コロナ罹患の友人からの情報です (47 関谷誠)

 親しい友人の一人が不幸なことに罹患し、治療中ですが、参考までに公開してほしいと本人の許可もあるので、メールを転送します(編集子:長文のためと私的な部分もあるため一部削除)。

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コロナ&肺炎で昨日から入院しています。実際どうなるのかなど、リアルな声を届けようかと思い、筆をとりました。

まず、コロナウイルスは治るとか、致死率は少ないとか、正確な情報だけを見ると、たいして危なくないように思われますが、これ移したら、間違いなく恨まれるであろう程辛いです。インフルエンザのが30倍くらいマシです。心当たりのある方も、早めに検査を受けられるよう、その手順や、どうなるかってのを共有して置けたらと思います。

3/22(日)、最初に発熱が確認できました。8時半からMTGのため六本木オフィスに移動その後蔦屋書店に移動したのが10時半過ぎ。415分ほどで風邪の風邪の引き始めのような感覚になりその後の食事の予定をキャンセル。この日から在宅ワークに切り替えました。たくさん食べて、部屋を暑くして、厚着して、汗かいて。だけど、このルーティンにならず、身体が熱くなり切らないのです。熱も、朝は低く、11時を超えるとだんだん上がってきて、夜になるにつれ、39.5度くらいに上がる日々。絶対にインフルエンザだと思うところですが、木曜になっても同じルーティーン。そしてまあまあキツイ頭痛。咳などはありませんでした。あれ、これ検査したほうが良いかも。その時思いました。だって、周りに年配の方もいるし、移したら、人殺しだもん。なので、ちゃんと検査しようと。ただ、最初に港区のとある病院に電話したところ、「来ていただくのは良いのですが、うちではコロナの検査はできません。保健所に電話してみてください。」と、言われ、電話してみると、病院だけ案内され、やる気のない様子。言われた通り、保健所に電話してから病院に行ったけど、やはりコロナとして扱ってもらえていなかったのだと、後で気づきました。勧められた病院に行き、待つこと2時間。

「まだ時間かかりますがどうします?」帰ります。待合室で食っちゃべってる人たちに殺意を覚えつつ、帰る用意を始めました。引き留められることもなかったので、コロナとしては扱ってもらえてなかったようです。そのまま、山椒がめちゃめちゃ聞いた麻婆豆腐を食べたところ、まったく辛さを感じず。なんかおかしいなと。(鼻はつまってませんでした。)いつも風邪ひくと、鼻水や鼻づまりで寝づらいのですが、それがないのにも違和感を感じてました。あ、これ完全におかしいと。次の日保健所に電話し、症状を全て言い、この1週間の間に接触した人もいるし、できれば今夜から、外出もしたいから、どうしても検査してほしいと、真摯に伝えました。すると、検査ができる場所をすぐに探すので、連絡先を教えてくれと。その後電話が来たのは20分後くらい。

「今から2時間後に東京大学医科学研究所付属病院に行けますか? 検査にはCTも含まれるので、高額になります。4万円ちかくなり、陽性だった場合、そのまま2週間程度の入院になりますがそれでもよろしいですか?

なかなかそれでも受けようとする人って絞られてくるんじゃないかな…”タクシーには乗らないで頂きたいんです“……そんな無茶な! だが、一理ある。答えは出ないまま第一次検査へ。 早速隔離です。とにかく検査開始。その後、CTまで時間があるとのことで、一時帰宅。頑張って歩きました。さて、この時に、「陽性ならそのまま帰れないので、多少の荷物を持ってきてくださいね~」ということで最低限の着替を持って待合室で待つこと15分ほど。

「陽性です。病室へ案内します。」やっぱりか。なんかいろいろ困るなーっていうより、はっきりわかってよかった感。ここで入院費は無料ですと言われぬか喜び。「あとで保健所の方から電話が来ますので、それに対応してください」ここで落とし穴、助成金で賄われるそうですが、(納税)所得が高い方は、全額免除の対象外になる確率が高いです。地域によって違うみたいだけれども基本的には指定感染症なので公的負担のはずです。病院で、入院費は自費と言われても、すぐに引き下がらず、問いただしてみてください。

この1週間ほど、何処で誰と会って、何処でもらったか。根掘り葉掘り聞かれました。土曜日に熱海で打合せして、その後小田原で一緒に食事をした5名の内、1名は今日陽性確定。他の2名は検査中です。一緒に枝豆を素手で食べてたのと、カレーを回し食いしたので、まあそれだろうなと。他には感染して無いみたいですが、これを読んでるみんな、怪しいと思ったら検査を受けてください。治るからいいやじゃなくて、思い当たることがあれば一度検査を受けてください。今のところ、人によって症状に違いがあり過ぎるものの、私の場合はインフルエンザよりきついです。

