冬季オリンピックのこと   (44 安田耕太郎)

歴代最多数メダル獲得、日本にとって上出来のアチーブメント。本文を書いている時点で不明な坂本花織と高木美穂に有終の美を金メダルで飾って貰いたい。それにしても欧米の強豪国に伍して、日本の活躍は嬉しい驚き!スノーボード種目では今や世界で最強。クロスカントリースキーのノルウェーに迫る勢いだ。20歳前後の若者アスリートの才能・プレッシャーに打ち克つ心技体・競技後の対応は捨てたものではない日本にとって将来の希望を感じさせられます。経済面・文化面・政治面・国際外交面でもそうであればと願わずにはおれません。

今年の冬季五輪を過去2つの五輪と比較します。参加国・地域数、参加者、競技数の面で。

1. 猪谷千春が日本最初のメダルを獲った1956年コルチナダンペッツオ:
参加国・地域数32
参加人数820人
競技種目数:
4競技24種目
因みにアルペンスキー3冠のトニー・ザイラーは2位との差、滑降3.5秒、大回転6秒、回転4秒。まるで中学生・高校生してのよう。その後、仏のジャン・クロード・キリー三冠、スエーデンのインゲマル・ステンマルクの大回転・回転席巻以降、超絶スキーヤーは輩出されず拮抗して、1秒以下の差で鎬を削っています。今後、三冠王は勿論複数2種目制覇スキーヤーは現れないでしょう。1970年代はスエーデン人の2人、ステンマルクとテニスのビョルン・ボルグが世界にスポーツ界で際立ちました。

(長野オリンピックで魂のジャンプを見せた原田雅彦。最後のジャンプ中継でアナウンサの ”原田、立ち上がれ、立つんだ、立ってくれ、原田!” という絶叫が記憶に残る。

2.  1998年長野オリンピック:
冬季五輪開催地のうち最南で、最も低緯度地。
参加国・地域数72
参加人数
2,302人(男子1,488人、女子814人)
競技種目数
7競技68種目
金銀銅メダル総数204

3. 2026年ミラノ・コルチナダンペッツオ:
8競技116種目
参加国・地域数93
参加人数3500人
金銀銅総数:348
(長野五輪より7割、144個増加)。日本現在(2/18終了時点)獲得メダル総数22、ノルウエー、イタリア、アメリカに次ぎ第4位。25個位まで行くと思うが、競技種目総数増加が大きく寄与している。特にスノボ系種目の貢献が大きい。トニーザイラー・猪谷千春の1956年五輪の競技総数24の実に5倍弱(116)に増えている。

冬季五輪開催地について私見:
リレハンメル、スコーバレー、インスブルック、サッポロ、コルチナダンペッツオなどを良として、北京・ソチ・平昌など雪・氷・冬のスポーツの祭典をイメージし難い開催地は避けるべきかと思う。アイスホッケー、カーリング、スピード・フィギュアスケートなど室内競技は兎も角、冬季五輪の華アルペン・クロスカントリースキー、ジャンプ、スノボなどの競技会場は周りも冬のスポーツの相応しい雪に覆われた場所であって欲しい。2030年次期冬季五輪会場はフランスアルプスのオーヴェルニュ・ローヌ・アルプとのこと。近い都市はリヨン、グルノーブル。今年のミラノ・コルチナダンペッツオに近い環境だと予想出来る。怖いのは温暖化による雪不足。第一回冬季五輪の開催地シャモニーより随分南に位置しており、暖冬でないことを願うのみ。