エーガ愛好会 (241)ハチ 約束の犬  (普通部OB 船津於菟彦)

『HACHI 約束の犬』(原題: Hachi: A Dog’s Tale)は、2009年に公開されたアメリカ合衆国の映画。忠犬ハチ公の実話を描いた1987年(昭和62年)の日本の映画『ハチ公物語』のリメイク作品である。日本人にはおなじみの忠犬ハチ公の物語をリチャード・ギアを主演に迎え、ハリウッドで映画化。アメリカ東海岸に舞台を移し、大学教授と彼に拾われた秋田犬との絆を描く。
ハチ役は、フォレスト、レイラ、チコという名前の3頭の秋田犬で、撮影当時2歳のレイラとチコが若いハチを、4歳のフォレストが年老いたハチを演じた。また「キス犬」と呼ばれるほど愛情深いレイラや、控えめな気質でシリアスなシーンに向くフォレストなど、犬たちの性格に合わせた演じ分けも行われた。カメラワークが素晴らしく「アキタ犬」の表情を良くとらえてる。主演のリチャード・ギアは愛犬家でもあり、この映画の脚本を読んだ際、涙が止まらなかったという。今回のこの映画の主役は何と言っても「アキタ犬」で、教授よりもハチ公よりに、犬の目線で丁寧に描かれている。犬の目から見るときは「モノクロ調」に成って居て、これも良いなぁ。音楽も序盤から泣かせにくる。最後の方のハチの様子と言ったら…。これ見たら、誰でもきっと秋田犬が大好きになると思う。エンドロールの監督名を見て納得した。「マイライフアズアドッグ」の方だった。泣かせ上手。リチャード・ギアはハチと並んで画になるだけでなく、ボール遊びを教える場面の熱演ぶりもよかった。
なぜこれまでに涙が溢れるのか、
現在も、JR東日本・渋谷駅前の広場で銅像として鎮座しているハチ公。彼は1923(大正12)年11月秋田県生まれ、純日本種の秋田犬のオスで、翌年に、東京帝国大学(現・東京大学)教授だった上野英三郎博士(日本の農業土木学の第一人者)のもとに贈られてくる。
ハチと上野教授は、教授が渋谷駅で乗降するのをハチが送り迎えする程のパートナーシップを築くが、1925年5月21日に上野教授が大学で講演中に倒れて急逝。ハチは渋谷の雑踏の中で、亡き主人を待ち続けることになる。そんな彼の美談が広がったのは、1932(昭和7)年10月4日の朝日新聞の記事「いとしや老犬物語」がきっかけ。その後基金が作られ、1934年に銅像が製作されるが(除幕式にはハチ自身も出席)、翌年の3月8日、その13年の生涯を終える(亡骸は剥製にされ、現在も東京・上野の国立科学博物館で見ることができる。骨肉は上野博士と同じ青山墓地に埋葬。なお、銅像は戦時中の金属不足で一度徴収されてしまったため、現在のハチ公像は2代目にあたる)。この映画でもエンドロールの時にそのことを伝えている。今は外国人がこの前で撮影するのに行列。
そして最後のアメリカの小学校は人の前で自分の主張を発表する授業が在り、日本も最近取り入れている学校があるようだが、これが素晴らしい。孫がお爺さんのことを聞いて「忠実であることの大切さ」「愛する人を忘れない」と言う事を聞いた「ハチ」のことから私のヒーローとして紹介している。

 

(小田)以前に『おくりびと』は映画祭で観、『キネマの神様』は原田マハさん原作で沢田研二出演ということで興味を持ち、『ハチ公物語』『HACHI 約束の犬』ともにBSで観たことがあります。日本映画はあまり観ませんが、それぞれに良い映画だと思いました。
船津さんの解説で、あらためて思い出し参考になりました。
ハチ公の物語は、日本版はきちんとしたつつましやかな感じがし、アメリカ版は明るく、優しい感じがしました。アメリカは、昔から「名犬ラッシー」、イルカの「フリッパー」「戦火の馬」など動物映画が上手ですね。