日曜から発熱で、今日も先ほどまで39度。咳も出てきて、頭痛も結構します。安静にするしかやることはないんだけど、隔離されるってのは、やはりちょっと安心感があります。加害者にならなくて済むしね。熱が続くと、なんだかわけのわからないテンションになるし、ちょっと気がめいってきます。病院にウーバーイーツ頼んだり、Amazonで買い物したり、部屋の中模様替えしたり、まあまあ自由にやっていますが、午後になり熱が上がってくると、もうなんにもする気おきません。死ぬことはないって言うデータも大事ですが、二度となりたくないって思うほどキツイです。

3日め、それまで、朝になると熱が下がり、午後から上がっていくという状態でしたが、その不敗神話が崩れました。昨晩、2度の投薬後も39.8℃。もう、がくがく震えるわ、頭は熱いは、なんのこっちゃかわからず、「もういい加減にしてくれよ」と、声に出てしまいました。さて、今までは朝起きると36.6℃と、平熱より低い状態でしたが、目覚めたときは39.1℃。目覚めたときって言うか、おちおち寝てられないってやつですね。

先週の日曜日から発症して、8日目。事態は辛くなる一方です。さて、問題とされてる咳ですが、昨日は咳で眠れないほどになってきました。元々風邪とか引いても咳が長引くタイプなので、そういう人は余計辛いみたいです。あと、喫煙者もつらいようです。咳もずっと出てるわけではないのですが、何かのはずみでゴホゴホしだすと、スッキリするまで止まらないってやつです。空咳なので、あんまり気持ちのいいもんじゃないよね。

熱が出る前の日、3月21日(土)私、熱海で打合せがあり、友人(Kさん)と待ち合わせをしましたが、Kさんも、見事に昨日陽性で入院です。おでんをつつきあったのが原因かと、答え合わせは進んでいます。

で、ここからが重要なんですが、その後、小田原で、さらに3人の仲間が合流。すでにおでん屋で感染は済んでいたであろうKさん。もちろん、何の症状も出てないので僕以外の4人はカレーを回し食い。後から来た3人のうち、2人が、発熱&検査済み。結果を待つのに自宅待機の状態です。おそらく感染経路は、おでんとカレーだろうと満場一致。(おでん屋さんとカレー屋さんごめんなさいね。)でも、それだけ。逆に言えば、カレーじゃなければ、卓上に置いてある食事のメニューをみんなで触りあったぐらいのレベル。それで移っちゃうんです。幸い他には発症してませんが。免疫と体力があり過ぎるが故の、この高熱なのか。はたまた、わけわかんない状態なのか。どちらにしても、入院しててよかったなと昨日思いました。高熱にすぐ対処できなければ、後遺症とか残るだろうし。

入院について。基本的に個室に一人の状態で、そこから出られません。部屋の中にトイレやシャワーもついているので、基本的な洗面用具。それとバスタオルとタオルは比較的多めに。洗濯できる回数も限られてて、出している間何もなくなっつてしまうので。食事制限などはありませんので、好きなものを差し入れてもらったりは、何処の病院でもできると思います。(Kさんの病院は、ガラス越しの面会ができるみたいで、これも病院の設備次第かな)僕は足りないものをAmazonで頼んだりしてます。とまあ、こんなとこかな。

正直、夕方になると上がってくる熱の恐怖で、メンタルがやられそうになるものの、FB観てると元気でます。では、皆様が健康でありますように。

コロナウイルス医療現場からの情報 (42 下村祥介)

前職の同僚から下記の情報を頂きました。同僚は神戸大卒で佐谷先生と同窓ですので、その関係で入手した情報だと思います。

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慶應の先端研 遺伝子制御の佐谷秀行先生からの情報です(佐谷先生は大学病院の副院長も務めています)。慶應でも院内感染が起こり 患者さんと知らぬうちに接触した医師や看護師にもPCR陽性者が出たようです。ほとんどの感染患者さんは食事中に感染しているようです。佐谷先生がご自身でまとめられた感染防御マニュアルをイントラネットで公開されました。以下は先生からの注意事項です。

ウイルスが出てくるのは咳とか唾とか呼気でも普通の呼気ではうつりません。これまでのほとんどの感染は

①感染者から咳やクシャミで散った飛沫を直接吸い込む

飛沫が目に入る

手指についたウイルスを食事と一緒に嚥下してしまう

という3つの経路で起こっています。

感染にはウイルス粒子数として100万個ほど必要です。1回のくしゃみや咳や大声の会話で約200万個が飛び散ると考えられています。つまり感染者がマスクをしているとかなり防ぐことができます。なるべく鼻で息を吸いましょう(口呼吸でウイルスを肺の奥に吸い込むのはダメです)。外出中は手で目を触らない、 鼻を手でさわらない(鼻くそをほじるのはNG)、 唇触るのもだめ、 口に入れるのは論外です。難しいが 気にしていれば大丈夫です。

人と集まって話をする時は マスク着用

食事は対面で食べない 話さない(食事に集中し、会話は食事後にマスクして)

