1980年代。インターネットも標準OSも存在せず、コンピュータメーカの力量が ”どれだけ他と違うハードウエアを作るか” で測られていた時代。科学技術計算用と事務用途用と性格の違ったマシンが存在していた時代。日本ではその市場の在り方の故にIBMですら苦戦を強いられていたとき、ヒューレットパッカードはそれまでの戦略を大転換し、”ビジネス” 市場向けの製品を投入した。
くりかえすがかのIBMでも優位に立つことのできなかった混戦に、その分野での無名の新参が、しかも ”日本語をしゃべれない” コンピュータを投入したのだ。予想されたとはいえ、絶望的な戦いを強いられたのが ”ビジネスコンピュータ部” だった。その ”HPのガダルカナル” を生き抜き、とにもかくにもシステム事業を存続させ、現在の ”コンピュータメーカとしてのHP” にバトンタッチまで持ち込んだ、という強烈な自負を持ち続けている仲間がいる。その中の何人かが旧交を温めた一夕。これをきっかけに昔の仲間を糾合したいと語り合った。今後の再会をまた改めて企画したく、参加希望者の連絡を待つ。