乱読報告ファイル (19)   植村直己・夢の軌跡  (普通部OB 菅原勲)

「植村直己・夢の軌跡」(2014年。文芸春秋)を読んだ。植村が消息を絶ったのは1984年だから、それからほぼ40年が経っている。今更、植村なのかと言う疑問をお持ちの方は数多おろう。しかし、小生は、彼が誰もやったことのない単独の犬橇行をやったこと、そして、アラスカで行方不明になったことぐらいしか知らない完全な植村音痴だ。だからと言って、ここでWikipediaに載っているようなことに屋上を重ねるつもりは毛頭ない。

著者は湯川豊。何社かが植村を支援していたが、その一社である文芸春秋の窓口が湯川だった。従って、この本は植村讃歌となるが、抑制の効いた文章となっており、過度に褒めているわけではない。

ここで思い出したのが、南極大陸を探検した白瀬中尉(明治時代の話し)、それに、本田勝一(彼が、朝日の夕刊一面に連載した「カナダ・エスキモー」は毎日夢中になって読んだものだ)。

植村が消息を絶ったデナリの遠望

つまるところ、植村は冒険家だった言うとことのようだが、小生は稀代の快男児だったと思っている。明治大学は、杉下とか星野とかの学校だとばかり思っていたが、阿久悠あり、植村直己ありなど多士済々だ。

植村については、一家言ある方がわんさかおられるのではないか。討論を期待したい。