家に帰ったら 即刻手を洗う

アルコールがあるなら 玄関ですぐに吹きかけて ドアノブを拭きましょう

咽頭からウイルスがなくなっても 便からはかなり長期間ウイルスが排出されるという報告があります。ノロウイルスの防御法と同じように対処を忘れずに。

感染防御のルールを再度整理します。

マスクと眼鏡の着用

手指の洗浄と消毒

会食は対面ではせず 1人で食事を短時間で済ませる

外から帰宅時は先にシャワーを浴びてから食事

陽性患者さんの多くは 手指から口に入るか 、食事の時に飛沫感染しているようです。

コロナに打ち勝とう―英国女王のスピーチ (44 安田耕太郎)

(メルケルのメッセージに続いて、エリザベス女王のスピーチである。長文でもあり、多くの写真なども参考になると思われるので、ここでは投稿者安田君からのメールをそのまま転載する。折も折、今夕には安倍首相の重大発表があるとのことであり、わが国の指導者の在り方と比べてみたい)

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既にご存じかもしれませんが、念のためご参考までに。
今更英語の勉強ではありませんが、エリザベス女王のスピーチを是非お聞きください。欧米のリーダーは国民に向けてよく発信しますね。特に国難に際しては。
民主主義体制下のリーダーの役割と責任、国民に対するコッミュニケーションの大切さをよく認識して実践しているようです。天皇陛下がこのようなスピーチ
をするとはとても想像できません。

コロナウイルスについての知識を! (42 下村祥介)

 ゼミの先輩が送ってくれました。他の仲間にも知らせてよいとのことですので転送します。ご参考まで。

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最近、知り合いの開業医から、「季節性のインフルエンザでさえ毎年60万人の人が世界で死亡しているのに、なぜ新型コロナウイルス(まだ2万人しか死亡していない)でこれほど世界中が大騒ぎしているのか?」という質問を受けました。

確かに政府の説明を聞いているとオーバーシュートとか感染爆発の危機が目の前にあるので、ひたすら自粛に協力してほしいというだけで、なぜこのまま放置しておくと、どのように大変なことになるという具体的な説明がありません。いかに深刻であるかという事実をよく説明した上で、だからこそ、そのような深刻な事態に陥らないために対策するのであると、訴えなければ説得力はないと思います。また本当は1万メートル競争、あるいはフルマラソンなのに100メートル競争のように全力疾走をすると、フルマラソンはもちろん1万メートル競争も完走不可能です。COVID-19との戦いは100メートル競争(水際作戦は100メートル競争です)ではなく、パンデミックになった現時点では、1万メートル競争、あるいはフルマラソンであることを認識する必要性があります。ペース配分を十分に考えて走る(対策を立てる)必要があると思います。

 

1)前書き

昨年12月に中国で発症した新型コロナウイルス感染症( COVID-19)は当初中国政府が情報公開せず、また事態を甘くみていたこともあり、瞬く間に武漢を中心に中国に広がりました。その後ダイヤモンドプリンセス号の感染症騒ぎがありました。2月24日に開催された専門家会議が、今後1−2週間が瀬戸際であるとアナウンスしました。その後学校の休校が始まりました。ヨーロッパ、特にイタリアの感染拡大にも関わらず日本はなんとか押さえ込みに成功した感がありました。しかし最近は日本全体に気の緩みがでて危険な状態にありました。

そのような中で、大阪では3月20−23日の3連休は大阪と兵庫県の行き来の自粛要請が大阪府知事よりありました。3月25日には東京都知事が緊急記者会見を開きました。そして26日に政府が対策本部を設置し、いつでも緊急事態を宣言できる体制を整えました。このように、今、日本は感染爆発の瀬戸際にあります。

世界に目を向けると中国に端を発した感染流行は今やヨーロッパに広がり、イタリアでは医療崩壊が起こり死者は中国の2倍以上になりました。そして流行地はアメリカに移りつつあります。世界で44万人が感染し死者は2万人以上になりました。インドは13億人の国民の外出禁止、移動制限を発令しました。中国が情報公開しなかったのがそもそもの原因ですが、欧米やWHOも当初甘くみていた節があります。おそらく以前の新型インフルエンザ、SARASやMERSのように封じ込めに成功すると考えていたのではないかと思います。しかし、封じ込めに失敗し、世界にウイルスが拡散してしまい、もはや後戻りができない状態にまで進展してしまいました。

では、なぜ新型コロナウイルス感染症は恐れられているのか?季節性インフルエンザとなにが異なるのか?

