半年、アマゾンでみつけた推理小説シリーズで、ジェフ・カーソンという人の デヴィッド・ウルフシリーズ ってのにはまってる。どっちかといえばアクションものに近いんだけど、結構推理も複雑で面白い。こういうのを翻訳してくれる人がいればきっと売れると思うんだけど。今までに16冊出ていて、そのうち9冊まで読んで、今日から10冊めにとりかかったところ。

(菅原)ジェフ・カーソンなんて全く知らなかった。貴兄こそ、日本で殆ど知られていない、面白そうな本を良く探して来るね。英語に堪能か否かの違いだな。大昔、神田の古本屋で、日本語に未翻訳のペイパー・ブックを買い漁ったのが懐かしい。今は、「ルアンダ中央銀行総裁日記」を遅ればせながら読んでいる。まだ1/3ぐらいしか読んでいないが、著者の服部正成は、月並みだが、正に、「凄い日本人がいた」、にピッタリだ。今の日本人は、勿論、例外はあるが、どうも金の亡者になり果ててしまったようで、行き先が案じられ、誠に情けない限り。