エーガ愛好会 (328) 5月のBS劇場  (HPOB 小田篤子)

5月のBS映画「Shine」「荒野のガンマン」を観ました。

荒野のガンマン」の始まりは美しいモーリン・オハラの歌声。
西部劇には先日の「リオグランデの砦」の『I’ll take you home…』、「勇気ある追跡」のグレン・キャンベルの歌etc.…沢山の良い歌がありますね。
モーリン・オハラは、知的な顔立ちから、酒場の女性より学校の先生が似合うような気がします。
息子の遺体を運びながらの闘いには少し疑問もあり、ハラハラしましたが、やはりハッピーエンド。ほっとしました!
シャイン
1947年生まれのオーストラリアのピアニスト、《デビット ヘルフゴット》の自伝。同じくらいの歳ですが、初めて知りました。
ヘルフゴットは、収容所で両親を亡くした父に厳しく、強くなれ…と育てられます。色々なコンクールで優勝。留学を希望しますが、父親の反対でだめになりますが、その後、援助してくれた老婦人のお陰で王立音楽大学へ進みます。
しかし、きびしい教えや、冷たく接する父の態度などで精神を病み、病院に入りピアノは禁じられてしまいます。退院後も症状は続きますが、教会のオルガニストやワイン・バーで働く、彼の才能を認めてくれる女性たちに出会います。
そして1984年に出会った15歳年上で裕福な女性と、彼の優しい性格と才能に共感してくれ結婚します。
1986年にはオーストラリアで公演、温かい歓迎を受け、その後、ドイツ、デンマーク等での演奏会も成功。大人からの役のジェフリー·ラッシュはアカデミー主演男優賞を受賞。早口で喋り続ける役は大変だったと思います。
1941年には東アフリカ、ナイジェリア、リビア他をチャーチルの息子から借りたジープで走り回りルポルタージュを書き、シリア、イラン等で戦争記者となり、ビルマから中国へ行き蔣介石、インドではガンジーに会ったりしました。
戦後、米大使館の夕食会で隣りになった、仏系『ヘンリー·ラブイス』と結婚。
ケネディに命じられ、夫婦でギリシャの米国大使に。
その後、夫はユニセフ事務局長として、ノーベル平和賞受賞。 ヘンリーは14年間トップを続け、彼女も共に世界中をまわり、ユニセフを設置しました。
9.11の時には、96歳のエーヴは近くに住んでいた孫一家を助けたく、”救助車両の運転を申し出て断られた” そうです。100歳のお祝いにはアナン国連事務総長が自宅に訪ねてこられたり、戦争中の勇気ある行動を称え、レジオン・ドヌール勲章も受賞しています。(両親、姉夫婦は計5つのノーベル賞を受賞)
2007年102歳で亡くなっています。