まず、心理的な側面があります。季節性インフルエンザはワクチンと治療薬がありますが、新型コロナウイルスに対してはワクチンも治療薬もありません。人は、自分でコントロールできないことに対しては漠然と不安を抱きます。しかし、単に心理的な側面だけではなくもっと重大な客観的な事実があります。

人類の歴史は感染症との戦いであったと言っても過言ではありません。中世ヨーロッパでは人口の50%近くがペストの流行で死亡し、ヨーロッパの中世封建体制が崩壊しました。アステカ文明やインカ帝国の滅亡も感染症が大きな原因となりました。16世紀当時、北米や南米には天然痘がそもそもなかったので、現在の新型コロナウイルスのように人々は免疫がありませんでした。一方、ヨーロッパ人では天然痘の流行がしばしばあったのである程度免疫がありました。わずか200人のスペイン人兵隊のなかで一人が天然痘にかかっていました。この一人からインカ帝国2000万人にあっという間に天然痘が広がり半数近くの人々が死亡したと考えられています。そして、インカ帝国は1年でスペインに降伏しました。新型コロナウイルスは当時のインカ帝国の人にとっての天然痘に相当します(もっとも天然痘の致死率は50%ぐらいなのではるかに危険ですが)。 

2)結論

1)何もせずに放置すると終息するまでに、日本では最悪、70万人から250万人、世界では1.9億人が死亡する。この数字は第二次世界大戦の死亡者(世界全体で6000~9000万人、日本では300万人)に相当するかそれを上回る。

2)ワクチン開発は終息を早めるための要だが、開発に少なくても2−3年あるいはそれ以上かかる(1年で可能というのは気休め)。

3)治療薬の開発により死亡者の数を減らすことができるが、新しく治療薬を開発するためには5~10年はかかる。既存の治療薬の中に効果があるものがあれば最短数ヶ月以内に治療現場で使用可能になる可能性がある。

4)今後、終息までに1−2年はかかるので、長期戦(1万メートル競争)と考えて心の準備や日常生活を可能な限り正常に続ける工夫、そして仕事も可能な限り正常な活動ができる個人的な工夫(会社/組織/国としての工夫は当然必要)をしていかなければならない。この間、各地域では流行の波を起こしながら、世界中のどこかで流行している状態が続く。したがって日本で流行が終息したとしても海外からウイルスが流入するし、国内でもまた流行が起こる。このように流行の波を作りながら最終的に国民の30−60%が感染して免疫を獲得するまでは終息はしないと考えられる。

5)個人的には、感染防御に努める。まずは丁寧な手洗いを頻繁に行う。可能な限り家庭に持ち込まないように玄関でアルコール(70%エタノールか0,05%次亜塩素酸)で手を消毒してから家に入り、さらに石鹸で丁寧に手洗いする。食事の前、料理の前、その他機会があればこまめに石鹸で手洗いをする。もちろん勤務先でもいつもより頻繁に手洗いする(可能な限り石鹸で)。

6)3条件を避ける。密閉空間(換気をする);近距離での会話;手の届く距離に多くの人がいる。

7)このウイルスは細胞膜が脂質でできているので界面活性剤(石鹸)で簡単に破壊される。また飛沫感染なので以上の3条件を守るとともに、手洗いを頻繁に行えば感染するリスクを限りなくゼロにできる。

8)日頃の生活において睡眠を十分にとるとともに、過労を防ぎ、栄養価の高い食事に心がけて免疫力を十分に維持することを心がる。

9)幼児や若い人は発症しないか軽症ですむという点は、未来に希望がある。しかし幼児や若い人でも重症者や死亡者が出ているので安心はできない。一旦重症になれば人工心肺を装着しなければならないほど危険な状態になる。

10)幸いにもはしかのように空気感染ではなく、飛沫感染なので、手洗いを励行して、3条件を厳格に実行すれば感染は防ぐことが可能。過度に恐れる必要はない。あくまでも冷静な行動が求められる。 

3)結論に至る理由

1)死亡率が高い(季節性インフルエンザは0.1%に対して新型コロナウイルスは4.6%(0.5%~10%))

季節性インフルエンザは確かに世界中で25−60万人が毎年死亡する。また日本でも3000人から1万人が毎年死亡する。日本では毎年1000万人ぐらいが季節性インフルエンザに感染していると推測されています。すなわち死亡率は0.1%です。これに対して、新型コロナウイルスでは死亡率は現時点で世界の平均値は4.6%(20308/440295X100=4.6%)です。もちろんドイツの0.5%から医療崩壊に落ちいっているイタリアの10%までそれぞれの国の医療体制などの異なりにより死亡率は異なりますが、世界中を平均すると現在4.6%です。ちなみに日本では3.5%です。PCR検査を増やせば日本国内の感染者数が増える結果、死亡率は減るとは思います。

2)ワクチンが存在しないことの意味

免疫学的にはこのような感染症が終息する条件は集団免疫閾値(Herd immunity threshold;ワクチンや自然感染により集団が免疫を獲得する割合)で決まります。この割合は以下の式で決まります。

H=(1-1/Ro)x 100

H:herd immunity threshold(集団免疫閾値)

Ro: basic case reproduction rate(一人の患者が何人に感染させるかの数)

例えば、新型コロナウイルスのケースで、Roを2.5人とすると、(1-1/Ro)x 100=(1-1/2.5)x100=60%となります。もし1.5なら33%です。1なら、0%となり感染が集団に広がることはありません(一人が一人に感染させても、元の人は免疫を獲得して治癒するか、あるいは死亡する)。1.1人以上なら感染が集団全体にひろがり、Roが大きければ大きいほど集団免疫閾値は大きくなります。

