”シルバラード” ってどこだ? ”エルドラド” は?

”エーガ愛好会” の仲間と西部劇 ”シルバラード” について書いた時、この仮想の町はどこにあるのか? となんとなく書いたところ、さすがその道の識者から早速ご連絡があった。本稿ではだいぶ前に、”赤い河” を話題にしたとき、Red River Valley  とはどこか? と書いたことがあったが、結構面白い話題ではあるな。

(安田)ウィキによれば、シルバラードはゴルフ場の名前になっているナパヴァレーの一角のようです。映画でも最後は加州に行くことになっているので、ここがその場所なのでしょうか?確かに緑の多さはネヴァダやアリゾナ、はたまたニューメキシコでもありません。ウイキにいわく:

ナパバレーでも特に名高いシルバラードトレイル。オークが立ち並ぶのどかなトレイル沿いには世界クラスのワイナリーが連なり、1週間かけても回り切れないほど。ナパカリストガを結ぶ最初の常設道路であるシルバラードトレイルはおよそ48キロメートルにおよび、ほぼ平行に走るハイウェイ29号線の代わりに使われるのどかな小道です。

(小田)(映画の中で)黒人男性が、シカゴから来たと言っていることから、舞台は安田様の仰るように、ルート66上のように思います。ルート66の最終地点、サンタモニカからヨセミテに行く途中、ローン パインに寄りました。前にも書きましたが、ここには、Western Film History 博物館があり、この周辺がロケ地のような気もします(編集子注:黒人男性、とは可哀そうに。ダニー・グローヴァです)。

エルドラドについてですが、サクラメントの知り合いの日本人女性を訪ねた事があります。その時ついでにエルドラド郡を周りました。ひとつは、戊辰戦争で破れた元会津藩の40人+ドイツ人(シュネル)とその日本人妻と娘2人で作った、Wakamatsu Tea and Silk Colony。日本人初の入植者達です。しかし2年後、シュネル家族は資金調達にドイツに行ったまま帰って来ず、日本人達は又々大変な目に会いました。その中に娘2人の子守りとして来た、”おけい”がいました。19歳で亡くなりましたがお墓が作られ、今も皆に守られています。この時は記念碑だけでお墓は見られず、その後、会津に行った際、東山の景色の良い所に立つレプリカを見てきました。この記念碑のあるGold Trail小学校と東山小学校は姉妹校になっています。
(安田) 1960年代、GMのキャデラック最高級車に「エルドラド」(El Dorado ― 黄金郷)、1990年代、GMのシボレー・ピックアップトラックに「シルバラード」(Silverado)がありました。片や金、一方は銀。ゴールラッシュ時代の19世紀から由来しているのでしょうか?南米コロンビアの首都ボコタの空港名は「El Dorado」です。16世紀征服したスペイン人が伝え聞いたとされる南米に存在すると言われた伝説の黄金郷が由来。

(船津)日本にエルドラドは無いのかなぁ。

日本の農家は大分以前と変わり一家に4台の車が在るとかね!豊かには成りましたね。でもほんの一部だと思います。

(編集子)なるほど、クルマにありましたね、確かに。当時たまたまカリフォルニアにいた僕にとってはやはり マスタング が憧れでしたけど。

初代マスタング(ムスタングとは言わないことを現地で知った)。リー・アイアコッカをフォード社長にのし上げた名車。