通常はワクチン接種と自然感染の両方合わせて集団免疫閾値を獲得すると感染が終息に向かうことになります。しかし新型コロナウイルスに対するワクチンが現在存在しないという状況下では、約6割の人が自然感染して免疫を獲得しなければ終息に向かわないことになります。これが、イギリスやドイツの首相が1−2年かけて、国民の6−7割が感染するだろうと言っている根拠です。 

現実的な問題として、何もせずに放置すれば急激に感染者が増加する代わりに終息に向かう期間も短くなりますが、その間に多くの人が重症となり医療機関が対応できなくなり、その結果としてイタリアで起こっている医療崩壊により多くの人が死亡することになります。これを防ぐために、隔離などで感染の広がりのスピードを穏やかにしていくという政策が様々な手段で講じられています(テレワーク、自宅隔離、イベント中止、都市封鎖や広域地域封鎖など)。

今回の新型コロナウイルスのケースでは、ワクチンがないので、60%の人が感染するまで終息しないことを意味します。これを日本に当てはめると1.2億の60%すなわち7200万人が感染しなければ終息しません。死亡率を仮に1%としても72万人がなくなります。3.5%なら252万人が亡くなる計算になります。世界の人口を仮に70億とすると、42億が感染し、1.9億人(死亡率4.6%とすると)が死亡することになります。 

ワクチンが存在すれば多くの人に人工的に免疫を付与できますので、当然感染して発症する人は激減します。現在の季節性インンフルエンザはワクチンと自然感染を合計して免疫のある人の割合が集団免疫閾値(季節性インフルエンザでは33~50%)を達成することにより感染者の数がある一定以内に抑えられています。 

以上のように、たとえ死亡率が高くてもワクチンがあれば集団免疫閾値をワクチンにより達成することにより発症者の数を減らすことにより死亡する人の数を減らすことができます。このようにして人類が克服した典型例が天然痘です。人類の歴史に脅威を与えていた天然痘はワクチン開発により20世紀に世界から撲滅することができました。 

ちなみに、様々な感染症のRoは以下のようです。

新型コロナウイルス:1.5~2.5—>H=30%~60%、

季節性インフルエンザ:1.5~2->H=33%~50%

はしか:12~18—>H=92~94%

百日ぜき:5~17—>H=80~94%

天然痘:5-7—->H=80-86%

 

感染症の脅威は、死亡率とRoにより決まります。さらにワクチンがあれば集団免疫閾値を達成することが容易になります.

3)治療薬がないことの意味。

抗ウイルス薬があれば感染しても軽症で済みます。また重症呼吸器不全の治療薬があれば死亡者の数を限りなく少なくできます。治療薬はウイルス感染により引き起こされる病態を軽減しますが、治療薬がウイルスを完全に追い出すわけではありません。治療薬には、1)ウイルスの増殖、2)ウイルスの細胞へ感染、3)細胞内からウイルスが出る(結果として他の細胞に感染)、などのそれぞれのステップを抑制する抗ウイルス薬や、重症呼吸器不全の治療薬があります。抗ウイルス薬は体内でのウイルスの増加速度を抑制することができますが、単独でウイルスを完全に追い出すのは無理です。例えば、生まれながらに免疫を欠損している人は、あらゆる抗生物質や抗ウイルス薬を使用しても一年以内に感染症でなくなります。では、抗ウイルス薬はなにをしているかというと、ウイルスの増加速度を抑制して、免疫が活性化するまでの時間稼ぎをしています。最後に免疫が働き、ウイルスを体から完全に追い出します。すなわち治療薬はあくまでも免疫が活性化されるまでの間、時間稼ぎをしているにすぎません。もちろん、治療薬があることにより死亡率を著しく下げることができるので、1日も早い治療薬の開発が望まれます。ということで、日頃の生活において睡眠を十分にとるとともに、過労を防ぎ、栄養価の高い食事に心がけて免疫力を十分に維持することを心がけてください。 

最後に、

新型コロナウイルス感染症の深刻さを理解していただけたと思います。やはり現実を見据えて行動をすることが重要です。新型コロナウイルスの深刻さに関して私の見解が間違っていれば良いとは思いますが、現実逃避は避けなければなりません。少なくとも言えることはこの先1−2ヶ月で終息するものではないと言うことです。以上の私の見解が誤りであり、夏には世界中で終息していれば本当に良いと思いますし、そのように心から願っています。しかし覚悟はしておかなければなりません。そしてそのことを頭に考え、行動しなければなりません。

しかし、幸いにもはしかのように空気感染ではなく、飛沫感染なので、手洗いを励行して、3条件を厳格に実行すれば感染は防ぐことが可能です。過度に恐れる必要はありません。あくまでも冷静な行動が求められます。

 

自粛中にミステリでも読んでみないか

ワンゲル、クラス会、映画館行、みんな無くなって自宅にいるしかない。庭をいじる気持ちもない。テレビもまあくだらんバラエティーと健康食品の宣伝ばかりだ。こういう時間こそ、知的水準の向上(というより認知症予防)のための読書にあてるべきだが、漱石もドストエフスキーも荷が重い。まさにミステリや冒険小説で興奮するべき時間ではないか。高校1年のとき、クラスメートの菅原勲にすすめられて何もわからず本屋で購入したハヤカワポケットミステリの1冊、”矢の家” にひっかかってから次々とポケミスを読みふけったのがきっかけで読んだ数だけはまあまああるので、いくつかご紹介したい。

今年高校生になる孫になにがいいか尋ねられ、文句なくイチオシしたのが古典ともいうべき アガサ・クリスティーの “アクロイド殺し”。初めて読んだメイスンの ”矢の家” は翻訳がみごとで、本来の謎解きよりもそちらの印象の方が強かったから、もし “アクロイド” に遭遇していなければミステリを読み続けることはなかっただろう。オーバーでなく、最後に文字通り本を取り落としてしまったほどのものだった。同じように結末の、いわゆる ”犯人の意外性”で感服したのはウイリアム・アイリッシュの ”幻の女” である。ミステリ入門にはこの2冊が絶対のおすすめだと思う(アクロイドのほうは 殺人事件 というタイトルになっている訳もある)。

ミステリ通と言われる輩があげる ”必読” はクリスティのほかにエラリー・クイン、ヴァン・ダイン,ディクスン・カー、F.W.クロフツ、などがよく出てくる。これらは確かに謎解きという点では優れているのだが、あわせてストーリーそのものが面白いかと言えばそうでもない。無理して作り上げた密室だとか、おどろおどろしい背景などが気に入らないのが多い。勿論、個々の好みではあるが、クイーンの ”国名シリーズ (例えば ”エジプト十字架の秘密” ”オランダ靴の謎” など、国名を関したもの)”と、識者の間では最高の推理小説、ということになっている ”Yの悲劇” に始まる3部作などがあるし、ヴァン・ダインは全作にわたって絢爛たる(僕に言わせればただやり過ぎに過ぎないのだが)主人公(ということは作者が自慢する)のぺダントリにへきえきしなければならないが、いずれも謎解き、ということにかけては唸ることが多いのも確かだ。

もう一つのミステリ分野が世にいうハードボイルドであり、僕はこれに完全にはまっている。1930年代、上述した主として知識階級の頭脳遊戯として書かれたものとは一線を画して、現実の社会の悪のありようを書き、主人公(探偵とはかぎらない)が自分の行動で正義をもたらすというのがテーマの文学作品である。この中で、前記クリスティに匹敵して古典中の古典とされる レイモンド・チャンドラーの “長いお別れ(Long Goodbye) “ 、今まで何人かの作家によって翻訳されていて、現在は売れっ子の村上春樹訳が評判のようだが、僕の好みでは、絶対に清水俊二訳で読んでもらいたいと思う。もう一つは ”さらば愛しき女よ”(清水訳。村上訳は さよなら、愛しい人)

本稿で一度触れたが、日本のあまたある本の中で、僕が最高だと信じているのは原尞の作品である。残念だが寡作の人なので、”それまでの明日” を読み終わった今、次作の発刊を心待ちにしている。

ハードボイルド、とは何か、ということについては本稿2017年9月のアーカイブをご参照いただくとして、最近映画化されTVでは ”アウトロー” というタイトルでトム・クルーズが主演した、リー・チャイルドの ”ジャック・リーチャー シリーズ” は素晴らしい。”アウトロー”の現題は ONE SHOT というのだが、このチャイルドの英語は簡潔で持って回った表現もなく、単語熟語も平易、原書で挑戦するにはもってこいである。この際、英語でもやってみるか、という向きには絶対のおすすめであることを追記しておく。

本日現在、東京に特別措置法による厳戒態勢が敷かれるかどうか、瀬戸際であるらしい。ま、吹雪を避けて停滞しているようなもんだ、と割り切って、その中でミステリ愛好仲間が増えてくれることを期待している。

(注:ご紹介した作品はすべてハヤカワ文庫で入手できる。チャイルドの原書は新宿高島屋のなかにある紀伊国屋にそろっている)

カリフォルニア人のコロナ対策 (HPOB 五十嵐恵美)

皆様、いががお過ごしでしょうか? カリフォルニア州のShelter in Place Order (自宅避難勧告) が出てから3週間目に入ろうとしています.

サンフランシスコ、いつもは賑やかなパウエル通りですが

米国ではこの非常事態下での暴動を心配してか(?)銃砲の売り上げが上がったり、長時間自宅で一緒に過ごしたことのない夫婦の離婚の危機とか、パニック購買、中国人女性に対する都市での嫌がらせ、等々、のネガティブなニュースが聞かれる今日この頃です.

スタンフォード大学構内はこんな具合です

こちらは(メンロ パーク市)カウンティー  (群)  の公園が全て閉鎖されたくらいで、比較的通常の生活が営まれています.   もうすでに日本のニュース等でも取り上げられているかもしれませんが、いくつか、友人から送られた(あるいは新聞等で紹介された)心温まるビデオをご紹介します.

ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ロッテルダム、オランダ

https://www.youtube.com/watch?v=3eXT60rbBVk&feature=youtu.be

双子のシシリアン、シシリー、イタリア

https://www.youtube.com/watch?v=WTPhHVWclow&list=RDWTPhHVWclow&index=1

(原曲、VIVA LA VIDA (COLDPLAY) 、https://www.youtube.com/watch?v=dvgZkm1xWPE

パリのオペラ歌手、パリ、フランス

https://www.youtube.com/watch?v=R390V9rlKuo

バークリー音楽大学、ボストン、マサチューセッツ

https://www.youtube.com/watch?v=QagzdvzzHBQ

お時間のあります折にそちらのご様子お知らせください.

HPの創設地、パロアルトの中心街ユ二バーシティアベニューは御覧の通り

 

コロナ騒動ーほかではどんな具合?

(コロナ騒ぎで身辺穏やかではないが、集中地になってしまった東京以外ではどんな具合か、東京以外での現況をお尋ねしている。本日までにご連絡いただいた分をとりあえず掲載、お願いしてある方々もそうだが、ご遠慮なく情報を頂ければ追加してご参考にした戴く心算である)

 

(宇都宮)55 宮城裕之

私は昨年3月までは東京に7年間通勤していましたが退職し、現在は3月より地元宇都宮の商社に転職、車通勤の生活です。宇都宮は新幹線で50分程度のため東京への通勤圏内で通勤している人も多いです。

宇都宮周辺には、工業団地も多く、日産、ホンダ、パナソニック、Sony, FANUC等の大企業が、宇都宮中心部からドーナツ状に広がっています。そのため基本的には車通勤の方が圧倒的に多いせいか、感染者の広がりは少ないようです。(SUBARUは、戦前からある企業のため、町の中心部からも近いため、私は基本的に徒歩での通勤でした。)

栃木県は感染者が10名程度まで増えましたが、当初は海外からの帰国者だけでしたが、だんだんと経路不明の患者が増えてきたようです。宇都宮周辺の企業も先週から、自宅待機・時差出勤等を行っているようで、車の往来がかなり減っており、朝はかなり車の数が減っているように感じます。

(鳥取県)39 石谷正樹

田舎工場の経営を卒業して昨年秋より老人ホームに入って家内と合流したばかりで、やっと老人ホームの生活に馴れたと思ったらこのコロナ騒ぎとなり、いささか泡を食っています。何しろ誰か一人でもコロナを持ち込んだら、60人の老人たちがひとたまりもなく全滅してしまうので、まさに皆が運命共同体です。当然ながら厳重な警戒態勢が敷かれ、家族の面会はもちろん入居者の出入りも規制されていて、事実上缶詰状態となっています。
身をもてあましたあげく、先日会社の緊急の用事があると言い訳して鳥取の工場に帰ってみました。鳥取県は今や日本では汚染されていない純白な5県のなかの一つです。それだけ人の往来が少ないということで自慢すべきことかどうか判りませんが、やはり残るべくして残った感はありあます。
狭い田舎町のことでもあり、また感染者がいないという気楽さもあって、帰ってみたら久しびりに会った連中と早速飲み会になりました。花粉症の男だけがマスクをしていました。飲み会やっても全然問題ないと云いながらも、誰もが異口同音に鳥取県の第1号にだけはなりたくないと云っていました。
これから世界が一体どうなるのかと不安もありますが、一方ではこれまで失敗しながらもやれるだけの事はやったという思いもあるので、コロナに罹っても心残りはないだろうと思います。ただこれから老人ホームに戻るのに、自分がウィルスを持ち込むことだけは絶対にあってはならないので2週間自宅待機した後に健康チェックをしてもらってから帰館する予定にしています。
(山口県) 47 関谷誠

山口県方面の状況ですが、現時点(編集注:メール発信は26日)での感染者は5名、今までは九州方面に出かけていた下関在住の家族に限られていましたが、その後、フィリピン人の出張者、欧州留学帰りの学生とそれなりの広がりを見ていますが、感染源・接触がある程度把握されており、アンダーコントロール中か(カタカナを使うなか!)。我が町防府市内の日々にこれと云った変化はなく、マスクが手に入らないのかどうかは不明なれど、スーパーやショッピングモールでのマスク着用は限定的。トイレットペーパー問題が炎上した直後はドラッグストアーの広い駐車場が満車状態となり、御多分に漏れずパニックに陥ったが、現状では解消。マスクと消毒用アルコールだけはどの店も「入荷不明」との貼り紙

義母が入所している特別養護老人ホームは今週から原則面会禁止と
なり、家内と過ごす時間もそれなりに増え、良し悪し!。

(ついでにブラジル)
今月で、通算17年過ごしたブラジルから戻り丸10年;5月で、春スキーでの重大遭難騒ぎから丸10年;7月で、家内の郷・山口県防府市に引っ込んで丸10年;
この間、自分と身の回りに悲喜こもごも多々ありましたが、この10年目の節目に昨今の全世界を席捲のコロナ禍、何と云いましょうか、言葉がありません!
私の第二の故郷とも云えるブラジルでの感染者が、知人からの情報では,本日時点(編集注:メール発信は26日)で、あっと云う間に日本を超え、2,500人近く(死者57)となり、都市部では60歳以上は原則外出禁止になったとのこと。オープンな空間とは云え浜辺や街角でビールを飲みながら政治だ、サッカーだと口角泡を飛ばしつつ濃厚接触を好む国民性、更なるオーバーシュートを陰ながら懸念する次第。

外国語を学ぶということ (8)  (36 浅海昭)

”そこを何とか”などという言葉はポルトガル語でどういうか。

余り使ったことがなく 小生には大変な難問です。止む無く仲間でポル語の翻訳などをやっている友人に聞きました。 彼の曰く、回答は下記のとおり、
de uma maneira ou de outra ではどうか、ということですが、小生頭を傾げる面もあります。

理由は直訳すると ”こういう方法も ああいう方法も”という事です。
近くにブラジルの若い女性でもいれば試しに使ってみますが居りませんので確認はご容赦ください。関谷くん、いかがでしょうか?

(関谷―浅海)
ジャイさんのBLOG拝見しました。僭越、蛇足ながら以下コメントさせていただきます。

「de uma maneira ou de outra」(直訳:ある方法で、さもなくば他で)は分かります。正しいと思います。しかし、日本語の「そこを何とか」には「ダメもとでも」、「無理を承知でも」、「ルールから多少外れてでも」、「拝むから」とかのニュアンスが込められているのではと理解しております。その意味で英語ではなかなか表現できないのではとのご指摘だったかと思います。

 

米国での対コロナ自粛生活  (HPOB 五十嵐恵美)

ニューヨークタイムズに下記URLの記事が載りました.既に実行されておられるかもしれませんが、ご参考までにお送りします.ご存知のように(3月24日時点で)カリフォルニア、ニューヨーク 、ワシントン州を筆頭に米国16州,27群(カウンティ)、10市(少なくとも全米、約330百万の人口の半数約175百万人)に“Shelter-in-place” order (自宅避難勧告)が出され、大人も子供も家にいるわけですから夫々ストレスが溜まってきているようです.この記事は筆者のScott Kelly(NASAを引退した宇宙飛行士)が一年間宇宙で外界との接触が極限であった時の体験をもとに、今回、自宅避難している我々にいくつかの生活のヒントを紹介したものです.ポイントは下記のようですー

1. 一日のスケジュールをたてる
2. 自分のペースを築く
3. スケジュールの中に外に出る時間を入れる
4. 趣味のことをする
5. 日誌を付ける
6. チャンスがあるごとに外界とコミュニケートする
7. 専門家の意見を聞く
8. 手を頻繁に洗う

記事の詳細は下記URLをご覧ください。

ウイルス問題 カリフォルニアの現状  (HPOB  五十嵐恵美)

COVID-19の状況が日に日に悪化しているカリフォルニアです. 現時点でシリコンバレー周辺の6つのCounty住民全てに今後3週間自宅待機という勧告がでました. レストランはテイクアウトのみ、スパーマーケット、銀行はあくとのことです. 大変なことになっています.

www.smcgov.org/sites/smcgov.org/files/HO%20Order%20Shelter%20in%20Place%2020200316.pdf.

Social Distancing、Distance Learning、等、通常時には聞かれない新しい熟語が日常使われだしました.   昨日はカリフォルニア州知事から65歳以上のSeniorは自宅でSocial Distancingをするようにとの勧告がでたばかりで本日のエスカレートされた勧告です.休校で子供たちはDistance Learning、本日、内科の主治医からは下記のメ―ルが届きました.   医師団は60歳以上をハイリスク組とみなしているのでしょう.  日本ではすでに当たり前のことだとは思いますがご参考までに転送します.  Stanford大学病院では昨日からDrive Throughの(COVID-19の症状があり医者から指示を受けた患者を対象に)COVID-19のテストが始まりました.  ニューヨークでは全てのレストラン、バーが明日から(無期限で)閉鎖されるそうです.

https://www.nytimes.com/2020/03/15/nyregion/coronavirus-nyc-shutdown.html

(内科医より)

The current Coronavirus pandemic is an evolving situation. Based on higher risk for serious illness in people over 60, if you are not sick you are safer at home than coming into clinic. I recommend you do the following right away:

– CANCEL any routine physicals/annual wellness visits. We can do these later

– CANCEL any non-urgent follow ups for stable chronic problems

– CALL for any new fever, cough, or shortness of breath – you will be triaged appropriately

– CALL for any worsening of chronic illness or new NON-RESPIRATORY acute issues that need to be seen

As always, wash your hands, maintain social distancing for safety, and relax at home!  Wishing you the best during this difficult time.

オリンピック延期に関して色々なうわさがこちらでも出ています. 米国では延期説が有力の様子です.